2014年にマクラーレンからF1デビューを果たしたケビン・マグヌッセンは、デビュー戦であるオーストラリアGPで2位表彰台を獲得した。これは彼のキャリアで唯一の表彰台となっている(2019年終了時点)。
当時のマクラーレンはメルセデス製のパワーユニット(PU)を搭載しており、そこを強みとしていた。しかし、2015年からホンダ製にPUをスイッチして以降は低迷が続き、それはPUをルノー製に変更してからも続いた。マクラーレンは2019年にコンストラクターズランキング4位を獲得し、ようやく復活の兆しを見せたが、それまでは“負のスパイラル”が続いていたと言える。
■不振のハース、2018年の活躍が足枷に?「自信過剰になっていた」とチーム代表
マグヌッセンは2015年を最後にマクラーレンを離れ(2015年はリザーブドライバー)、ルノー、ハースとチームを渡り歩いてきた。ハースは2018年に躍進し、自身も自己ベストのドライバーズランキング9位を獲得したが、昨年は一転して大不振に。マグヌッセンの成績も同16位にまで落ち込んだ。
しかしながらマグヌッセンは、チームが困難な時期にいることを認めながらも、古巣マクラーレンのような“負のスパイラル”に陥ることはないと考えている。
「チーム発足からの3年間で、僕たちは大きな前進を遂げた」とマグヌッセンはmotorsport.comに語った。
「それほど大きい進歩には見えないかもしれないけど、(3年間で)コンストラクターズランキング8位から5位まで上がったのはすごいことだ」
「例えばトロロッソのように、優勝したり、表彰台を獲得したことはない。でも彼らは(コンストラクターズランキングで)トップ5に入ったことはない。この事実には誰も気付いていないようだ」
「もちろん、チームの成績が下降するよりも上昇する方が嬉しいに決まっている。成長と改善を感じ、起こっていること全てに興奮するんだ」
「でも、常に前進することだけを期待するのは難しい。かつてマクラーレンやウイリアムズのようなビッグチームが陥った負のスパイラルにならなければ問題ない。僕はここ(ハース)でそれは起こらないと思っている」
「それは小規模で歴史の浅いチームの良い点のひとつだと思っている。素早く状況を変えて、軌道修正することができるんだ」
これにはマグヌッセンのチームメイトであるロマン・グロージャンも同意している。グロージャンは、チームが欠点を認める誠実さを持ち合わせていれば、持ち直すことができるだろうと語った。
「僕たちは何事もざっくばらんに言う必要がある。『何を良くすればいいんだ?』『どこが改善できるんだ』とね?」とグロージャンは語った。
「昨年何が良くなかったのか……ドライバーなのか、エンジニアなのか、マネージメント、コミュニケーション、それともキッチンなのか? チームの全員が誠実に自分自身を見つめ直し、より良くしていかないといけない」
「僕たち全員がそれをできれば、チームは良くなるだろう。昨年はたくさんのことを学んだし、データもたくさんとった。だからポジティブな方向に向いていくと思っている」
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