11年ぶりにポルティマオがシリーズ復帰へ。GTWCヨーロッパの2026年暫定カレンダーが発表

　SROモータースポーツ・グループは、ポルトガルのアウトドローモ・インテルナシオナル・ド・アルガルベ（アルガルベ・サーキット）が、2015年以来初めて、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWS（GTWCヨーロッパ）のカレンダーに復帰することを明らかにした。

『クラウドストライク・スパ24時間レース』の会期中である6月27日金曜に行われた年次記者会見で発表された、同シリーズの2026年カレンダーによると、アルガルベ・サーキットでのレースは10月17～18日に行われる。

　ポルティマオとも呼ばれるこのサーキットでSROの欧州シリーズが最後に開催されたのは2015年で、当時はブランパン・スプリント・シリーズと呼ばれていたチャンピオンシップの一戦として行われていた。

　来季2026年は開催されないスペインのバレンシアを除き、今季のカレンダーに載っているすべてのイベントは引き続きレースカレンダーに残った。その中で注目すべき変更点のひとつは、ポール・リカールで行われるプレシーズン・プロローグテストが、4月11～12日に同地で行われる開幕戦に合わせて時期を遅らせていることだ。

　以前は、プロローグテストはシーズン開幕の1カ月前に開催されることが多かったが、来季2026年はレース前の火曜日と水曜日に開催される。

　ポール・リカールでの開幕後、シリーズはブランズハッチへ向かい、そのすぐ後には5月に開催されるクラウドストライク・スパ24時間レース・プロローグとモンツァでのレースが続く。

　シリーズのハイライトであるスパ24時間レースは6月下旬に開催され、その後はミサノ、マニクール、ニュルブルクリンクを転戦する。ザントフォールトは、今年から開催時期が5月から9月に変更されている。

　2026年シーズンはイベリア半島で終盤戦を迎え、新たに発表されたポルティマオでのレースに続き、10月3～4日にバルセロナで最終戦が開催される予定だ。

　なお、金曜日の発表では、どのイベントがエンデュランス・カップのスケジュールに含まれるのか、またどれがスプリント・カップの開催地となるのかについては言及されていない。

　これまでは、ポール・リカール、モンツァ、ニュルブルクリンクは、スパ24時間レースとともにエンデュランス・カップのカレンダーに加わるのが通例だった。一方、ブランズハッチ、ミサノ、マニクール、ザントフォールトなどは、スプリント・カップのスケジュールに含まれていた。

　Sportscar365の質問に対し、SROモータースポーツ・グループの広報担当者は、エンデュランス・カップとスプリント・カップのラウンドの配分については、今後数週間のうちに詳細が明らかになると述べた。


■GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWS2026年シーズンスケジュール（6月27日付）



Round／Date／Circuit
TEST／4月7～8日／プロローグテスト（ポール・リカール）
Rd.1／4月11～12日／ポール・リカール
Rd.2／5月2～3日／ブランズハッチ
TEST／5月19～20日／プロローグテスト（スパ・フランコルシャン）
Rd.3／5月30～31日／モンツァ
Rd.4／6月25～28日／スパ24時間レース
Rd.5／7月18～19日／ミサノ
Rd.6／8月1～2日／マニクール
Rd.7／8月29～30日／ニュルブルクリンク
Rd.8／9月19～20日／ザントフォールト
Rd.9／10月3～4日／バルセロナ
Rd.10／10月17～18日／ポルティマオ

[オートスポーツweb 2025年06月28日]