この記事をまとめると
■筆者は「フォークリフト運転特別教育」を修了して1トン未満のフォークに乗る資格を得た
憧れのフォークリフト免許は31時間の講習が必要……と思ったら「1t未満」ならネットで6時間動画を見るだけ!? 早速受講してみたら思ったよりハードだった!!
■ベテランの指導のもと最大荷重500kgの「リーチフォーク」を操縦体験することになった
■複雑な操作をスムースにこなすプロオペレーターの技術がどれほどすごいか実感できた
資格を修了したので1トン未満のフォークを運転させてもらう
かねてから興味のあった「リーチフォークリフト」。通常のカウンター式フォークリフトと違い、立って運転するタイプで、高い機動性から狭い倉庫内などで活躍している。これまで、フォークリフトは無免許だった筆者は、無免許でも操作できるハンドフォークを体験し、ウォーキーフォークリフト、カウンターフォークリフトの操作方法を口頭で教えてもらう日々だった。つまり、ハンドリフト以外は触っていなかったのだ。
しかし、ついに実際に運転ができるようになった。なぜなら、フォークリフト運転特別教育を無事に修了して、1トン未満のフォークリフトに乗る資格を得たからだ。今回は最大荷重500kgのリーチフォークに乗ろうと思うが、筆者は運転経験はゼロで、操作方法も資料で学習しただけ。そんな危なっかしいやつは、いきなりフォークは運転させてもらえず、まずはリーチフォークを使って操作方法を教わることになった。
最初にぶち当たったのは、走らせ方でもツメの使い方でもなくブレーキだった。
「デッドマンブレーキ」こんな単語を聞いたことあるだろうか? 直訳で「死人ブレーキ」、怖すぎるだろ! じつはリーチフォークの特徴のひとつであるこのデッドマンブレーキ。運転手足もとのスイッチを踏んでいないとリーチフォークが動かない。この仕組みにより、運転手がリーチフォークから転落した場合などは、直ちに走行が停止するのだ。
しかし、ブレーキというのは踏んだら止まるというのが当たり前だが、このデッドマンブレーキはその逆。「何かあったら足を離す!」そう心のなかで繰り返し唱えたものの、いざとなったら足を離せませんでした。この話は後述する。
さて、次の難関は目の前にそびえ立つ4本と1本のレバー。それぞれの役目を理解するまで約30分。本当に難しい。左から順に説明していこう。
まず左端の一番目は、ツメを上下するレバーで、手前に引けば上昇、押せば下降だ。左から二番目は、ツメのチルト用で、ツメを地面に対して前後に傾けることができる。
そして、左から三番目は、ツメの位置を左右に動かすレバーなのだが、この機能がないリーチフォークの場合は、レバーは全部で4本になるのだ。レバーが1本増えるだけで、未経験の筆者にとっては難易度が格段に上がってしまう。そして左から四番目が、ツメを前後に動かすレバーで、リーチ機能を操作できる。
ここまでがツメの操作系レバーで、これに加えて一番右に前進と後進を制御するレバーがある。このレバーは押すと前進、引けば後進となりレバーを倒した分だけ速度が上がる。つまりこれがアクセルということ。
いよいよ実際にリーチフォークを運転してみる
まずは実際にリーチフォークの移動から始めるのだが、安全のために亀さんスイッチを押して、スピードが出ないようにしてもらった。これで、初めての運転でも少しは安心だ。
次に、実際に前進と後進を練習したあとで、リーチフォークの向きを変えてみたが、思った以上に小まわりが利く。おまけに、後輪から動き始める感覚にはなかなか慣れなかった。このときに普通のクルマと違う点がいくつかあった。
まずは、前後の距離感だ。リーチフォークの場合、運転手から見て後部には何もないので障害物との距離を気にすることは少ない。しかし、前部にある長いツメを意識しないと、見えない部分の荷物を吹っ飛ばす可能性がある。たとえるなら、いわゆる出っ歯の族車を運転しているといえば伝わるだろうか。
さらに、ハンドルを右にめいっぱい切った状態で前進レバーを操作したとき、自分が思っているよりも速い速度で動き始めてしまったのだが、このときにデッドマンブレーキから足を離す余裕は1ミリもなかった。
そして、いよいよツメの操作だ。今回指導していただいたベテランフォークマンがリーチフォークを華麗に操る姿は幾度となく見てきたが、見るとやるとでは大違いだと痛感させられた。なにしろツメの上下動に加え、チルト、リーチフォーク特有のツメが前にせり出す機構、おまけにツメの幅を変えられる高性能マシンを、いきなり扱えるわけもなく……。
「はい、ツメを上に動かす」「はい!」
ツメは上ではなく前にせり出した。
「今度は下ろす」「はい!」
ツメはチルトで傾いた。
「じゃあ、ちょっと前に出してみようか」「はい!」
ツメが右側に移動した。
不器用かっ! いやそうじゃない、5本もレバーが並んでいるのが悪いのだ。
こうして、30分ほどレバーとツメの動きに悪戦苦闘した結果、なんとか各レバーの役割を理解できた。そして、最後のほうでは一番左、一番長いレバーがツメの上下動をコントロールするのだと覚えられたのは収穫だった。こうして実際に経験すると、前進後進はもちろん、フォークの上げ下げ、チルト、方向転換などの操作を淀みなく同時にこなす、プロオペレーターの技術がどれほどすごいか実感できるというものだ。
ここまでしてようやく、リーチフォークの基本的な使い方を経験した筆者だったが、なにかひとつ動作を行うたびに指差し確認しなければいけないので、実務に使えるレベルには程遠いのだった。まだまだ、荷役作業までの道のりは遠い。
最後に、なぜ未経験なのに操作が難しいリーチフォークからスタートしたのかといえば、カウンター式フォークリフトが最大荷重1.5トンだからだ。繰り返すが、特別教育を受けても運転できるのは1トン未満のフォークリフトのみだ。リーチフォークから降りて一息ついていた筆者に、ベテランオペレーターから「試しに何か運んでみますか?」という魅力的な提案が!
さて、次回は無事にフォークでモノが運べるのでしょうか。
取材・撮影協力 株式会社ロジ・テック トーシン https://www.to-sin.com/
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