ボロボロの状態からフルレストアし公道復帰!
2024年10月12日に静岡県熱海市の長浜海浜公園 芝生広場で開催されたACJ熱海HISTORICA(ヒストリカ)G.P.meeting2024(オートモビル・クラブ・ジャパンが主催)。さまざまなクルマが集まる海沿いのイベントにて、個性的な趣味車とオーナーを取材してきました。今回はモーリス「ミニ トラベラー」を紹介します。
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勢いで買ったものの床に穴が……
「イギリスで乗っていたシトロエン BXの調子が悪くなり、衝動的にオースチン ミニ カントリーマンを探すことにしたんです。でも、いざ探し始めてみたら、なかなか良いのが見つからなくって。あきらめムードの中、スクラップ同然の1961年式モーリス ミニ トラベラーを発見。ちょっと直せば乗れるよ! と言われ、勢いで購入してしまいました。2000年のことです」
水色の愛車の前でそのように話してくれた“marron_mini”さん(取材時60歳)は、仕事の関係で1998年の夏から2002年の夏までイギリスに住んでいた。向こうでの移動の足が先輩から引き継いだシトロエン「BX」だったのだ。
「イギリス赴任時にミニ トラベラーを買った当初、これは妻用の足グルマになるぞ! と思って、自分用の趣味車として旧いロータスかトライアンフあたりを手に入れちゃおう……とか夢見ていました」
しかし、残念ながら自動車の神様が“marron_mini”さんに微笑むことはなく、結局、イギリスで購入したミニ トラベラーは床に穴が開いているような「草ヒロ」寸前で、レストアするしかなかった。
鈑金塗装以外は全てDIY!
「どう見ても復元必須の状態で、やむなく現地のショップにレストアを依頼しました。しかし、最初のショップでのレストア時に前金を持ち逃げされ、2軒目はなかなか作業が進まないままギブアップされ、3軒目は作業してくれたものの時間切れで私が日本に帰国することになり、なんと、イギリスで運転することができませんでした」
イギリス赴任中にすべてを直すことができなかった“marron_mini”さんは必要なパーツを彼の地ですべて買い込み、やっつけ仕事で復元したドンガラボディの中に満載して日本へ送った。
「すべてのパーツをボディの中に積むことができなかったので、同送品として高さ2mのパレットも日本に送りました」
日本に帰国してからボディの鈑金塗装のみスペシャルショップでやってもらい、その他の部分は“marron_mini”さんがすべて自らの手でコツコツ仕上げたのだという。ようやく完成したミニ トラベラーがナンバーを取得できたのは2013年の夏で、運命的な出会いから13年もの歳月が流れていた。
当時のパーツを使用しオジリナルに近づける
「基本的に1960年代のパーツを使い、オリジナルの状態に近づけるようにしています。ほぼフルレストアなので、ほとんどの部分に手が入っていますね。やはり、自分で組んだクルマにナンバーが付き、初めて運転したときの感動はいまも忘れられません。これまでのトラブルは高速道路でのエンジンストップ1回のみ。でも、これはイグニッションコイルの配線の端子外れという初歩的なものだったので、意外と壊れませんね」
現在はミニ トラベラーの他に、希少なM2「1001」(1992年式/2022年購入)とフィアット「500 アニベルサリオ」(2018年式/同年に購入)を所有しているという“marron_mini”さん。
「私にとって、クルマは相棒ですかね。60年前の非力な大衆車の運転席に座り、アレコレ考えながら走らせていくこと、ナガモノ仲間と交流することが楽しみです。早いものでレストアしてから10年なので、近々エンジンを降ろし、オイル漏れを含め、各パートを修復したいと考えています」
“marron_mini”さんにとってミニ トラベラーは1/1スケールのプラモデルのような存在なので、これからも気になる部分をコツコツ刷新していくはずだ。
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)
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みんなのコメント
走行中に折れたり、曲がったり、外れたりするような強度不足の純正品はさすがに現代の安全な物使いますけど、見た目の部分は一度は当時の仕様に復活させたいみたいな。
楽しいですよね。