文・神尾 成
今回は特集だけでなく、ドライブ記事や次世代ジャーナリストの企画も日本をテーマにした内容にしたことで、期せずして日本について考える号となった。
当初は世界から注目される日本のクルマ文化を特集記事で紹介するだけのつもりだったが、他の企画を進めていくうちに、クルマを通して様々な角度から日本を掘り下げることになったのだ。
今の日本はインバウンドを見ても分かるように、世界が憧れる文化を持つ国になったといっても過言ではない。最近では、あまり知られてこなかった物事にまで海外から注目が集まり、自分たちが当たり前としてきたものに価値があると気付かされることも多い。特にクルマについては特集でも紹介したように、正統派から敬遠されるようなクルマ文化が、海外ではクールだと称賛されて世界中に影響を与えている。しかし我々の世代は、舶来主義が残る時代を生きてきたせいか、自分の国を素直には愛せずにいる。敗戦を引きずってきた戦後の歴史や、「愛国心」という言葉に対するネガティブなイメージもあって、日本という国を信じきれないのだろう。
実は、今年は終戦から80年という節目の年であることから、先の大戦を振り返るドライブ記事をいくつか計画している。その第一弾として「東京大空襲の足跡を辿る」と題した記事を今月号で掲載した。東京大空襲は、東京に原爆を落とされたのと変わらないほどの犠牲者が出たにも関わらず、日付けさえ覚えていないひとが多いことを知って、記事化する意義を感じたのである。クルマやバイクを扱う雑誌で取り上げるテーマではないのかもしれないが、クルマを介して少しでも戦争の史実に興味を持ってもらいたいと考えたのだ。
かくいう自分も、これまで先の大戦について熱心に向き合って来なかったので、記事を作りながら戦争とこの国について思いを巡らせていきたい。そしてその中で逆輸入ではない日本の価値を見い出すことができれば、これまでよりも日本人としての誇りを持って生きていけるのではないかと期待している。
神尾 成/Sei Kamio
2007年11月からaheadに参画、企画全般を担当している。2010年から7年間編集長を務め、後進に席を譲ったが、2023年1月号より編集長に復帰。朝日新聞社のプレスライダー、ライコランドの開発室主任、神戸ユニコーンのカスタムバイクの企画などに携わってきた。1964年生まれ60歳。
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