2026年4月9~12日(現地時間)、WRC世界ラリー選手権第4戦ラリー・クロアチアが西部のリエカを起点としたターマック路面で開催され、トヨタの勝田貴元が前戦の初優勝に続いて2連勝を達成。2位にはトヨタのサミ・パヤリ、3位にはヒョンデのヘイデン・パッドンが入った。
トヨタ勢の不運によってヌーヴィルが楽々首位へ
モータースポーツはフィニッシュするまで何が起きるかわからない。使い古されたこの言葉を象徴するような最終ステージの大波乱で、勝田が早くも2勝目を掴んだ。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
2024年以来の復活開催となったクロアチアも、前戦のサファリ・ラリー・ケニア同様、パンクやアクシデントが相次いだ。まずSS1でオリバー・ソルベルグ(トヨタ)がコーナーを曲がり切れずにクラッシュし、いきなりのデイリタイア。SS2ではヒョンデのアドリアン・フルモーがパンクで優勝戦線から脱落。SS3ではエルフィン・エバンス(トヨタ)もコースアウトし、チームメイトのソルベルグ同様に2戦連続でのデイリタイアとなってしまう。金曜日を終え、首位に立っていたのはトヨタのパヤリ。それを13.7秒差でヒョンデのティエリー・ヌーヴィル、14.6秒差で勝田貴元が追う展開になる。
翌土曜日午前、初優勝を狙うパヤリは順調そのもので、ヌーヴィルを寄せつけず首位をキープ。ヌーヴィルと僅差で2番手争いしていた勝田は、このラリーで多くのドライバーを悩ませていたステージ上の泥に慎重になりすぎ、パヤリとの差を25.1秒に広げてしまう。
しかし、この日土曜午後のSS14でラリーは大きく動く。まず勝田が左フロントをパンクさせ、ステージは走り切ったものの、大きくタイムロスをしてしまう。しかし同じ頃、パヤリもパンク。こちらはステージ序盤の3km地点でのアクシデントだったためステージ上でのタイヤ交換を選択するしかなく、勝田以上の遅れをとってしまう。
トヨタ勢の不運によってヌーヴィルは楽々首位へ。2番手となった勝田との差は1分15秒と大きかった。
最終パワーステージでヌーヴィルにアクシデント
ラリー最終日、大量リードに守られたヌーヴィルは今シーズン初勝利を果たすべく、慎重にステージを進める。一方の勝田も、すでにチームメイトのソルベルグ、エバンスがデイリタイアを喫しているため、2位を確実にキープすべく3つのステージを安全マージンを取りながら走る。
そして迎えた最終パワーステージ。無事に14.56kmを走り終え「2位」のインタビューを受ける勝田に、ヌーヴィルがコースオフしたという驚きのニュースがもたらされる。路面に積ったグラベルに足元を取られたヌーヴィルのヒョンデ i20Nは、オーバーステアのまま右フロントを石壁にヒットさせ、サスペンションを壊してしまったのだ。これで勝田がまさかの大逆転優勝となった。
状況が状況なだけに勝田はさすがに複雑な表情で、「信じられません。こんな形で勝つことになるなんて。ティエリーには本当に気の毒です」とコメント。サファリ・ラリー・ケニアに続く2連勝となったことで、勝田はドライバーズ選手権で初めてポイントリーダーの座につくことになった。
次戦第5戦ラリーカナリア諸島は4月23~26日、スペイン領カナリア諸島グランカナリアのターマック路面で開催される。2025年に初めてWRCとして開催されたこのイベントは、ハイグリップなターマックロードが戦いの舞台となる。(文:新村いつき)
2026年 WRC第4戦ラリー・クロアチア リザルト
2026年 WRC第4戦ラリー・クロアチア 結果
1位:勝田貴元(トヨタ GRヤリス ラリー1)2h51m15.8s
2位:S.パヤリ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+20.7s
3位:H.パッドン(ヒョンデ i20N ラリー1)+2m07.7s
4位:Y.ロッセル(ランチア イプシロン HFラリー2)+5m19.9s
5位:L.ロッセル(シトロエンC3 ラリー2)+5m58.7s
6位:N.グリアジン(ランチア イプシロン HFラリー2)+6m17.8s
7位:A.カション(トヨタ GRヤリス ラリー2)+6m42.8s
8位:R.コルホネン(トヨタ GRヤリス ラリー2)+6m54.0s
9位:R.ダプラm(シュコダ ファビアRS ラリー2)+7m38.1s
10位:E.リンドホルム(シュコダ ファビアRS ラリー2)+9m20.5s
2026年 WRC第4戦ラリー・クロアチア スーパーサンデー 結果
1位:O.ソルベルグ(トヨタ GRヤリス ラリー1)30m38.5s
2位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+1.0s
3位:J.アームストロング(フォード プーマ ラリー1)+13.2s
4位:A.フルモー(ヒョンデ i20N ラリー1)+20.6s
5位:S.パヤリ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+32.6s
2026年 WRCドライバーズランキング(第4戦終了時)
1位:勝田貴元(トヨタ)81
2位:E.エバンス(トヨタ)74
3位:O.ソルベルグ(トヨタ)68
4位:S.パヤリ(トヨタ)52
5位:A.フルモー(ヒョンデ)49
6位:S.オジェ(トヨタ)26
7位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ)25
2026年 WRCマニュファクチャラーズランキング(第4戦終了時)
1位:トヨタ 208
2位:ヒョンデ 131
3位:Mスポーツ・フォード 51
[ アルバム : 2026年 WRC第4戦ラリー・クロアチア はオリジナルサイトでご覧ください ]
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
埼玉県最南端の「広大な駅」が大変貌へ リニューアル後のイメージが公開! “大屋根”も設置
免許がなくても助手席から「ここを見れば」運転下手かどうか判別可能! トラックドライバーが語る「ヘタクソドライバー」の特徴
屋内で息を潜めていたロシア軍の装甲車が「次々に大炎上」 攻撃準備中に急襲される瞬間を捉えた映像が公開
やっぱりトヨタの「EV戦略」は間違っていなかった…価格競争が世界で激化するなか、「bZ4X」を実質220万円に変える東京発の市場づくり
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
こないだ勝って気持ちに余裕ができたか安定感が出てきたね
アグレッシブに攻めるところも見たいけど勝てるときはこんなもん
次も楽しんでくれたらいい
なかなか無いだろうね
しかも、1分以上の差があったのだから!