はたらくクルマ図鑑「軽自動車キャンパー」のヒミツ2

車のエンタメ [2023.07.27 UP]


はたらくクルマ図鑑「軽自動車キャンパー」のヒミツ2

右肩上がりで販売台数・国内保有台数が伸びているキャンピングカー。また、コロナ禍によって「仕事などをするプライベート空間」や「災害時の避難場所」としても注目度が高まった。最近では、軽自動車をベースにした軽キャンパーもラインナップが増えていることで、よりエントリーしやすくなっている。そこで今回は、そんな軽キャンパーを製造するメーカーに取材をしてみた！
●取材・写真・文／鈴木ケンイチ　●写真提供／MYSミスティック


キャビンが外れる「ミニポップ・パラキート」大図解　その1

取り外せるキャビン！1台で2役をこなせる
　MYSミスティックの軽トラック用の脱着式のキャビンがこの「ミニポップ・パラキート」。

　2023年2月に発売開始されたばかりの新型モデルだ。

　軽トラックの荷台にピタリと収まる寸法で、30分ほどで簡単に脱着できるという手軽さがポイント。

　これならば、普段は荷台が広い軽トラックとしても利用できるため、汎用性も十分高い。

　「キャンパーに興味はあるけれど、普段乗るクルマとしては使いにくくて……」とこれまであきらめていた人々にとっては見逃せない1台のはずだ。

　ここではまず外観の特徴を中心に見ていこう。


SPEC　
●主要諸元ミニポップ・パラキート（脱着式　キャンパー単体のみ）
寸法：全長2900×全幅1455×全高1345mm　室内高：1830mm（ポップアップ時）　ボディ構造：アルミフレーム　ソファーベッド（展開時）寸法：1700×800mm　バンクベッド（展開時）寸法：1900×1350mm　就寝定員：3名　価格：239万7600円～

荷台にぴったりと収まっているキャビン。見た目ではこれが取り外し可能とはとても思えないはずだ。

キャビンを脱着時は、四隅にメカニカルジャッキを取り付けて、キャビンを浮き上がらせる。その状態で下のクルマを動かして脱着する。

ベースとなる軽トラックからキャビンを取り外したところ。支柱を取り付けて、電源の配線等を外して、約30分の作業となる。

キャビンのルーフ部分をポップアップする前の状態。荷台までの高さが660mmなので、全高は＋1345mmの2000mmとなる。

キャンプ時に大活躍する折りたたみ式のサイドオーニングはオプション。2mのものと2.5mの製品が用意されている。

キャビンと車体は左右4か所のターンバックルで固定されている。車体とキャビンを結ぶ電源コードも取り外し可能となっている。

キャビンのエントランスドアは、内側にネットスクリーンのドアを備える二重構造。ネットスクリーンにすれば室内の熱気を逃がすことができる。

●今回取材でお世話になったのは……「MYSミスティック」
山梨県に本拠を置くキャンピングカー・メーカー。平成3年創業で30年以上の歴史を誇る。創業時からトラキャン（トラックキャンパー）に力を入れるが、2014年度にキャブコン「アンセイエ」、2016年度に軽キャンパー「J cabin Mini Wood」、2020年度にキャンピングトレーラー「レジストロ・クコ」がグッドデザイン賞に輝くなど、幅広い車種を展開する。本社は山梨県韮崎市、メインの展示場となる双葉展示場は甲斐市、また神奈川県平塚市にも湘南店がある。



●双葉展示場：山梨県甲斐市中下条628-3
TEL.055-267-7600
https://www.mystic.ne.jp/
定休日：月曜・火曜


軽キャンパーをはじめ、キャブコンやトラキャンなど幅広いキャンピングカーを製造・販売するのが山梨県のMYSミスティックだ。

Comments

普通に特捜車として買える移動販売車でしょ、これ。