電スロ、トラコン、解除可能なABSも備える
スズキは、224年11月のEICMA 2024で世界初公開した新型デュアルパーパスモデル「DR-Z4S」および新型スーパーモトモデル「DR-Z4SM」の日本導入モデルを正式発表した。発売日は2025年10月8日だ。
→【画像】スズキ新型「DR-Z4S」「DR-Z4SM」発売決定! 軽量ハイパワーの400ccトレール/モタード
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:スズキ
400ccのDR-Zが帰ってきた!
モトクロス競技の主導権を4ストロークが握り始めて間もない2000年、公道市販車として産声を上げたのは水冷398cc単気筒を搭載するハイスペックなデュアルパーパスモデル「DR-Z400S」だった。
それまでスズキはRMX250Sという、エンデューロマシンRMX250とほぼ双子の1人乗り専用デュアルパーパスをラインナップしていたが、よく似たサイズ感とパワーを備えたDR-Z400Sがそれにとって代わり、2005年には前後17インチホイールを装着したスーパーモトモデル「DR-Z400SM」も登場。
のちに排出ガス規制が厳しくなっていったことから北米を除き順次販売終了していったが、復活を待ち望む声も多かったはずだ。
2024年秋のミラノショーでスズキが発表したのは、新たに電子制御スロットルを中心とした電子制御が与えられ、新デザインに生まれ変わった2車。新型デュアルパーパスモデル「DR-Z4S」および新型スーパーモトモデル「DR-Z4SM」だった。日本でも2025年春のモーターサイクルショーで展示され、国内発売への期待は高まっていた。
そしてついに、日本仕様の発売決定がアナウンスされた。カラーバリエーションはそれぞれ2色が揃い、価格は両車とも119万9000円、発売日は2025年10月8日だ。
車体はフレームから新設計、エンジンは電子制御の充実と最新排出ガス規制適合
新型DR-Zシリーズの最大の進化点は、電子制御スロットルを中心としたスズキ独自の電子制御システム「S.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)」の搭載だ。これにより、ライダーの技量や多様な路面状況に合わせたきめ細やかなライディングサポートが可能になる。
S.I.R.S.には、エンジン出力を3段階で調整できる「SDMS(スズキドライブモードセレクター)」、オフロード走行も考慮したG(グラベル)モードを含む3段階(+OFF)から選択可能な「STCS(スズキトラクションコントロールシステム)」、そして解除モードを備えたABS(DR-Z4SはリヤのみOFFも可能)が含まれる。特にトラクションコントロールのGモードは、オフロード走行時にある程度の後輪スピンを許容し、ライダーがマシンをコントロールする楽しみを損なわないよう、スライドコントロールをしやすい設定となっている。
エンジンは、実績のある水冷398cc単気筒DOHC4バルブユニットを搭載。電子制御スロットルの採用や吸排気系の最適化により、最高出力は以前のモデルの40ps/7500rpmから38ps/8000rpmへと若干変更されたものの、低回転域のトルクを強化しつつ、高回転域までスムーズに伸びるフラットなトルク特性を実現した。
WMTCモード燃費はDR-Z4Sが27.7km/L、DR-Z4SMが28.8km/Lと良好で、容量8.7Lの燃料タンクにより240km以上の航続距離を確保。また、スズキクラッチアシストシステム(SCAS)も採用され、クラッチ操作の負担軽減とスムーズなシフトチェンジに貢献する。
車体も全面的に刷新された。新設計のスチールパイプ製ツインスパーフレームに軽量なアルミ製シートレールを組み合わせることで、剛性バランスの最適化と軽量化を追求。サスペンションは前後ともにKYB製を採用し、フロントには圧側・伸側の減衰力調整が可能な倒立フォーク、リヤにはフルアジャスタブルタイプのショックアブソーバーを装備。ホイール径は、オフロード性能を重視するDR-Z4Sがフロント21インチ/リヤ18インチ、オンロードでの運動性能を高めたDR-Z4SMが前後17インチとなっている。
エクステリアデザインも一新され、エッジの効いたシャープでアグレッシブなスタイリングへと進化。灯火類はフルLED化され、特にバイファンクション式のコンパクトなモノアイヘッドライトは、現代的で精悍なフロントフェイスを印象付ける。メーターには、軽量コンパクトなLCD(モノクロ液晶)ディスプレイが採用され、速度、ギヤポジション、燃費、各種モード設定など、豊富な情報をライダーに提供する。
デュアルパーパスモデル「DR-Z4S」は“Ready 4 Anything”をコンセプトに、オンロードからオフロードまでライダーが望むあらゆるシーンで楽しめるパフォーマンスを追求。一方、スーパーモトモデル「DR-Z4SM」は“YOUR STREETS. YOUR PLAYGROUND.”を掲げ、ストリートを意のままに楽しめる自由度と高い運動性能を発揮してくれる。
目視できる日本仕様独自の変更としては、グローバル発表されたモデルよりもLEDウインカーが短いタイプになっていることと、DR-Z4Sのシートがローシートに換装(920mm→890mm)されていること。その他のスペックでは、DR-Z4Sのホイールベースが1495mm→1490mmになっており、わずかではあるがいくつかの変更が加えられている模様だ。
SUZUKI DR-Z4S / DR-Z4SM[2025 model]
◆DR-Z4S
―― SUZUKI DR-Z4S[2025 model]チャンピオンイエローNo.2/ソリッドスペシャルホワイトNo.2
―― SUZUKI DR-Z4S[2025 model]ソリッドアイアングレー
◆DR-Z4SM
―― SUZUKI DR-Z4SM[2025 model]スカイグレー
―― SUZUKI DR-Z4SM[2025 model]ソリッドスペシャルホワイトNo.2
―― 車名DR-Z4SDR-Z4SM型式8BL-ER1AH←全長×全幅×全高2270×885×1230mm2195×885×1190mm軸距1490mm1465mm最低地上高300mm260mmシート高890mm890mmキャスター/トレール27°30′/109mm26°30′/95mm装備重量151kg154kgエンジン型式水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ←総排気量398cc←内径×行程90.0×62.6mm←圧縮比11.1:1←最高出力38ps/8000rpm←最大トルク3.8kg-m/6500rpm←始動方式セルフスターター←変速機常時噛合式5段リターン←燃料タンク容量8.7L←WMTCモード燃費27.7km/L28.8km/Lタイヤサイズ前80/90-21120/70R17タイヤサイズ後120/80-18140/70R17ブレーキ前油圧式シングルディスク(ABS)←ブレーキ後油圧式シングルディスク(ABS)←価格119万9000円←車体色黄×白、灰青、白発売日2025年10月8日←
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
なぜ日本のEVバスは「中国BYD」だらけ? 国内企業が勝てない“価格と実績”の壁
まだやってるんすか!? 「ナンバープレートの封印にペットボトルのキャップ」取り締まられたら恐ろしいことに
1.2リッターエンジン搭載で「400馬力オーバー」! 日産の斬新「MRスポーツカー」に反響殺到! 「本当に美しい」「元祖e-POWER!?」の声も! 全長4.4m軽量ボディのインフィニティ「エマージ」米国モデルに熱視線!
「やっぱトヨタはすげぇよ…」新型スーパーカー『GR GT』発表にSNSは興奮の渦!「V8ツインターボはあつい!」「会長は国宝」など絶賛
4年ぶり復活! ホンダ新型「“5人乗り”SUV」発表! “アコード”エンジン&高性能4WD搭載! “2列目”が広すぎる「6代目CR-V」どんなクルマ?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント