ABB FIAフォーミュラE世界選手権は2月9日、レース中の急速充電機構をサポートしているフォーテスキュー社の『フォーテスキュー・ゼロ』プロジェクトとの協力関係を今季シーズン12も継続すると発表した。
前世代のGEN3マシンの導入時から実践テストが重ねられ、シーズン11に満を持して導入された急速充電機構“ピットブースト”。ダブルヘッダーのうち1レースに義務が適用され、決勝中にピットインして600kWの超高速充電を30秒間行うことで、10%(3.85kWh)のエネルギー供給を図るシステムだ。
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2025/26シーズンのなかでもレース中のピットブーストが行われるのは、大会としては第4/5戦ジェッダE-Prix、第7/8戦ベルリンE-Prix、第9/10戦モナコE-Prix、第12/13戦上海E-Prix、第14/15戦東京E-Prix、第16/17戦ロンドンE-Prixの各1レースとなる。
いよいよ今週末に開催を控えているジェッダE-Prixが、今季最初のピットブーストレースが行われるが、その使用規則に若干の変更がなされている。
導入初年度の昨年は、2度のアタックモード使用義務と1度のピットブースト使用が義務化されていた。しかし今年からは、独立した1度のアタックモード(6分間)使用と、バッテリー残量が60%未満かつ40%以上の時に1度のピットブースト使用が義務となる。
また押さえておきたい点としては、各チームが同時に使用できるピットブーストリグは1機のみであり、2台同時のピットインが不可能となっていることだ。そのため、全チームが2台体制を敷いている今季のフォーミュラEでは、陣営内でも選手ごとに戦略が分かれやすくなる。
そのため、順当に10%のエネルギー供給を見越して巧みなペースマネジメントをこなした選手が優位に立つパターンが多い一方、序盤のピットブースト使用とクラッシュによるセーフティカー導入が偶然に重なった結果、中団に沈んでいた予選順位を大きく巻き返して勝利を飾った例もある。今季もピットブーストレースならではのスリリングな展開が期待できるだろう。
ピットブースト技術を支える『フォーテスキュー・ゼロ』プログラムとのパートナーシップ延長に際し、フォーミュラE共同創設者兼チーフ・チャンピオンシップ・オフィサーのアルベルト・ロンゴ氏は次のように述べている。
「今季はピットブーストが復活したことで、フォーミュラEが高速技術革新のための究極の実験室という役割を改めて認識することになる。この技術をトラック上で限界まで押し上げることで、レースのスペクタクルをさらに盛り上げるだけでなく、重工業の脱炭素化と世界的な電動モビリティへの移行を加速させるために必要な、極めて重要なソリューションを実証している」
第4/5戦ジェッダE-Prixは、2月13日(金)~14日(土)に開催予定。13日は2度のフリープラクティスとデュエル形式の予選、レース1が行われ、14日は1度のフリープラクティスとデュエル形式の予選、レース2が行われる。
[オートスポーツweb 2026年02月10日]
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