6月7日(日)、2026年FIA F2第4戦のフィーチャーレース(決勝レース2)が、モナコのモンテカルロ市街地サーキットで行われ、ニコラ・ツォロフ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)が今季3勝目を飾った。宮田莉朋(ハイテック/TGR-DC)は暫定結果で6位となった。
快晴に恵まれた日曜日のモンテカルロ。スタートタイヤはプライムタイヤ(ソフトタイヤ/レッド)が多数を占め、後方の4台がオプションタイヤ(スーパーソフトタイヤ/パープル)をチョイス。気温21度、路面温度27度、湿度69パーセントというコンディションのなか、タイヤ交換義務を有する42周もしくは60分+1周のフィーチャーレースはスタートを迎えた。
山越陽悠のモナコ&FIA F3初優勝が幻に。技術違反で失格の裁定下る/第2戦モンテカルロ
ポールシッターのカマラを先頭に、上位勢は大きな混乱なくターン1を通過。首位ラファエル・カマラ(インビクタ・レーシング/フェラーリ育成)、2番手ツォロフ、3番手アレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/アルピーヌ育成)まではグリッド順のままオープニングラップを終えた。
一方、4番グリッドのマルティニウス・ステンスホーン(ロダン・モータースポーツ)のスタートの蹴り出しが鈍く、ディーノ・ベガノビッチ(ダムス・ルーカスオイル/フェラーリ育成)が4番手、ガブリエレ・ミニ(MPモータースポーツ/アルピーヌ育成)が5番手に浮上。ステンスホーンはスタート失敗で2つポジションを下げ6番手となった。
2周目以降、しばらくの間はオーバーテイクがなく、順位変動のない時間が続いた。2番手ツォロフはDRS圏内をキープして首位カマラの背中を追うが、硬めのプライムタイヤの保ちを考えると、タイヤに負荷の掛かるオーバーテイクを安易に仕掛けることができず、こう着状態に。
一方、10番グリッドスタートの宮田はスタート直後のターン1でイン側にいたオリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ)と接触。宮田の右サイドポッドとゲーテの左フロントタイヤが接触するが大事には至らず、宮田は10番手をキープ。接触のはずみでターン1をショートカットするかたちとなったゲーテはタサナポル・イントラフヴァサク(ARTグランプリ)にかわされ12番手に後退した。
オプションタイヤスタート勢の4台が、序盤にそれぞれタイヤ交換義務を消化して後方に下がった以外、順位変動がない状況のままレースは後半を迎えた。あまりにコース上で目立った動きがなく、国際映像が私服で通勤中のルイス・ハミルトン(フェラーリ)を捉える状況だった。
25周目、上位勢で最も早いタイミングで5番手ミニがオプションタイヤに交換。続けて、28周目に4番手ベガノビッチがタイヤを替えるが、トップ3はプライムタイヤで引っ張る戦略を採った。
残り10周となった33周目、2番手ツォロフ、そしてステンスホーンがタイヤを交換。34周目には首位カマラ、3番手ダンがタイヤ交換義務を消化。ピットアウト後も優勝を争う上位勢の位置関係に変化はなかった。
しかし、ピットアウト後のカマラのマシンをトラブルが襲った。ピットアウト直後から急激にペースが下がったカマラは、翌35周目のターン1でツォロフとサイド・バイ・サイドとなると、止まりきれずそのままエスケープに飛び出した。選手権4位につけ、初優勝目前だったカマラはここでマシンを降り、レースを終えた。
カマラのストップでバーチャル・セーフティカー(VSC)導入が宣言されるが、その直前にピットレーンに滑り込んだのが10番グリッドスタートの宮田だった。宮田はVSCによるタイムゲインを得て、ツォロフ、ダン、ベガノビッチに続くタイヤ交換組の4番手に浮上。ただ、タイヤ交換組5番手のステンスホーンがテール・トゥ・ノーズで迫る状況でレース終盤を迎えた。
ファイナルラップの42周目、マイニが最後のタイヤ交換義務を消化すると、ベガノビッチ、宮田の前の3番手でコースに復帰した。ただ、暖まりきらないタイヤでスローペースとなり、ベガノビッチとのギャップは急激に縮まった。4番手ベガノビッチはターン10(ヌーベル・シケイン)でマイニを攻略にかかるが、2台はシケインをショートカット。ただ、ここでベガノビッチは3番手に浮上する。
依然としてスローペースのマイニを狙った5番手宮田だったが、ターン18(ラスカス)でアウトから仕掛けたことで、逆に6番手ステンスホーンにインに入るスペースを与えてしまうかたちに。ステンスホーンは続く最終ターン19(アントニー・ノーズ)でも宮田のインをキープし、前に出た。
フィーチャーレースはカマラのリタイアで首位に浮上したツォロフが優勝。2位ダン、3位ベガノビッチという顔ぶれに。ファイナルラップ直前までプライムタイヤで引っ張る奇策を成功させたマイニが4位。最後に宮田を攻略したステンスホーンが5位。そして宮田は6位で、第2戦マイアミのフィーチャーレース以来4レースぶりの入賞となった。
なお、国際映像の表示によると宮田は審議対象となっており、その場合はレース終了後に審議が行われる見込みだ。宮田のチームメイトのコルトン・ハータ(ハイテック/キャデラックF1テストドライバー)はVSC違反で10秒のタイムペナルティが課せられ19位となった。
2026年FIA F2、次戦となる第5戦は6月12~14日にスペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットで開催される。
■2026年FIA F2第4戦モンテカルロ フィーチャーレース暫定結果
Pos./No./Driver/Team/Time/Gap
1/6/N.ツォロフ/カンポス・レーシング/1h00'19.442
2/15/A.ダン/ロダン・モータースポーツ/9.013
3/7/D.ベガノビッチ/ダムス・ルーカスオイル/26.471
4/16/K.マイニ/ARTグランプリ/30.203
5/14/M.ステンスホーン/ロダン・モータースポーツ/30.294
6/3/宮田莉朋/ハイテック/30.859
7/20/E.フィッティパルディJr./AIXレーシング/40.542
8/11/S.モントーヤ/プレマ・レーシング/42.157
9/5/N.レオン/カンポス・レーシング/42.506
10/8/R.ビリンスキー/ダムス・ルーカスオイル/43.015
11/9/G.ミニ/MPモータースポーツ/43.573
12/24/L.ファン・ホーペン/トライデント/47.323
13/17/T.イントラフヴァサク/ARTグランプリ/48.010
14/10/O.ゲーテ/MPモータースポーツ/55.610
15/2/J.デュルクセン/インビクタ・レーシング/65.734
16/12/M.ボヤ/プレマ・レーシング/70.603
17/21/C.シールズ/AIXレーシング/70.691
18/25/J.ベネット/トライデント/73.229
19/4/C.ハータ/ハイテック/75.197
20/22/N.バローネ/VAR/77.159
21/23/R.ヴィラゴメス/VAR/81.546
-/1/R.カマラ/インビクタ・レーシング/DNF
・ファステストラップ:ニコラ・ツォロフ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)1分22秒244(37/42)146.067km/h
・ペナルティ:コルトン・ハータ(ハイテック/キャデラックF1テストドライバー)/10秒のタイムペナルティ(VSC違反)
[オートスポーツweb 2026年06月07日]
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