なぜ“軽EV”なのか? BYDが見た日本市場のリアル
2023年に日本市場での販売を開始した中国の大手自動車メーカー・BYDは、2026年度後半に日本市場へ日本専用設計の軽自動車EV(電気自動車)を投入すると発表しました。
【画像】日本専用“軽EV”の開発に通じるヒントも? BYDが中国で展開するコンパクトEV「シーガル」を写真で見る(18枚)
軽自動車は日本の新車販売の約4割を占める巨大市場でありながら、その独自の規格と低価格志向のため、輸入車メーカーにとっては「儲からない」ジャンルとされ、長らく参入が見送られてきました。そんな“ガラパゴス市場”に、BYDはゼロから新モデルを開発して挑む構えを見せています。
なぜ今、あえて軽自動車なのか。その理由は、2023年のジャパンモビリティショーでの出来事にあるようです。日本で初めて大々的にブースを構えたBYDには、中国本社から多くの役員が視察に訪れました。そして彼らが東京の街中で目にしたのは、高所得層が多い都市部であっても、当たり前のように走っている軽自動車の姿。「本気で日本市場に根を張るなら、軽自動車しかない」と感じたといいます。
このプロジェクトは、BYDグループのトップである王伝福総裁の肝いりで進められており、同社の本気度がうかがえます。また、軽EVの開発表明と同時に「軽自動車ビジネスに精通した人材の募集」もスタート。経験豊富な人材を集めることで、日本の市場特性にしっかりと対応する体制を整えています。
さらに、ネット上に出回るスパイショットからは、開発中の車両がスライドドアを備えたスーパーハイトワゴン型であることが確認されています。これは、現在の日本の軽自動車市場で約6割のシェアを占める主力セグメントであり、BYDが的確に市場を捉えている証拠といえるでしょう。
すでに中国国内の開発現場では仕様がおおむね固まりつつあり、残る課題は日本の法規対応が中心とのこと。充電性能にも配慮された設計になると見られ、日産「サクラ」や三菱「eKクロスEV」、ホンダ「N-VAN e:」といった競合車を明確に意識した開発が進められているようです。とくに価格や航続距離の面で優位に立てれば、ユーザーの注目を集めるのは間違いありません。
2025年のジャパンモビリティショーで何らかの形でその姿が披露される可能性も高く、BYDの“日本専用・軽EV”は、既存の常識を覆すゲームチェンジャーになるかもしれません。(西川昇吾)
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