中古車購入ガイド [2026.06.20 UP]
遊び心いっぱいのクロスカントリー、トヨタ FJクルーザー中古車購入ガイド
先日、ランドクルーザーFJが発表された。安価でコンパクトなFJは、高嶺の花で手が出しにくいランドクルーザーが身近になったことで、いま話題沸騰中。しかし、FJといえば、かつて販売されていたFJクルーザーを思い浮かべるひとも多いはず。そこで今回は、2010年に発売されたFJクルーザーの魅力を紹介しつつ、2026年6月現在の中古車動向をお伝えしていこう。
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トヨタ FJクルーザーってどんなクルマ?
2010年11月に発表され、翌月から発売された個性派オフロードモデルがFJクルーザー。デビューは2003年のデトロイトショーと古く、日本に先駆けて北米では2006年から販売スタートしている。北米市場での人気の声が届いた日本のファンから導入の声が後をたたず、2010年にいよいよ販売が実現した。大きな注目点は、なんといってもその個性的なスタイリング。ボディの両側に観音開きドアを採用したクーペのようなスタイリッシュなデザインに、丸型ヘッドランプやホワイトルーフなどを組み合わせ、レトロとモダンを融合させたオリジナリティあふれるルックスが魅力となっている。ボディサイズは全長4635mm、全幅1905mm、全高1840mmと一般的なミドルクラス相当。大きすぎないサイズも日本にはちょうどいい。
インテリアは、道具感の強いシンプルなデザインを採用。シート表皮には防水・撥水ファブリックシートを採用するほか、ステッチにも撥水加工を施すことで、水着やウェットスーツを着たままでも乗り込める。フロア&デッキカーペットは清掃しやすいラバー調素材を採用し、アウトドア用品をガンガン積み込むのもOKだ。さらにバックドアにはガラスハッチを採用することで、バックドアを開けずに荷物の出し入れも可能となっている。
パワートレインは、276馬力の4.0L V6 DOHC(1GR-FE)を搭載し、5速ATを組み合わせている。プラットフォームは、高い強度を誇るフルフレーム構造を採用。サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアはトレーリングリンク車軸式となり、本格オフローダーとしての悪路走破性を確保。さらにオフロードパッケージでは、ビルシュタイン社製モノチューブショックアブソーバーを採用し、走行安定性を高めている。4WDは任意に2WDと切り替え可能なパートタイム式。オフロードパッケージを選ぶとリアデフロックを標準搭載し、肩輪が空転した際の脱出をサポートしてくれる。愛らしいデザインと本格的なオフロード性能を兼ね備えた本格クロカンとして今でも高い人気を誇っている。
トヨタ FJクルーザー概要 ・発売年月:2010年11月
・全長:4635mm(2010年11月)
・全幅:1905mm(2010年11月)
・全高:1840mm(2010年11月)
・10・15モード 8.4km/L(2010年11月)
データで読み解くトヨタ FJクルーザー
2026年6月現在、FJクルーザーの中古車価格帯と中古車平均価格は次のとおりとなっている。
新車価格帯:314万円~332万円(2010年11月発表時)
中古車価格帯:200万円~430万円
中古車平均価格:293万円
グーネット掲載台数:約340台
日本への導入が遅かったこともあり、FJクルーザーの在庫はそれほど多くない。しかし、ライバルと比べて趣味性が高く人気があるため現存する中古車は決して少なくない。現在グーネットの掲載台数は340台と、発売から15年以上経過していることを考慮すると十分な数といえそうだ。ただし中古車平均価格293万円と下がっておらず、むしろプレミア価格で販売されているケースもある。価格の下限はおおよそ200万円。ここ最近トヨタFJが発売されたが、FJクルーザーではその影響は大きくないはず。しばらくはこの状況が続くと考えられる。
なお、中古車平均価格と掲載台数の推移(過去2年間)は次のようになっている。
