10月16日(木)から19日(日)にかけて、ドイツ/チェコ/オーストリアのヨーロッパ三カ国を舞台に2025年WRC世界ラリー選手権第12戦『セントラル・ヨーロピアン・ラリー(CER)』が開催される。2025年はこれまで11戦中10勝をあげてシーズンをリードしているTOYOTA GAZOO Racing WRTは、セバスチャン・オジエ、エルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラの3名をマニュファクチャラー登録とし、さらに勝田貴元、サミ・パヤリを加えた布陣で5台のGRヤリス・ラリー1を走らせる。
今大会のトヨタのターゲットは、今シーズン11勝目とマニュファクチャラーズタイトルの獲得。トヨタは第11戦チリ終了時点で2番手のヒョンデ・シェル・モービスWRTに対して125ポイントのリードを築いており、迎える第12戦CERを終えて120ポイント以上のリードを維持することができた場合、2戦を残して5年連続となるマニュファクチャラーズ・タイトル獲得が決まる。
3カ国を跨ぐターマック対決。第12戦セントラル・ヨーロピアン・ラリーに10台のラリー1がエントリー
■コンディションが変わりやすいターマックが舞台
CERは初開催から3回目となる比較的新しいラリーで、ターマック(舗装路)で争われるラウンドだ。大会の拠点となるサービスパークは、2年ぶりにドイツ南東部バイエルン州の都市『パッサウ』に戻ることとなった。
CERはドイツ/チェコ/オーストリアの3カ国が舞台となるため、特徴の異なる道路を次々に攻めることになる。くわえて天候が大きく変わりやすいことから、雨、泥、落ち葉などによって滑りやすい路面コンディションを予想される。
ラリーは16日(木)にパッサウのバート・グリースバッハ周辺でシェイクダインが行なわれ、午後からデイ1として同エリアで競技がスタート予定。『ゴルフ&テルメ』という12.83kmのステージをSS1、2として2回走行してデイ1は終了となる。
フルデイとなる17日(金)はパッサウのサービスパークを起点に、三カ国のステージをミッドデイサービスを挟むことなく各2回走行。日中にはチェコの『カプリツェ』に設定されたタイヤフィッテイングゾーンで、簡易な整備作業が可能となる。
18日(土)のデイ3はドイツで1本、チェコで2本の計3ステージを、チェコの『クラトヴィ』でのタイヤフィッテイングゾーンを挟んで各2回走行し、パッサウのサービスで一日が終了。デイ3のステージの合計距離は103.64kmと、4日間で最長の距離を走行予定だ。
ラリー最終日となる19日(日)のデイ4は、ドイツとオーストリアが舞台となる。SS15とその再走ステージSS17『ビヨンド・ボーダーズ』は、名前の通り今年も国境を越えるSSだ。ラリーは4日間で計18本のステージを走行し、その合計距離は306.08km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1457.55kmにおよぶ行程が組まれた。
トヨタがマニュファクチャラー登録とした3人のドライバーは、オジエを筆頭にドライバーズランキングのトップ争いを繰り広げている。首位オジエと2位エバンスの差はわずか2ポイント。3位のロバンペラは、トップと21ポイント差と少し差が開いているが、ここからはロバンペラが好成績を収めてきたターマック(舗装路)2連戦が控えており、逆転の可能性は残されている。
また、4台目での出走となる勝田は、母国ラウンドとなる第13戦ラリージャパンに向けて、パフォーマンスをベストな状態に高めるための一戦として臨む。兄弟チームTGR-WRT2から出走するパヤリは、スピードと確実性の両面を発揮することがターゲットとなるだろう。
■「秋は難しいラリーになりやすい」とラトバラ代表
5台のGRヤリス・ラリー1とともにマニュファクチャラー選手権制覇を決定すべく第12戦CERに臨むTGR-WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表は、「南米での好成績により、我々は非常に有利な立場でセントラル・ヨーロピアン・ラリーに臨むことができる」と切り出し、今大会の重要性を言葉にする。
「マニュファクチャラーズタイトルを決めることができる、この最初の機会を活かすためには好結果が必要だが、同時にドライバーたちはそのプレッシャーを感じることなく、接戦となっているドライバーズタイトル争いに集中することができるはずだ」
「過去のこの大会で見てきたように、とくに秋の天候下では非常に難しいラリーになりやすい。また、三カ国を跨ぐため、それぞれの国で道の特徴も異なるだろう。そのためグリップレベルは頻繁に変化し、コーナーのインカットにより泥濘化しやすい場所も多い。とくに朝方は冷え込むのでミスが起きやすくなるかもしれない」
「セブ(セバスチャン・オジエ)、エルフィン(・エバンス)、カッレ(・ロバンペラ)はいずれもタイトルに近い位置にいるが、シーズン終盤でのリタイアは絶対に許されないだろう」
「(勝田)貴元は、彼にとって1年でもっとも重要なラリージャパンを前に、ターマックでの良い感覚を掴む好機だ。一方、サミ(・パヤリ)は自信とパフォーマンスを着実に高めており、ターマックでも良い走りを期待できるので、彼も良いリザルトを収める可能性は充分にあると確信しているよ」
ラリー最初の走行機会となるシェイクダウンは、10月16日の日本時間15時01分(現地時間8時01分)より開始予定。8戦ぶりのターマックラウンドとなる第12戦CERは、TGR-WRTにとってはマニュファクチャラーズ・タイトルを意識した緊迫の一戦となりそうだ。
[オートスポーツweb 2025年10月14日]
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
大雪の「国道17号」で立ち往生発生に怒りの声“殺到”!? 「免許返納しろ!」「迷惑でしかない」 呼びかけ無視の「ノーマルタイヤ車」が坂登れず… 国道事務所が警鐘 新潟・湯沢
道の駅ブチギレ! 怒りの「電気ぜんぶ消す!」“異常事態”に反響殺到!「大迷惑です…」「もっと厳しくしろ!」の声も! “苦情”にまみれた「憩いの休憩所」一体何があった!? 岡山
信号待ちの先頭で後方から「緊急車両」が接近! 避けるために赤信号で交差点に入れば道交法違反だしどうするのが正解?
なぜ日本のEVバスは「中国BYD」だらけ? 国内企業が勝てない“価格と実績”の壁
待望のカワサキ「新型Z900RS SE」に反響殺到! 全面進化した最新モデルに「クルーズコントロールで高速が楽になる」「やっぱりZはこの色が一番」と称賛
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント