排ガス規制で4代目ベースのGT-Rが早々に生産終了となった1970年代。それまでの勢いを削がれたとはいえ、日産 スカイラインはまだまだ元気だった。ジャパン、ニューマン、セブンス……GT-Rなき時代に奮闘したスカイラインを振り返る。
※本稿は2026年5月のものです
【画像ギャラリー】ジャパンも鉄仮面も最高!! 歴代スカイライン黄金期を写真で振り返る!(16枚)
文:大音安弘(車両解説)、ベストカー編集部/写真:日産、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年6月26日号
5代目日産 スカイライン(C210型・1977年登場)
5代目は、日本が生んだ名車の意味を込めた「SKYLINE JAPAN」のキャッチコピーを展開。そこから愛称「ジャパン」が生まれた。乗用モデルでは6気筒車が「GT」で4気筒車が「TI」を名乗る。いずれもOHCエンジンのみであった。
スタイリングは、より直線的に。前期型は全車丸目4灯式だったが、1979年のマイナーチェンジで、GT系のみ角形2灯火式となり差別化。
1980年にはシリーズ初のターボ車が登場。日産初のターボのAT車も生まれた。また同年にディーゼル車も追加し、GTを名乗った。
●5代目C210型 スカイライン(スペック、価格は2ドアHT2000GT-E・Sタイプのもの)
・ボディ形状:2ドアHT、4ドアセダン、5ドアワゴン、5ドアバン
・ボディサイズ:全長4600×全幅1625×全高1375mm、WB2615mm
・エンジンの種類:直4 1.6L NA、直4 1.8L NA、直4 2.0L NA、直6 2.0L NA&ターボ、直6 2.8Lディーゼル
・最強グレードのエンジンスペック:145ps/21.0kgm(2.0ターボ、グロス)
・サスペンション 形式(F/R):ストラット/セミトレーリングアー ム
・搭載された新技術:スカイライン初角形異形ヘッドライト(マイナーチェンジで) スカイライン初ターボエンジン搭載 スカイライン初ディーゼルエンジン搭載 など
・当時の新車価格:185万2000円(5MT)
6代目日産 スカイライン(R30型・1981年登場)
6代目モデルでは、レーサーの顔も持つ名優「ポール・ニューマン」がCMキャラクターを務めたことで、「ニューマン・スカイライン」の愛称で親しまれた。
デザイン改革が図られ、伝統のサーフィンラインを廃止。ウェッジシェイプのモダンかつシャープなスタイリングに仕上げられた。
シリーズ最初で最後の5ドアハッチバックを設定し、新たなスポーツモデル「RS」も登場。高性能な4気筒DOHCのFJ20型を搭載し、同エンジンをターボ化した「ターボRS」の登場で、ハコスカ以来となるワークスでのレース復帰も果たした。
●6代目R30型 スカイライン(スペック、価格は2ドアHTターボインタークーラーRS-Xのもの)
・ボディ形状:2ドアHT、4ドアセダン、5ドアHB、5ドアバン
・ボディサイズ:全長4620×全幅1675×全高1360mm、WB2615mm
・エンジンの種類:直4 1.8L NA、直4 2.0L NA、直4 2.0Lターボ、直6 2.0L NA&ターボ、直6 2.8Lディーゼル
・最強グレードのエンジンスペック:205ps/25.0kgm(2.0ターボ)
・サスペンション 形式(F/R):ストラット/セミトレーリングアー ム
・搭載された新技術:国産車初リッター100psエンジン搭載 扁平率60%タイヤ、スカイライン初採用 ハコスカ以来、日産ワークスでレース参戦 など
・当時の新車価格:273万9000円(5MT)
7代目日産 スカイライン(R31型・1985年登場)
1985年に登場した7代目は、「セブンス」の愛称で知られる。
ハイソカー全盛期でもあり、豪華さを追求。スマートキーの前身といえる「カードエントリーシステム」や後輪操舵の「HICAS」を世界初搭載し、6気筒エンジンも新世代のRB型に換装された。
ボディタイプは、初のピラーレス4ドアHTと4ドアセダンの2本立てに。
時代のニーズに即した大胆な改革を図るも苦戦。翌年には、ステーションワゴンと2ドアクーペ「GTS」を投入し、てこ入れを図る。この2ドアクーペをベースに、ホモロゲモデル「GTS-R」が登場。レースシーンで活躍した。
●7代目R31型スカイライン(スペック、価格は2ドアGTS-Rのもの)
・ボディ形状:2ドアクーペ、4ドアセダン&HT、5ドアワゴン
・ボディサイズ:全長4660×全幅1690×全高1365mm、WB2550mm
・エンジンの種類:直6 2.0L NA&ターボ、直6 2.0L NA&ターボディーゼル、直4 1.8L NA&ターボ
・最強グレードのエンジンスペック:210ps/25.0kgm(2.0ターボ)
・サスペンション形式(F/R):ストラット/セミトレーリングアーム
・搭載された新技術:新世代直列6気筒エンジン(RB型) HICAS(4輪操舵) GTオートスポイラー など
・当時の新車価格:340万円(5MT)
My Best スカイライン……5代目ジャパン/編集部・市原信幸
1966年生まれの我ら世代が運転免許を取得した時はR30が現役の時だったが、中古車でも高嶺の花。
貧乏な若造が手頃な価格で購入できた中古車の最強モデルがジャパンの2000GTターボで、友人が高校卒業直後に買って一緒にドライブ三昧。その速さに感激しもうメロメロ。私のクルマ人生の第一歩であり忘れられない一台だ。
ジャパンはハコスカ以来のアイデンティティであるサーフィンラインの最後のモデル(R34クーペで復活したけど)。丸型リアコンビも踏襲。
一方、角型ヘッドランプの新採用、ターボ搭載と挑戦的。伝統の継承と新しさが融合した初期世代のスカイラインの完成形じゃないだろうか。
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