現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > コロナ禍なんてとっくに終わってるのに「受注停止」に「納期遅延」が蔓延! 新車販売の世界は一体どうなってる?

ここから本文です

コロナ禍なんてとっくに終わってるのに「受注停止」に「納期遅延」が蔓延! 新車販売の世界は一体どうなってる?

掲載 61
コロナ禍なんてとっくに終わってるのに「受注停止」に「納期遅延」が蔓延! 新車販売の世界は一体どうなってる?

 この記事をまとめると

■最近の人気モデルの多くは抽選販売か早々に受注停止になるケースが目立っている 

クルマの保有年数は長期化しているけど……それって損してない? お得な「買い替えサイクル」を考えてみた

■転売対策として来店による抽選受付を取るディーラーも多い

■コロナ禍では仕方なかった納期遅延も今ではいい訳として通用しないフェーズに入っている

 人気車種は軒並み早々に受注停止になる実情

 トヨタの販売店から「最近の新型車は、お客様に販売できる台数が需要に対して極端に少ない」という話が聞かれる。そのために納期が遅延したり、受注を停止している。受注の停止はトヨタに限ったことではなく、スズキ・ジムニーに追加された5ドアボディのノマドも現時点では購入できない。ホンダ・シビックタイプRも受注を停止している。

 直近ではトヨタ・クラウンエステートが2025年3月13日に発売されたが、早々に受注の停止が始まった。3月下旬に問い合わせると、大半の販売会社で以下のような話が聞かれた。

「クラウンエステートのハイブリッドは、受注台数が販売店に割り当てられた上限台数に達して、受注活動を停止した。プラグインハイブリッドなら受注が可能で、約4カ月で納車できるが、これも上限台数に近付いている」

 地域によっては「ハイブリッド、プラグインハイブリッドとも、クラウンエステートの全車が受注を停止している。再開する時期は不明」という返答もあった。

 定額制カーリースのKINTOでは、クラウンエステート ハイブリッドの契約を継続しており3~6カ月で納車されるが、リース期間を満了したら車両を返却せねばならない。KINTOはユーザーが所有権を手に入れられる購入とは異なる。リースだから走行距離やドレスアップなどに関する制約も多く、それに反する使い方をすると、契約期間を終えて車両を返却する時に出費が生じるから注意したい。

 納期遅延におけるいい訳が今では通用しなくなっている

 そして販売会社によっては、クラウンエステートの商談ができるユーザーを抽選で決めていた。販売店では以下のように説明した。

「クラウンエステートを購入したいお客様には、(2025年の)3月13日から16日までに来店していただき、商談申込書に記入をお願いした。その上で抽選を行って商談を実施した」

 商談できるユーザーを抽選で決める方法は、今までにもいくつかのメーカーが採用してきた。これらのうち、インターネットで申し込みを行って商談するユーザーを抽選で決める方式は、さまざまな混乱を招いている。インターネットの申し込みは気軽に行えるためだ。転売を目的に業者が申し込むケースも少なくなかった。

 その点でクラウンエステートは、購入希望者が販売店に出向き、商談申込書に記入している。販売店に出向くと手間が掛かり、店舗のスタッフと話もする。購入の意思が曖昧なユーザーを省く効果が得られる。また中古車業者などがトヨタの販売店を訪れると、知り合いがいるかも知れず具合が悪い。その点でユーザーが来店して、商談申込書に記入する方式なら、ある程度は転売などの抑止効果が期待できるだろう。

 販売店によると「抽選で決めるのは、あくまでも商談の申し込みに限られる。その後の商談により、購入されなかったり、ディーラーローンの審査に通らないこともある。商談を開始したあとの流れは、通常と変わらない」という。

 それにしても最近のクルマの売られ方は、メーカーを問わず良心的ではない。納期が著しく遅延して、受注を停止したり、仮に購入できても転売しない趣旨の誓約書にサインをさせられたりするからだ。

 メーカーが商品を発売する以上、正確な需要を予測して、十分な生産を行うのは当然だ。そうなれば納期の遅延、受注の停止、転売や中古車価格の高騰なども生じない。数年前まではコロナ禍の影響で仕方のない面もあったが、今ではこのいい訳も通用しない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

