2025年4月に現行型の6代目にフルモデルチェンジしたスバルのミドルサイズ クロスオーバーSUV「フォレスター」。発売から1年が過ぎたところで、実際の販売データなどを基に、その人気の秘密を探ってみたい。
いかにも「スポーツ ユーティリティ ビークル」らしい
北米や欧州では2024年から先行販売されていた6代目となる現行型のスバル フォレスター。2025年4月に登場した日本仕様は、クロストレックに次ぐストロングハイブリッドのS:HEV(2.5L+モーター)システム搭載車と、レヴォーグなどに搭載されて定評の高い1.8Lターボ車のふたつを用意。駆動方式はいずれもスバル伝統の4WDだ。
ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
先代よりもSUVらしい力強いスタイリングとなったが、全長と全幅が15mmずつ大きくなったものの、ホイールベースは変わらず、見た目の印象よりサイズアップしていないのがうれしい。インテリアの質感もアップした。最近のスバル車に共通の縦型ディスプレイは扱いやすく、インターフェースは視認性や操作性も良い。
今回、撮影のために借り出したのは1.8LターボのスポーツEXだったが、リニアトロニックCVTとの相性も良く、その独特のフィールに昔からのスバルらしさを感じさせてくれた。以前に乗ったS:HEVもハイブリッドシステムの完成度は高く、エンジンのON/OFFや回生ブレーキの効きも自然で好フィールだった。
ラゲッジルームは十分に広く、まさにSUV=スポーツユーティリティビークルらしさをより高めたフォレスター。最新の運転支援システム「アイサイトX」も搭載しており、2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのも納得できてしまう。
やはりハイブリッドの人気は高い
そんなフォレスターだが、2025年4月にフルモデルチェンジして発売されてから、2026年3月までの販売台数は、約4万2000台(数値はスバル調べ、以下同じ)。月間販売計画台数は2400台(1年で2万8800台)だから、計画を大きく上回る人気ぶりだ。ちなみに、いま(2026年5月後半)にオーダーすると、グレードや装備にもよるが納車は同年秋ごろになるという。
人気グレードのトップ3は、以下のようになっている(カッコ内は比率、以下同じ)
1)プレミアム S:HEV EX(約40%)
2)スポーツEX(約17%)
3)Xブレーク S:HEV EX(約14%)
と、この3グレードで約7割を占めているが、トップグレードのプレミアム S:HEV EXが一番人気なのは「新車は最上級グレードから売れる」という傾向どおりだろうか。今後は、その他のグレードも少しずつ増えるかもしれない。
パワートレーンの比率では、1.8Lターボが33%、ストロングハイブリッドのS:HEV(2.5L+モーター)が67%。車両価格的にはS:HEVのほうが高いけれど、最新のハイブリッドは気になるし、昨今のガソリン高を考えると少しでも燃費の良いクルマを・・・と考える人は多いように思える。
人気カラーのトップ3は、
1)クリスタルホワイト パール(約30%)
2)リバーロック パール(約15%)
3)マグネタイトグレー メタリック(約13%)
となっている。今回、撮影に借り出したスポーツEXもクリスタルホワイト パールだった。リバーロック パールはガンメタリックに近い色で、トップ3はモノトーン。この傾向は、他のクルマと大きくは変わらないようだ。
購買層は40代以上が約8割を占める
人気メーカーオプションのトップ3は、
1)ハーマンカードンサウンドシステム
2)装着なし
3)本革シート
4)アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)
となっている。永く付き合いたいと思えば、いいオーディオやシートを装着したくなる。それでも、標準装備が充実しているからメーカーオプション装着なしという人が多いのも興味深い。
購買層は、30代以下が約20%、40~50代が約50%、60台以上が約30%となっている。所有者と使用者が違うことも多いため、男女比については公表されていない。40代以上が約8割を占めることになるが、やはり子育て世代はミニバンを選ぶほうが多いのだろう。そして、スバルSUVの中でもクロストレックやレヴォーグ レイバックより立ち位置が上のフォレスターゆえ、年齢層も高めになっているようだ。
なお、購入時に重視したポイントは運転する愉しさ、アイサイトXなどの安全性能、そしてデザインなどが上げられている。これらが高次元でまとめ上げられたSUVといえるスバル フォレスター。2026年5月21日の一部改良で、装備の充実やお買い得なグレードの設定などが図られた。その人気は、さらに高まっていきそうだ。
スバル フォレスター スポーツEX 主要諸元
●全長×全幅×全高:4655×1830×1730mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1640kg
●エンジン:水平対向4 DOHCターボ
●総排気量:1795cc
●最高出力:130kW(177ps)/5200-5600rpm
●最大トルク:300Nm(30.6kgm)/1600-3600rpm
●トランスミッション:リニアトロニックCVT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・63L
●WLTCモード燃費:15.5km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●車両価格(税込):419万1000円
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みんなのコメント
オプション設定の色。
最初からブラックエディションの黒でよかったのでは?
反応が悪く後からブラックエディション出したけど
最初にスポーツ買った人のクレームを避けるために
価格を高くしてさぁ。
そんな高くなるもの付けている?
最近はEV一辺倒だった流れにも変化が見え、実用性や航続距離、燃料補給の手軽さを重視してハイブリッドを選ぶ人が増えている印象だ。ガソリン価格の高止まりも追い風だろう。
また、購入者の約8割が40代以上というデータも納得できる。安全性能や運転支援、長距離移動の快適性を重視する層に支持されているのだと思う。派手さよりも実用性と信頼性を求めるユーザーが増えていることを示す結果ではないだろうか。