ポイントリーダー岩佐歩夢、低調なフリー走行に危機感「ポール獲れるかどうかの次元じゃない。Q1落ちもあり得る」｜スーパーフォーミュラもてぎ

　モビリティリゾートもてぎで行なわれるスーパーフォーミュラ第3戦・第4戦を、ポイントリーダーで迎えたTEAM MUGENの岩佐歩夢。しかし初日フリー走行は苦しい立ち上がりになったようだ。

　スーパーフォーミュラ参戦2年目となる岩佐は、鈴鹿で行なわれた開幕2連戦で共にフロントロウの2番グリッドからスタートし、第1戦で2位、第2戦で3位に。初優勝はお預けとなったが、ポイントランキングではトップだ。

　ただ、岩佐は昨年のもてぎ戦で予選Q1で敗退するなど苦戦。決勝では追い上げ7位に入賞したが、本人も鈴鹿戦の際、「（もてぎは）悪いイメージがある」と話していた。

　先週のF1バーレーンGPではFP1に出走してレッドブルのマシンを走らせるなど、貴重な経験を積んだ岩佐。日本に戻って迎えたもてぎ戦のフリー走行ではFP1、FP2共に9番手と、タイムシートの上位に顔を出すことができなかった。

　初日の走行を終えて取材に応えた岩佐だが、その表情は険しかった。

「走り出しから調子が悪かったのですが、大問題なのはそこから一切改善できなかったこと。はっきり言って明日に向けては全く安心できない状況です」と岩佐は言う。

「今自分たちがどこにいるのかは正直難しいところですが、Q1落ちも全然あり得るポテンシャルだと感じています。とにかく大きく改善していかないと、今はポールを獲れるか獲れないかといった次元の問題ではありません」

　どのような点に苦戦しているかについては、「根本的に何かがいけていない」とのこと。「アンダーステアだ、オーバーステアだという単純な問題ではなく、全体的にどのコーナーでも遅れていて、グリップしていません」と説明。「バランスがそこそこ悪くないのにいけてない時が一番“沼る”というか、難しいところです」と困り顔であった。

　今回のもてぎ大会も、週末2レース制のフォーマット。レースウィーク全体で低調な結果に終わると大量のポイントを失うことになるため、岩佐もポイントリーダーとはいえ全く油断のできない状況にある。