自動車メーカーはなぜ「焦らす」のか? ティザーサイトの目的と正しい付き合い方【先行予約の注意点も解説】
自動車メーカーはなぜ「焦らす」のか? ティザーサイトの目的と正しい付き合い方【先行予約の注意点も解説】
月刊自家用車WEB
王者「アルファード&ヴェルファイア」にライバル誕生! 2026年登場の「日産の新型LLミニバン」はアルヴェルの牙城を崩せるか?
王者「アルファード&ヴェルファイア」にライバル誕生! 2026年登場の「日産の新型LLミニバン」はアルヴェルの牙城を崩せるか?
WEB CARTOP
N-BOXが10年連続の軽販売トップもトータルではトヨタのひとり勝ち! 2024年度の新車販売台数分析
N-BOXが10年連続の軽販売トップもトータルではトヨタのひとり勝ち! 2024年度の新車販売台数分析
WEB CARTOP
同じ車なのに価格が違う!? 正規ディーラー・サブディーラーの「裏側」、値引き交渉、査定、付き合い…損しない買い方とは?
同じ車なのに価格が違う!? 正規ディーラー・サブディーラーの「裏側」、値引き交渉、査定、付き合い…損しない買い方とは?
Merkmal
5ナンバーセダン最後の砦「カローラアクシオ」終売ってガチで痛いぞ! 実質代わりは存在しないものの代替車を考えてみた
5ナンバーセダン最後の砦「カローラアクシオ」終売ってガチで痛いぞ! 実質代わりは存在しないものの代替車を考えてみた
WEB CARTOP
ぶっちゃけボロいしただの実用車じゃん! アルト・ミラ・エッセの「超スタンダード軽自動車」の価格がいま高騰している謎!!
ぶっちゃけボロいしただの実用車じゃん! アルト・ミラ・エッセの「超スタンダード軽自動車」の価格がいま高騰している謎!!
WEB CARTOP
ショー会場で買えばBYDのATTO3が日本より100万円以上安い! バンコク国際モーターショーでみた中国車のあり得ない攻勢!!
ショー会場で買えばBYDのATTO3が日本より100万円以上安い! バンコク国際モーターショーでみた中国車のあり得ない攻勢!!
WEB CARTOP
トヨタ「カローラアクシオ/フィールダー」生産終了! 新車170万円×ちょうどいい「5ナンバーボディ」13年の歴史に幕! お手頃感ある「日本車の良心モデル」終焉に“悲鳴”も
トヨタ「カローラアクシオ/フィールダー」生産終了! 新車170万円×ちょうどいい「5ナンバーボディ」13年の歴史に幕! お手頃感ある「日本車の良心モデル」終焉に“悲鳴”も
くるまのニュース
約404万円から! スバル新型「フォレスター」正式発表! モデルチェンジ直前に「従来モデル」がめちゃ売れた!? 駆け込み需要が急増した理由とは?
約404万円から! スバル新型「フォレスター」正式発表! モデルチェンジ直前に「従来モデル」がめちゃ売れた!? 駆け込み需要が急増した理由とは?
くるまのニュース
ベンツEQSは6割引き!! プジョーe-208は190万円!! EVって輸入中古車なら狙い目なんじゃね?
ベンツEQSは6割引き!! プジョーe-208は190万円!! EVって輸入中古車なら狙い目なんじゃね?
ベストカーWeb
日本だけじゃなくタイでも絶大な人気を誇るトヨタ! 富裕層は日本の比じゃないぐらい高い「アルヴェル」が大好きだった
日本だけじゃなくタイでも絶大な人気を誇るトヨタ! 富裕層は日本の比じゃないぐらい高い「アルヴェル」が大好きだった
WEB CARTOP
「いまの時代旧車なんて高くて買えねーよ!」 探したらあった「超手頃」に買えるイケてる旧車4台
「いまの時代旧車なんて高くて買えねーよ!」 探したらあった「超手頃」に買えるイケてる旧車4台
WEB CARTOP
「バッタもん?」いやいやホンモノです! イタリアブランド「ブレンボ」のロゴが入ったクルマのブレーキ「スミンボ」っていったいなに?
「バッタもん?」いやいやホンモノです! イタリアブランド「ブレンボ」のロゴが入ったクルマのブレーキ「スミンボ」っていったいなに?
WEB CARTOP
欲しいときだけホンダ車に乗れる“サブスク”!? 「ホンダ・マンスリーオーダー」ってどんなサービス? レンタカーとはどう違う?
欲しいときだけホンダ車に乗れる“サブスク”!? 「ホンダ・マンスリーオーダー」ってどんなサービス? レンタカーとはどう違う?
VAGUE
日本一売れているクルマが細部にこだわったちょい進化版になった! ホンダN-BOXが一部改良を実施してバカ売れ間違いなし
日本一売れているクルマが細部にこだわったちょい進化版になった! ホンダN-BOXが一部改良を実施してバカ売れ間違いなし
WEB CARTOP
なんでヤメちゃったんだ……スバルオリジナルの軽自動車がいまみても個性爆裂で最高だった
なんでヤメちゃったんだ……スバルオリジナルの軽自動車がいまみても個性爆裂で最高だった
WEB CARTOP
中古車市場に激震! 「トランプ関税」で価格5~10%上昇予測! 一方、日本車「25年ルール」が米国で熱視線?
中古車市場に激震! 「トランプ関税」で価格5~10%上昇予測! 一方、日本車「25年ルール」が米国で熱視線?
Merkmal
BYDのクロスオーバーSUV「シーライオン7」国内発売をスタート【導入モデルはBEVで価格は495万円から】
BYDのクロスオーバーSUV「シーライオン7」国内発売をスタート【導入モデルはBEVで価格は495万円から】
月刊自家用車WEB

みんなのコメント

61件
  • reg*******
    本当にその通り。
    ジムニーノマドは事情を考えれば仕方ない部分もあるが、昨今のトヨタ車で相次ぐ受注停止やKINTO縛りといった売り方は不誠実と捉えられても仕方ない。
  • まめ
    トヨタは明らかに、出し惜しみ、売り惜しみ、している。

    そうすることで、
    値引きしなくても売れて、利益確保できるからね

    しかも、無理して生産しなくても良いんだから、
    余計な経費掛けずに、効率的に生産できて、利益率も上がる

    社員も残業しなくて済む。
    また、
    そうすることで車の価値自体が上がり、会社としては
    メリットしかない!

    だから、販売店行っても、営業マンはろくに仕事しなくても売れるから、対応も横柄になってきてる。

    買ってくださいではなく、
    売ってあげようかな?どうしようかなー?
    って感じ、見え見え。
    で嫌気する。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

372 . 8万円 441 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19 . 0万円 243 . 0万円

中古車を検索
トヨタ クラウンエステートの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

372 . 8万円 441 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19 . 0万円 243 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村