メルセデスのチーム代表トト・ウルフは、F1オランダGPで起きたアンドレア・キミ・アントネッリが他車との接触を起こしたことについて「ルーキーとしての学習の一環」であると強調し励ました。
オランダGPは全体的に荒れた展開のレースとなり、アントネッリとシャルル・ルクレール(フェラーリ)の接触は終盤の53周目に発生した。ピットストップを終えたふたりは5番手を争い、先行するルクレールに対してアントネッリがターン3でイン側から追い抜きを仕掛けていった。しかしそこでアントネッリはアウト側にはらんでしまい、ルクレールと接触……ルクレールはスピンしウォールに激突するクラッシュを喫した。
■インディカーのトップ選手コルトン・ハータがF2電撃転向! キャデラックCEO明かす「F1という夢のため、リスクを負う彼を誇りに思う」
この接触に対し、スチュワードはアントネッリに責任があるとして、10秒のタイムペナルティとペナルティポイント2点を決定。これでアントネッリはポイント圏外に落ちることとなった。
ここまでは苦しいレースが続いているアントネッリだが、チームを率いるウルフ代表は新人ドライバーを擁護し、攻めの姿勢を評価した。
「今回のレースで、もしキミがあのフェラーリを追い抜いていたら、どうなっていただろうか? イタリアのファンはきっと喜んでいただろう」
ウルフ代表はそう語る。
「イタリアのファンは、自国のドライバーに闘志を燃やして、時には限界を越えてマシンをプッシュする姿を求めている。そして今日は、まさにそれが起きたんだ」
「もちろんチームの立場からは、フェラーリのことをリタイアさせたいわけではない。これは絶対だ。キミも相手をクラッシュさせたいというわけではないんだ。しかし起きてしまったことは仕方がない。ハードなレースなんだ。残念な結果だったし、シャルルとフェラーリには申し訳なく思う。しかし私はキミには思い切って攻めてもらいたいし、彼はそうすべきだと思っている」
さらにウルフ代表は、コックピット内でのアントネッリが見せる闘争心むき出しの姿は、チームが望むモノだと付け加えた。
「レーシングカーに乗ると、彼は獰猛なスポーツマンになる。カート時代からそうなんだ。一度バイザーを下ろせば、モンスターになる。それは我々の望んでいることだ」
アントネッリにとって、オランダGPは全体的に厳しいモノになった。FP1でグラベルにハマったことが影響し、予選はQ2敗退……そして決勝では前述の通りだ。
「我々は彼にこのチャンスを与えた時、1年間の学習期間を与えることにしていた。その期間中には、頭をかきむしるような場面もあれば、輝きを見せる瞬間もあるだろうとね。今週末は、まさにその通りだったんだ」とウルフ代表は言う。
「FP1でのミスは明らかに週末全体を不利にするものだった。しかしレースではクリーンエアの中で素晴らしい走りを見せ、マクラーレン勢の後ろで最速だった。そしてあのアクシデントが発生してしまった。残念なことに、それでシャルルとキミのレースが終わることになった」
「今シーズン浮き沈みがあることは当然予想していた。こうした日々は、来年へ向けた教訓になるだろう」
ただアントネッリがチームメイトのジョージ・ラッセルと比べてかなり苦戦していることで、メルセデスのコンストラクターズチャンピオンシップ争いに痛手も与えている。アントネッリは64ポイント、ラッセルは184ポイントとかなりの差があり、現在メルセデスはフェラーリに12ポイント差の3番手となっている。
しかしウルフ代表は、今年のコンストラクターズ争いをそれほど重要視しておらず、大局的にアントネッリの成長を見据えている。
「我々はコンストラクターズ選手権を争っているわけではない。もちろん2位や3位の位置は賭かっているが、来年に比べれば重要度は低い」
「キミはまだ18歳で、この巨大なチームでメルセデスを背負って走っている。当然、ミスもするだろう。できればより穏やかな学び方をしてほしいと思うが、現実には大きな波がある。それでも彼のポテンシャルは明白で、疑いは一切ない。長期的に見て、彼に100%の信頼を置いている」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
なぜ日本のEVバスは「中国BYD」だらけ? 国内企業が勝てない“価格と実績”の壁
まだやってるんすか!? 「ナンバープレートの封印にペットボトルのキャップ」取り締まられたら恐ろしいことに
4年ぶり復活! ホンダ新型「“5人乗り”SUV」発表! “アコード”エンジン&高性能4WD搭載! “2列目”が広すぎる「6代目CR-V」どんなクルマ?
「やっぱトヨタはすげぇよ…」新型スーパーカー『GR GT』発表にSNSは興奮の渦!「V8ツインターボはあつい!」「会長は国宝」など絶賛
1.2リッターエンジン搭載で「400馬力オーバー」! 日産の斬新「MRスポーツカー」に反響殺到! 「本当に美しい」「元祖e-POWER!?」の声も! 全長4.4m軽量ボディのインフィニティ「エマージ」米国モデルに熱視線!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
その通りだと思う。アントネッリは今は失敗を糧に学ぶ時期だ。フェルスタッペンにもこういう時期があった。この経験を肥やしにして将来強くなれば、過去のしくじりなんか帳消しになる。