プレスリリースの行間にある深い話を知らずに
今回のレポートは、ヒョンデ・モビリティ・ジャパンで商品チームに所属する佐藤健さんにご登場頂くことにした。
実は、私がヒョンデ・コナの日本デビュー時からは取材できていないため、新車時にだいたい行われる発表会や試乗会で得るような、プレスリリースの行間にある深い話を知らずにきていることがずっと気になっていた。
佐藤さんは発表会やイベントで毎回、とてもわかりやすく解説してくださるので、以前よりインタビューをお願いしており、今回ようやく実現した形である。まずうかがったのは、コナの強みだ。
まず、佐藤さんによると他の多くのBEVがICE、つまりエンジン搭載車をベースにしているのに対し、コナはBEVを前提に開発されたことだという。ちなみに現在、ヒョンデは日本でEVのみを投入しているが(ネッソだけ水素が燃料)、ワールドワイドで見るとコナは、1.6Lターボと2LのICEモデル、そして1.6LのICEとモーターを組み合わせたハイブリッドも用意されている。
BEVを前提としたことで、フラットなフロアを実現。室内も荷室も広大なスペースを確保することができた。アイオニック5もそうなのだが、コナは特に後部座席の広さがひとつのウリになっている。
さらに、フロントフード内にもトランクスペース、いわゆる『フランク』を確保。普通充電のための充電器などを収納することができている。
デザインのポイントは前後ライトまわり
また、佐藤さんはコナのデザインについても特徴を挙げている。『アーマーデザイン』と呼ばれる、ひとめでコナとわかる個性はもちろんだが、ポイントは前後ライトまわりだ。
サイドの写真がわかりやすいのでよく見て頂きたいのだが、前後ともライトがオーバーフェンダーの一部になっているのだ。これはコストも技術力も必要なので生産の現場は嫌がるのが普通だが、ヒョンデの場合は『ヒョンデ・スチール』という関連会社が担当し実現したのだという。
確かにコナのフォルム自体はシンプルなのだが、まるでロボコップのようなフロントヘッドライト、斜めに入るサイドのキャラクターライン、そして前後ヘッドライトというディテールの数々で、他の何にも似ていないデザインを実現している。
佐藤さんも「特にハザードを点けて駐車していると、遠くからでもすぐにわかるんですよね」と、嬉しそうに話されていた。こうしたユニークさが、グローバルでも評価されているそうだ。
聞いて驚いた日本仕様の特徴
続いて、日本仕様についても伺った。すぐにわかる部分から書くと、日本の充電規格『チャデモ』に対応すべくフロントの充電口が変更されているのだが、これはフロントバンパーごと専用パーツとなっている。また、細かいところでは充電口カバーの開き方も本国仕様と違っているそうだ。
そして、これはコナだけではなくヒョンデの全車なのだが、ウインカーを国産車と同じ右側に移していることは強調しておきたい。
さらに今回聞いて驚いたのは、アクセルに対するレスポンスも変更しているということだ。本国や欧州仕様は、アクセルを踏むといわゆるBEVらしくもっと一気に加速するのに対し、日本仕様は抑え気味となっているというではないか。
これはコナ以降、日本で相当テストを行ってきた成果で、ヒョンデ・モビリティ・ジャパンR&Dセンターで車両試験チームのチーム長を務める宮野達也さんが、日本の顧客の感覚に合わせたいと、セッティングしたそうである。
また、コナ以前のモデルと比べると、ADASの制御が修正され、ゼンリン製ナビの表示も改良されるなど、フィードバックを元に改良を重ねており、これは現在も続いているそうである。
私だけでなくコナを試乗した方に共通する感覚として、「普通に乗れる」というものがあったのだが、これは、日本人の感覚に合わせてセッティングしたからであり、まさに狙い通りの印象だった。
BEVとしての刺激を重視すればこういう結果にはならないわけで、ウインカーの件といい、日本での使いやすさを考えた、ヒョンデ・モビリティ・ジャパンの真摯な姿勢が垣間見えたインタビューとなった。
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