トヨタが参戦しているWRC世界ラリー選手権は5月15日、2025年シーズン第5戦『ラリー・ポルトガル』の競技初日、SS1が行われた。『トヨタGRヤリス・ラリー1』に夏用のシルバーリバリーを今大会から採用するトヨタ・ガズー・レーシング・ワールドラリーチーム(TGR-WRT)は、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組がデイ1を終えて総合首位、チームメイトのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組が同2位につけている。
また、前戦のウイナーであるカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組は初日を6番手で終え、日本人ドライバーの勝田貴元とコドライバー、アーロン・ジョンストンのペアが総合7番手に。さらにTGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組が総合8番手で続いた。
選手権リーダーのエバンスが初日首位。0.2秒差の同タイムでオジエとタナクが続く【第5戦デイ1レポート】
15日木曜に開幕した第5戦ポルトガルは、このあと今季第11戦のチリ・ラウンドまで7戦連続で行われる、グラベル(未舗装路)ラリーの初戦だ。WRC開催初年度からシリーズのカレンダーに名を連ねた伝統のラリーは、今年も北部ポルト近郊のマトジニョスを拠点に4日間にわたる競技が行われる。
ラリー初日のデイ1は朝から本番前のシェイクダウンが行われ、ここではロバンペラの2番手タイムを筆頭にオジエが4番手、エバンス6番手、勝田8番手、パヤリは10番手となった。その後、選手たちはマトジニョスのサービスパークから南に約130km離れた古都コインブラへと移動し、イベントの開幕を告げるセレモニアルスタートに臨んだ。
一日の最後には大西洋に面したリゾート地、フィゲイラ・ダ・フォズでスーパーSSが実施された。全長2.94kmのターマック(舗装路)ステージでのオープニングでは、前述のとおりエバンスが一番時計をマーク。トップの2分18秒1に対しコンマ2秒差の同タイムをオジエとオイット・タナック(ヒョンデi20 Nラリー1)が分け合った。
「最速タイムでラリーをスタートすることができたのは嬉しいが、これから長く厳しい週末が待っている」と語るのは、現在ランキング首位を独走しているエバンス。
「明日のステージがドライコンディションの場合、一番手スタートは(路面の掃除役となるため)理想的なスタート順位とは言えない。しかし、これは最近の好成績によってもたらされたことなので、ベストな仕事をすることに集中するだけだ」
僚友ロバンペラに続く7番手で初日を終えた勝田は、「このラリーのスタートを心待ちにしていました」と語った。「ポルトガルでは毎年非常に多くのファンの皆さんが集まり、雰囲気は最高ですし、最初のステージも楽しんで走ることができました」
「シェイクダウンでは、タイヤを温存するために、滑りやすいコンディションに合っていないタイヤで走ったためトリッキーでしたが、明日は長く大きなチャレンジの一日になると思うので、良いフィーリングで走れることを願っています」
このポルトガル・ラウンドでヤリ-マティ・ラトバラ代表の留守を預かるユハ・カンクネン代表代行は、TGR-WRTの幸先良いスタートをポジティブにとらえている。
「ポルトガルに戻って来ることができ、とても嬉しく思う。私自身もこのラリーには良い思い出があり、チームとしても良い結果を残してきた。そして、このラリーに集まる人々のラリーへの情熱は本当に素晴らしいものだ」と語ったカンクネン。
「グラベルラリーに戻るにあたり我々が行ったプレイベントテストは雨が多く、準備はやや複雑なものとなった。そして今、ラリーはドライコンディションでの戦いになると見込まれている。ドライバーたちは今朝のシェイクダウンでクルマにそれほど多くの変更を加えることをせず、非常に満足しているようだ。明日は長くて重要な一日となるため、今夜の最初のステージを無事に終えることができて満足している」
勝田やカンクネンのコメントにもあるように、本格的なグラベルラリーが始まる16日金曜は長く、ハードな一日となっている。選手たちはコインブラの東側のエリアで4つのステージを各2回走行した後、SS10『アゲダ/セベル』、SS11『セベル/アルベルガリア』という1990年代に使用された2本のステージに臨む。一日でSS10本を走行。合計距離146.48kmは4日間で最長だ。また、デイ2はサービスパークでのミッドデイサービスが設定されておらず、アルガニルの町で日中に2回行われるリモートサービスのみで走り切る必要がある。
[オートスポーツweb 2025年05月16日]
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