F1のステファノ・ドメニカリCEOは、GPDA(グランプリドライバーズ・アソシエーション)を通じて全ドライバーに書簡を送り、過酷なコンディションで行なわれたカタールGPでの奮闘に対する感謝を伝えた。
今季のF1カタールGPは初開催時の2021年と比べて6週間ほど早く開催された。その影響もあってより暑いコンディションに見舞われ、体調を崩すドライバーが続出する過酷なモノとなった。
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2024年のカタールGPはすでに開催時期が戻され、12月1日に決勝レースが行なわれる日程となることが明らかとなっている。
FIAはカタールGP決勝翌日の月曜日には、『カタールGPの状況について分析を開始し、今後の異常気象の状況について提言を行なう』と発表していた。
ドメニカリはその後、GPDAのアレックス・ヴルツ会長に手紙を送り、カタールでのドライバーたちの努力に感謝し、彼らが驚くべきアスリートだと綴った。また、今シーズンの日程はやむを得ないものであったことを説明し、来年は日程が移動することを念押しした。
GPDAはドメニカリの迅速な対応に感謝しており、この件に関してはドメニカリとヴルツの間で対話が続いている。
「ステファノはレース後、すぐに連絡をくれた」とヴルツはmotorsport.comに語った。
「彼はしばしば、GPDAと個人的に関わっている。彼の手紙は有益な内容で、彼も今回のレースが非常にハードなものだったことを理解している。そして次のカタールF1イベントは日程が変更になるとドライバーたちに伝えた」
「FIAが調査についてメディアに発表した後、我々とも連絡を取り合っている。我々はアイデアや提案の交換を始めており、この問題を検討し、何が必要かを議論し、この問題に対する思慮深く賢明なアプローチを行なうことを共に望んでいる」
ドライバーたちもWhatsAppで連絡を取り合っているようだ。アルファロメオの周冠宇は、次のように語った。
「もちろん、一緒に議論をしているし、GPDAもだ」
「多くのドライバーが不満を持っているのは明らかだし、今後のためのアドバイスもあった」
「そしてもちろん、このレースがカレンダーに追加されたのは非常に遅かったと思う。そのせいもあって、開催が非常に良くない時期になってしまったんだ」
「全員が無事で、健康な状態で今週末のレースに臨むことができるのは幸運なことだった。特にドライバーズルームでは、みんな床に横たわって体を冷やそうとしていた。だからみんなにとってかなり恐ろしい瞬間だった」
回復に要した日数を尋ねられ、彼は次のように答えている。
「2、3日だと思う。疲れは感じないけど、レース後は精神的に少し破壊されたような感じがする」
「プッシュもしていたからね。日曜日のタイヤレギュレーション変更も大きな違いだったと思う。レースを通じてピレリタイヤを100%プッシュすることはできないし、通常はタイヤをケアしながらのレースになる」
「もちろん、F1にはフィードバックを送るつもりだ。FOMからすでに手紙が届いているが、こういう状況は避けたほうがいいと思う」
「つまり、できないことではない。またやってもいいけど、あまり意味のない形で人々を危険に晒すだけだと思う」
ドメニカリからの手紙については彼は「その手紙は日曜日のレースはタフだったから、我慢してくれてありがとうという内容だった。特別なモノじゃないよ。でも議論がされることは確かだ」と述べた。
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