ブランド初のEV専用モデル、大幅改良へ
フォルクスワーゲンが欧州で販売している電動ハッチバック『ID.3』は、今年後半に大規模な改良(マイナーチェンジ)を受ける際、『ID.3ネオ(ID.3 Neo)』に改名される。
【画像】EV版ゴルフとして電動化を牽引した主力モデル【フォルクスワーゲンID.3を詳しく見る】 全28枚
ID.3は2020年に同ブランド初のEV専用モデルとして発売された、『ゴルフ』と同等サイズのCセグメント車だ。今回の改良では、質感の向上を図るためさまざまな変更が行われる。フロントデザインを刷新するほか、より上質な内装トリムを採用する予定だ。
新しいID.3ネオという名称には由来がある。『ネオ(Neo)』はID.3の開発段階におけるコードネームだった。
フォルクスワーゲンによれば、今回の改良では車載ソフトウェアが最新バージョンへ移行という。これにより運転支援のトラベルアシストやワンペダルドライブモードといった新機能が追加される。さらにV2L機能も搭載され、車載バッテリーで外部機器への給電が可能になる。
フォルクスワーゲンの技術責任者カイ・グリューニッツ氏は、新ソフトウェアが「より高い性能とさらに優れた顧客体験」をもたらすと述べた。このソフトウェアはすでに『ID.4』、『ID.5』、『ID.7』に導入済みだ。
さらにスマートフォンで操作可能なデジタルキーも用意される。
EVのネーミング戦略を転換
ID.3の名称変更は意外な展開だ。フォルクスワーゲンは以前、IDシリーズで当初使用していた数字のみのナンバリング方式から、『IDポロ』や『IDクロス』のようなモデル名へ移行することを明らかにしていた。しかし、ID.3はそのまま名称を維持すると予想されていた。
しかし、AUTOCARなどの一部メディアに対して、フォルクスワーゲンの販売責任者であるマーティン・サンダー氏は、「まもなく次世代ID.3の名称を発表する予定です」と述べた。
ID.3の名称が何らかの形で維持されることは、フォルクスワーゲンがこのモデルに一定のブランド価値を見出していることを示唆している。SUVのID.4は今年、より大規模な改良が行われ、ベストセラー車の名称を受け継いで『IDティグアン』に改名される予定だ。
初期のIDシリーズで、数字のみの命名戦略を採用した理由について、サンダー氏は次のように述べている。
「当時は業界全体で、新しい名前、新しいデザイン、新しい販売モデルなど、あらゆることをこれまでとはまったく異なる方法で行うという考え方がありました。しかし、業界は古いものがすべて悪いわけではないことを学びました。すべてを変える必要はなく、物事はより合理的な道へと戻りつつあります」
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