車名不明の新型車が「ほぼ完売」
アルファ・ロメオが今夏の公開を予定している次期スーパーカー「6C」は、現時点でほぼ完売となった。
【画像】アルファ・ロメオの2ドア・スポーツカー【アルファ・ロメオ8Cと4Cを写真でじっくり見る】 全60枚
アルファ・ロメオのジャン・フィリップ・インパラートCEOは、親会社ステランティスによる4月の正式承認を前に、すでに注文を受け取っていることを明らかにした。
「実車を公開する前に完売してしまうでしょう」とインパラートCEOは話している。
車名を含め、この新型車がどのようなモデルになるかはまだわからないが、アルファ・ロメオの歴史にオマージュを捧げるデザインになると予想される。
「(かつて生産拠点が置かれていた)アレーゼの博物館で8Cと並べることができるようなものに取り組んでいます。それがわたし達の望みです」
また、インパラートCEOは「2022年にステランティスのようなグループ会社でこの種の決定を下すことは、誰もがクレイジーだと考えるでしょう」と述べ、電動パワートレインではなく内燃エンジンを搭載する可能性を示唆した。
さらに、単なるサーキット専用車ではなく、日常的に運転できるようなものになるという。「一目でアルファ・ロメオとわかるような、象徴的で、とてもセクシーなものにしたい」としている。
「まだ完成していませんが、プロジェクトは進行中です。現在進行形ですよ。多くのファンが特別なものを求めています」
彼の説明によると、価格は数千万円クラスになる可能性もあるという。
主要車種はすべて電動化へ
アルファ・ロメオはモデルラインナップの更新を進めており、その先鋒を務めるのがトナーレだ。ハイブリッドも導入したトナーレによって、ブランド全体のCO2排出量は40%削減される見込みだという。
そして2024年に新たな小型SUV(トナーレより小型)を、2025年にジュリアの後継モデルを、2026年にはステルヴィオの後継モデルを発売する予定だ。いずれもEVとなる見通しで、小型SUVはジープ・アベンジャーと構造を共有すると考えられている。
ジュリアの後継モデルは、ステランティスの次世代EVアーキテクチャを採用した同グループ初のモデルになるという。このアーキテクチャについてインパラートCEOは、「5Gと新時代のテクノロジーを搭載し、特別なものを市場に送り出すことになります」と語っている。
2025年以降、主力の量産モデルはすべて電動化され、2027年までに販売するモデルも電動化される予定だ。そのため、トナーレが従来の内燃機関で発売される最後のモデルになるだろう。
「アルファは、(電動モデル)ゼロからゼロ(・エミッション)へと素早く切り替わるでしょう。法律や地球温暖化、地球規模の生態系に関する問題には、代替案はありません」
また、アルファ・ロメオは来年6月末までに今後のモータースポーツ・プロジェクトを明らかにする予定だという。ザウバーとの提携によるF1参戦は2023年末に終了し、ザウバーは2026年からアウディとの提携を計画している。
「ザウバーとはとても良好な関係を築いており、F1における最高の盟友です。わたし達は2022年と2023年に焦点を当てています。次のステップは、世界的な経済状況を鑑みて決定することになります。わたし達は、モータースポーツを継続するつもりです」
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