グラフを見ると、2024年10月から2025年7月にかけて中古車平均価格が40万円ほど下がり、一時期263万円となった。その後は再び上昇に転じ、現在は293万円と上昇傾向。一方、掲載台数は下降の傾向にあり、年々入手し難くなっている。
グレード別中古車物件比率
FJクルーザーにはベースグレードのほか、「オフロードパッケージ」、「カラーパッケージ」、「ブラックカラーパッケージ」、「レッドカラーパッケージ」など各種バリエーションが存在する。メカニズム面で異なるのは「オフロードパッケージ」。こちらには、クロールコントロール、アクティブトラクションコントロール、リアデフロック、ビルシュタイン製モノチューブダンパーなどオフロード走行に最適化した装備が与えられる。
「カラーパッケージ」では本革巻きステアリング、ウレタン+メタルカラー加飾のソフトノブなどが与えられ、質感を高めている。「ブラックカラーパッケージ」や「レッドカラーパッケージ」は、さらに専用アルミホイール、ブラックやレッドで統一されたボディカラーが特徴だ。エンジンスペックなどは基本的どのモデルも同じである。
グレード概要ベースグレードシンプルな装備の標準グレードカラーパッケージ内外装がより豪華になったグレードオフロードパッケージオフロード性能を高めたグレードブラック/レッドカラーパッケージモノトーンの外装色を持つグレード 中古車市場で最も豊富なのは、上級グレードに該当する「カラーパッケージ」で、全体の半数近くを占めている。次にもっともシンプルなベースグレードが続き、全体の26%。「オフロードパッケージ」は12%とやや少なめだ。そのほか、「ブラックカラーパッケージ」や「レッドカラーパッケージ」などの割合は少ない。
走行距離別中古車物件比率
発売から16年目を迎えたFJクルーザー。昔のモデルということで、残存する中古車は多走行が中心。5万km以下は16%と非常に少なく、7万km以下でも全体の4割弱。コアゾーンは7万km~10万kmの32%、さらに10万km以上でも31%という割合となっている。多走行車でも高値で取引されており、その人気ぶりがうかがえる。ただし、一般的なモノコック構造の乗用車と異なり、こちらはフルフレーム型のオフロードモデル。多少走行距離が伸びていても問題ないケースが多い。購入する際は、整備記録の有無や電装系の不具合の有無、内装の傷みなどをチェックしておこう。
年式別中古車物件比率
まずはFJクルーザーの改良遍歴を振り返ってみよう。2010年11月に発表され、翌月から発売が開始されたFJクルーザー。当初のラインアップはベースグレードに加え、「オフロードパッケージ」と「カラーパッケージ」の3タイプ。2011年11月には「ブラックカラーパッケージ」と「レッドカラーパッケージ」を設定。その後、2014年まで小改良を重ねて進化していった。内外装のわずかな変更はあるが、大きな改良はなく2018年1月まで国内での販売が続けられた。
2010年11月:FJクルーザーを発売
2011年11月:「ブラックパッケージ」と「レッドパッケージ」を追加
2012年7月:一部改良
2013年7月:一部改良
2014年7月:一部改良
年式別の中古車比率は、どの年式も大きな偏りがなく流通している。なかでも発表翌年の2011年式が最も多く、22%を占めている。2015年式以降はやや少なく、それぞれ10%以下。年式による仕様の違いが少ないため、基本的にどの年式を狙ってもOK。それよりもコンディションを重視したクルマ選びが重要だ。
まとめ:ねらい目のグレードや年式は?
おすすめ年式👉2011年式
おすすめグレード👉カラーパッケージ
グレードのバリエーションが少ないため、ボディカラーなど内外装の仕様の差で選ぶことになる。ただ、強いていうなら「カラーパッケージ」は内外装がベースグレードと比べて上級なので、こちらを軸に選ぶとよい。また、オフロード走行も視野に入れるなら「オフロードパッケージ」も選択肢になる。年式による差はそれほど大きくないが、2012年7月の改良では極低速走行が可能なクロールコントロールを標準装備していることも留意しておこう。
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