数多くの映画に登場している「アメリカンマッスルカー」
フォード・マスタングは1964年に初代が発表されたロングセラー。日本で正規販売されているシボレー・カマロなどとともに、アメリカを代表するスポーツスペシャルティカーだ。「アメリカンマッスルカー」とも形容される。車名のマスタングとは「野生馬」を意味し、初代誕生以来一貫して、フロントマスクなどには全速力で疾走する馬「ギャロッピング・ホース」のモチーフがあしらわれている。
マスタングは銀幕を飾る機会が多い。1968年公開の『ブリット(主演:スティーブ・マックイーン)』をはじめ、1971年の『007/ダイヤモンドは永遠に(主演:ショーン・コネリー)』、2001年の『バニラスカイ(主演:トム・クルーズ)』、2006年の『ワイルドスピード×3 TOKYO DRIFT(主演:ルーカス・ブラック)』、2011年の『ドライヴ(主演:ライアン・ゴズリング)』などなど、マスタングが登場する映画は枚挙にいとまがない。人気の高さを証明していると言えるだろう。
なぜホンダはロケットを開発したのか? 全長6.3mの再使用型ロケットの離着陸実験に成功!
2014年にフォードが日本市場から撤退(正規販売を終了)するまでは、ピックアップトラック「F-150」シリーズなどの一部車種を除けば、日本でもマスタングを含むフォード車が正規販売されていた。
日本で最後に正規販売されたマスタングは2013年に発表された6代目で、V8モデルの「GT」のほか、先代のV6モデルに代えて直列4気筒ターボ「エコブースト」搭載モデルが登場。この6代目から世界戦略車に位置付けられ、英国やオーストラリアでも販売するために同車初の右ハンドル仕様を設定。日本でも販売された。
現行7代目はシャープでエッジの効いたデザイン
現行型は2022年に発表された7代目だ。ワイド&ローのスタンスやルーフラインなど、特徴的なプロポーションを先代から継承しつつ、シャープでエッジの効いたデザインを採用。LEDを用いた前後ライトのデザインも一層洗練され、新世代モデルを主張する。V8モデルの「GT」は新しいボンネットベントや再設計されたフロントスプリッターなどが追加され、エアロダイナミクス性能がさらに追求されている。
ボディタイプはファストバック(クーペ)のほか、コンバーチブルを設定。コンバーチブルはわずか8秒でソフトトップが開く。
戦闘機からインスピレーションを得たコックピットは、12.4インチドライバーディスプレイと13.2インチタッチスクリーンのデュアルディスプレイを採用。インフォテイメントシステム「SYNC 4」は、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応している。
2.3L直4ターボのほか2機種の5.0LV8を設定
「エコブースト」グレードには最高出力235kW(319ps)、最大トルク475Nm(48.4kgf-m)を発する2.3リッター直列4気筒ターボを、そして「GT」グレードには362kW(492ps)、566Nm(57.8kgf-m)を引き出す自然吸気式5.0リッターV型8気筒DOHCの「コヨーテ」を積む。トランスミッションはレブマッチング機能を備えた6速MTのほか、10速ATも選べる(エコブーストは10速ATのみ)。
このほか、V8モデルには最高出力を373kW(507ps)に高めた「ダークホース」グレードもラインナップ。サーキットでのパフォーマンスを追求した仕立てが特徴で、レーシングマシンからインスピレーションを得た固定式リヤウイングやサイドスカート、リヤディフューザーにより、さらに優れたエアロダイナミクス性能を発揮する。
エレクトロニック・ドリフト・ブレーキの初採用も見どころ。従来の機械式サイドブレーキの視覚的な魅力はそのままに、ブレーキを電子的に機能させるもので、ドリフト走行のスキルが習得・向上しやすくなるよう設計されている。
安全運転支援機能では「Ford Co-Pilot360」として、オートハイビームや、ブレーキ機能付きクロストラフィックアラートを備えたBLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)、レーンキーピングシステム、リヤビューカメラ、緊急自動ブレーキサポート付き衝突回避支援システムなどが採用された。
ニュル7分切りを実現したマスタング最強の「GTD」
2023年8月には、レーシングマシン「マスタングGT3」にインスピレーションを得た公道走行可能なハイパフォーマンスモデル「マスタングGTD」が登場。
