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新型ホンダ・フリード登場で軽自動車離れが加速する可能性

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新型ホンダ・フリード登場で軽自動車離れが加速する可能性

シエンタのライバルは軽自動車が挙げられていた

2016年9月、ホンダのコンパクトミニバン「フリード」がフルモデルチェンジする。すでにティザーサイトも賑やかで、初代のスマッシュヒットに続く、人気モデルとなることも期待されているようだ。

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というのも、1.5リッタークラスのスライドドア3列シートミニバンというカテゴリーが盛り上がっているからだ。いっときはホンダ・フリードが孤軍奮闘していた同カテゴリーだが、2015年7月にトヨタがシエンタをフルモデルチェンジしてから潮目が変わる。

スポーツシューズを思わせる個性的なルックスで注目を集めたシエンタは、いまやプリウスやアクアに続く人気モデルとなり、小型ミニバン・カテゴリー全体をけん引している。現行フリードのセールス状況を見ても、シエンタに喰われているというよりは、カテゴリーの拡大を受け、順調に販売しているほどだ。カジュアルなシエンタとコンサバ系のフリードと、しっかり棲み分けられている。

さて、シエンタのデビュー時にチーフエンジニア氏から興味深い話を聞いた。当然、フリードが最大のライバルと考えているという前提での「ライバルは?」という質問に対して「軽自動車ですね」と答えが返ってきたのだ。

ダイハツ・タントやホンダN-BOXなどのスーパーハイト軽自動車により、コンパクトなスライドドア車の利便性を知ったユーザーが、家族構成に変化(子供の成長など)があると、より大きめのスライドドア車を求めるであろうし、そのときにシエンタのサイズ感はハマるであろうと予想しているという話だった。

その会話を思い出すと、このところ軽自動車の販売台数が減り続けている一因に、シエンタの登場とコンパクトミニバン市場の拡大という要素も含まれるのではないかと思えてくる。

具体的にいえば、三世代6人家族(祖父・祖母・父・母・子供2人)といった家族構成において、これまで2台の軽自動車を使っていたような家庭があったとしよう。子供の成長で軽自動車では手狭感が出てくると同時に、祖父母世代が年齢から免許の返納を考え始める時期だとすると、軽自動車2台を整理して6~7名乗りのコンパクトミニバンに乗り換えるといったシチュエーションが想像できないだろうか。

この仮説は、あまりにも都合のよい作り話だが、コンパクトミニバンが充実することで軽自動車のセールスが落ちている面があるとすれば、かなりの力作と予想されるフリードのフルモデルチェンジによって、そうしたトレンドはさらに加速する可能性は否めない。もし、そうなったとしたら、とくにブランド力を落としている軽自動車モデルにとって、より厳しい状況となることだろう。

(文:山本晋也)

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