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【クラウンの軌跡 01】初代はトヨタ独自の技術で開発された、日本初の純国産乗用車【新連載】

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【クラウンの軌跡 01】初代はトヨタ独自の技術で開発された、日本初の純国産乗用車【新連載】

日本を代表する乗用車といえば、まずトヨタ クラウンの名が思い浮かぶのではないだろうか。初代が登場してから、2020年の1月で65年になる。そこで、初代から現行型まで歴代のクラウンの軌跡を振りかえってみよう。

クラウンの進化の歴史は、エンジン改良を中心に進んだ
■初代 RS/RSD系(1955年1月~)
トヨタのフラッグシップとして誕生したクラウン。その最初の作品は、1955(昭和30)年1月に登場したRS系クラウンだ。年配のクルマ好きからは「観音開きのクラウン」と呼ばれ、今でも親しまれている。

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クラウンは随所に新しいメカニズムを採用し、注目を集めている。トヨタ車として初めてプレス技術による大量生産方式を採用し、ボディの工作精度が高い。エクステリアはアメリカナイズされ、クロームメッキを多用したフロントマスクはきらびやかだったし、フェンダーまわりもボリューム感たっぷりの力作だった。

まだ曲面ガラスが技術的に難しかった時代のため、初期モデルは前後とも分割式ガラスとしている。フロントに一枚ガラスを採用するのは「デラックス」を追加設定した1955年12月になる。クラウン・デラックスはラジオ、ヒーター、時計などを標準装備した。

エンジンはトヨペット・スーパーから譲り受けた1453ccのR型直列4気筒OHVを搭載する。最高出力はグロス48ps/4000rpm、最大トルクは同10.0kgm/2400rpmを発生した。トランスミッションは3速マニュアルのコラムシフトで、2速ギアと3速ギアにシンクロメッシュを装備する。最高速度は100km/hと発表された。

サスペンションも進歩的だ。フロントは設計自由度の高いダブルウイッシュボーンの独立懸架。リアはリーフスプリング式リジッドアクスルだ。ブレーキは前輪がツーリーディングシューの4輪ドラムだった。

1957年に商品性向上のために改良を行っている。ボディを補強し、R型直列4気筒エンジンは55psにパワーアップされた。バッテリーも6Vから12Vになる。そして1958年10月にRS20型とRS21型に進化した。フロントグリルやリアコンビネーションランプ、サイドモール、ダッシュボードなどのデザインを変え、リアウインドーも一枚ガラスになる。

R型エンジンは最高出力58ps/4400rpm、最大トルク11.0kgm/2800rpmまでパワーアップされた。デラックスの3速ミッションにオーバードライブを採用したのも、このときだ。1959年秋にはディーゼルエンジンも仲間に加わっている。

1960年10月に1897ccの3R型直列4気筒OHVエンジンを積む1900デラックス(RS31型)を設定した。最高出力90ps/5000rpm、最大トルク14.5kgm/3400rpmを発生し、トランスミッションはオーバードライブ付き3速マニュアルだ。最高速度は140km/hとなっている。これを機にイージードライブの自動変速機、トヨグライドも登場した。

その半年後の1961年4月には1900スタンダードを投入した。エンジンはデチューン版の3R-B型を積む。日本の景色に溶け込む、日本人好みの高級車を提案し、成功したのが、観音開きを採用した初代クラウンだ。

クラウン(1955年)主要諸元
●全長×全幅×全高:4285×1680×1525mm
●ホイールベース:2530mm
●重量:1210kg
●エンジン型式・種類:R型・直4 OHV
●排気量:1453cc
●最高出力:48ps/4000rpm
●最大トルク:10.0kgm/2400rpm
●トランスミッション:3速コラムMT
●タイヤサイズ:6.40-15-4PR
●価格:101万4860円

[ アルバム : 初代クラウン はオリジナルサイトでご覧ください ]

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