カーボンファイバー製パネルを多用したエクステリアは、フロントスプリッターやベンチレーション付きボンネットから、エアスクープを備えたフェンダー、そしてリヤピラーに固定される油圧制御式アクティブリヤウイングに至るまで、サーキットスピードでのエアロダイナミクスを飛躍的に向上させるデザインでまとめられた。
専用開発されたスーパーチャージャー付きの5.2リッターV型8気筒エンジンは、2025年モデルでは公道仕様のマスタングで最高となる608kW(826ps)/900Nm(91.8kgf-m)を発揮。325km/hの最高速を実現する。組み合わせる8速DCTをトランスアクスルレイアウトによってリヤに配置した効果で、前後重量配分は50:50を実現している。
サスペンション形式はフロントがショートロングアーム式で、リヤはプッシュロッドとロッカーアームを組み合わせたインテグラルリンク式。水平クロスパターンに配置されたリヤのショックアブソーバーとコイルスプリングは、キャビンからその仕事ぶりを目にすることが可能だ。GT3マシンと同様のデザインとなる鍛造アルミホイールは20インチで、その内側にはカーボンセラミックブレーキが見える。
コックピットではスエードやレザー、カーボンファイバーなどの高級素材を多用。オプションで、ロッキード・マーティン社のステルス戦闘機「F-22」で使われるチタン部品を加工したパドルシフトなどが用意されている。なお、軽量化と荷物スペース確保のため、後席は取り去られている。
発表時、約30万ドル(邦貨換算約4380万円)からの価格設定で限定生産されるマスタングGTDは、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースにおいて、6分57秒685という米国量産車最速記録を樹立。2024年12月に、同車がラップタイム7分切りを実現した唯一の米国量産車となったと発表された。なおその後、エアロダイナミクスの最適化などのブラッシュアップにより、同コースのラップタイムは2025年春の再アタックにて6分52秒072に更新した。
SPECIFICATIONS
フォード・マスタング|Ford Mustang
グレード:GTファストバック(米国仕様)
ボディサイズ:全長4810×全幅1915×全高1397mm
ホイールベース:2718mm
エンジン:V型8気筒DOHC
総排気量:5038cc
最高出力:362kW(492ps)/7250rpm
最大トルク:566Nm(57.8kgf-m)/4900rpm
トランスミッション:6速MT/10速AT
駆動方式:FR
価格:4万6560ドル(邦貨換算約680万円)~
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
恐怖!? トヨタ「ランドクルーザー」盗難“未遂”発生! 犯人は「これじゃエンジンかけられない…」 めちゃ“単純対策”で「阻止」できた! 「ナイスディフェンス」事例で警戒を 茨城
「過積載絶対やらないで!」警察ブチギレ!? “大迷惑”「重量オーバートラック」を検挙! ドライバーも運送会社も“荷主”も「全員処罰です」 人命軽視の「違法積載」強化取締りへ 茨城
新車235万円! トヨタ新「ステーションワゴン」発売に反響殺到!「コスパ最高で“ちょうどいい”」「燃費が良くてビックリ!」「ワイドボディが好き」の声も! “荷室ひろびろ”の「新カローラツーリング」がスゴイ!
ホンダ新型「フィット」まもなく登場!? 3年ぶり顔面刷新で「斬新顔」に? 細スギ「ヘッドライト」がカッコイイ「新モデル」に登場に期待
新車114万円! スズキ「“新”軽セダン」発表! 「リッター28.2km」走る「新アルト」登場! 精悍“リアスポイラー”×斬新2トーンも採用の「エントリー軽自動車」仕様変更実施
なぜ「置き配」が標準に?――再配達率8.4%が突きつけた、「無料神話」の終焉
【胸熱!】「ミライース GRスポーツ」今秋登場へ。5速MT×ターボ&足強化で予想価格は175万円~180万円
なぜ「高齢者の“暴走”事故」発生する!? 「年齢に上限必要」「新たな試験導入を」の声も! 発生しやすい「傾向」と未然に防ぐ「対策」とは? 元警察官が解説
「免停の女」が駐車場で事故して逃走… 「場内は運転したらダメなの?」衝撃発言も! 「免許与えるな」「2度と運転しないで」の声も! ネット騒然の“事件”一体何があった?
「過積載絶対やらないで!」警察ブチギレ!? “大迷惑”「重量オーバートラック」を検挙! ドライバーも運送会社も“荷主”も「全員処罰です」 人命軽視の「違法積載」強化取締りへ 茨城
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?