Allard Sports Cars JR Continuation
アラード スポーツ カーズ JR コンティニュエーション
英国ハイパーカー界の新星となるか。エングラーがサロン・プリヴェにV10スーパーカーを出展
ACコブラやTVRグリフィスの先輩
安くて手に入れやすい高出力なアメリカ製パワーユニットに、英国製シャシーを組み合わせた「アングロ-アメリカン」。ACコブラ、ジェンセン・インターセプター、TVR グリフィスなど煌びやかなスターを産み落としてきた英米合作のコンセプトは、モータースポーツ界に大きな栄光をいくつも残している。
アラード モーター カンパニーは、その先駆的な存在だった。1929年のブルックランズでモディファイしたモーガン スリーホイーラーを駆り優勝を勝ち取ったシドニー・アラードが、1932年に自動車づくりをスタートしたのが原点だ。
フェラーリやジャガーと戦った50年代
英国ロンドン・クラパムを拠点に、20車種を超えるモデルを小量生産したアラードは、CLK5、J1、Kタイプ、シュタイヤー V8、J2、J2X、パームビーチ Mk1とMk2、ドラゴン ドラッグスター、そしてJRなどを送り出している。1950年代初頭、フェラーリやジャガーの最新モデルを相手に北米や欧州のサーキットで活躍した。アラードのコクピットに収まったレーサーには、トム・コールやアーウィン・ゴールドシュミット、フレッド・ワッカーもいる。
わずか1900台を生産して1958年に会社を畳んだアラードが、そのファミリーによって現代に蘇った。それが「JR」の継続生産車である。
家族一丸となって再生した継続生産車
シドニー・アラードの子息アラン、そして孫のロイドが英国グロスターシャーを拠点に立ち上げたのがアラード スポーツ カーズ。ロイドがアランとともにレストアとリビルド業務に従事しており、ロイドの兄ギャヴィンがアラード オーナーズ クラブのアーキビスト(高度な専門性と倫理観にもとづき、歴史資料などの収集・補完にあたる専門職)として再生プログラムをサポートしている。
アラードは1950年のル・マンでJ2により3位を獲得。その栄光のモデルの後継として誕生したのがJRだった。1953年から1955年の間に生産された台数はたった7台。ゆえに、今回生産された継続生産車のシャシーナンバーは340“8”となっている。
予想落札価格は邦貨約2440万~3250万円
家族の手により蘇ったJRの継続生産車の第1号車は、2020年10月31日にロンドンで行われるサザビーズオークションへ出品される。予想落札価格は18万ポンド(約2440万円)から24万ポンド(約3250万円)とされている。
再生にあたっては、オリジナルのドローイングやパーツ、伝統的な材質などが用いられたという。ベースとなったのは1953年に生産されたJRのレーサー仕様。同年のル・マンへ出場した車両を忠実に再現している。
ちなみに、その1953年ル・マンへ出場したオリジナルのJRは、2013年のアメリア アイランドでサザビーズオークションへ出品されている。そのときの落札価格は60万5000ドル(約6380万円)だった。
父から息子、孫へと受け継がれるクルマづくり
JRの継続生産車について、アランは次のように語っている。
「これらのモデルを作っている父の姿は、いつも私の中に生きているんです。彼が私に伝えてくれたスキルは、いま息子のロイドへと受け継がれています。彼がこの継続生産車を開発し、作り上げました。最初のアラード車が生まれてから84年以上の時が経ったいま、(JRの)8号車は父の思いを現代へと伝えます。もしも彼が今、我々がやっていることを見たらきっと誇りに思うことでしょう。そして、これがサーキットでどんな走りをするか、見たくてたまらないでしょう」
アルミボディにキャデラックV8を搭載
心臓部に搭載するのはキャデラック製の331ci(5428cc)V型8気筒OHVを再設計したもの。4500rpmで最高出力300hpを発生するユニットには、3速もしくは4速のギヤボックスを組み合わせる。ちなみに今回オークションに出品するシャシーナンバー「3408」は4速を搭載している。
空力性能に優れたドロップヘッドボディは、1953年製に当時の設計者であるダドリー・ヒュームが作り上げたボディに忠実に添って再現した。手仕上げのアルミボディにオリジナルのフロントサスペンションやツインチューブラーシャシーを組み合わせ、やはり当時同様の車重2200ポンド(約998kg。乾燥重量)を実現している。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
併走するクルマへの目潰しでしかないのにナゼやる? 斜め後ろに「白色ライト」を点灯して走行するトラックは法令違反だった!!
便利な「ドライブレコーダー」 まさかの「バッテリー上がり」招く可能性も!? 「駐車監視」の注意点とは
マツダ「新型“最上級”ステーションワゴン」!? まさかの「復活」に期待の声も! 次期「MAZDA6“ワゴン”」予想CGが「カッコイイ」と反響集まる
やってはいけない「マフラー交換」5例。「爆音」「落下」「黒焦げ」など本当にあったダメなカスタムをお教えします
イタリアーンないすゞ車?! 当時の国産車の倍もしたのにヒットしたクルマ いすゞ117クーペがオシャレすぎた!
みんなのコメント