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ジャン・アレジ、自身所有のフェラーリF92Aをオークションに出品へ。遅くも美しかった、F1熱狂時代を象徴する1台「再びサーキットに戻ってくることを願う」

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ジャン・アレジ、自身所有のフェラーリF92Aをオークションに出品へ。遅くも美しかった、F1熱狂時代を象徴する1台「再びサーキットに戻ってくることを願う」

 ジャン・アレジは、自身が所有する1992年のフェラーリF1マシン”F92A”をオークションに出品することになった。

 フェラーリF92Aと言えば、フェラーリ暗黒時代を象徴する1台とも言える。この頃のフェラーリは、1991年から1993年にかけて3年間未勝利という、名門チームとしては不本意な時代を送った。

■今のコンセプトにも通じる? 1992年フェラーリの革新……F92A”ダブルフロア”

 そんな頃にフェラーリに加入したのがアレジである。アレジはティレルからデビューし、非力なマシンで当時最強のアイルトン・セナが駆るマクラーレン・ホンダと激戦を繰り広げるなど、将来のチャンピオン候補としてもてはやされ、1991年からフェラーリに加入。しかし当時のフェラーリは混乱期に入っており、アレジはそれに足を引っ張られる格好となってしまった。実際、彼が勝利したのは1995年のカナダGPのみであった。

 しかし非力なフェラーリで奮闘する姿は、ファンの注目を集めた。その中1台が今回オークションに出品されるF92Aである。

 優勝ゼロ、表彰台は2回(いずれも3位)というフェラーリの歴史上最低クラスの成績。しかしジェット戦闘機のように美しいフォルム、ダブルフロアなど革新的なデザイン……今もファンが多いF1マシンである。一説には車体のパフォーマンスは大いに優れていたものの、エンジンの出来が悪かったことが、この成績に繋がったとも言われる。

 アレジは1992年シーズン終了後に、このF92Aの136号車を贈られ、フォオラノ・サーキットを2周走った後フランス・アヴィニョン近郊の自宅に展示してきた。この車体の特筆すべきところは、V12エンジンをはじめ全ての機械部品と電子部品が、現役時代そのままの状態だということ。しかも1992年にアレジの自宅にやってきて以来、一度も走っていないのだ。

 この個体がアールキュリアル・モーターカーズに託され、2026年の1月27日(火)にザ・ペニンシュラ・パリで行われるオークションに出品されることになった。この日は、合計65台のクラシックカーが、オークションにかけられる。

 アレジはこのF92Aが新たなオーナーの手に渡り、サーキットを再び駆け抜けるシーンを心待ちにしていると語った。

「このフェラーリF92Aは、私の人生の一部であり、フェラーリへの情熱、そして全てが速さにかかっていた時代の象徴だ」

 今はポール・リカール・サーキットの会長を務めるアレジはそうコメントした。

「真の愛好家の手に渡り、このクルマが再びサーキットに戻ってくることを願っている。いずれにしても、ポール・リカール・サーキットでは、いつでも歓迎する。つまりこのマシンを、フル稼働する姿で見られるかもしれないということだ!」

 またF92Aを取り扱うことになったアールキュリアル・モーターカーズのマチュー・ラムーレ社長も、次のように語った。

「ジャン・アレジのフェラーリF92Aを売却することは、伝説の1ページを語るようなモノだ。歴史、機械の高貴さ、本物であるという保証、そして並外れた由来が融合している」

「このマシンはF1の魂を最も純粋な形で体現し、ドライバーとフェラーリに間にある、揺るぎない絆を体現している」

 日本にもファンが多い1台。さて、落札するのは誰か? そして価格は?

文:motorsport.com 日本版 田中 健一
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みんなのコメント

60件
  • wr*******
    私はこの前のモデル、640〜641が世界一美しいF1だと思っている。
    あのカモノハシノーズにバイオリンの様な流麗なサイドポンツーン。もはや芸術ですよ。
  • GSR
    遅い、壊れる、とにかく戦闘力が低くてアレジは可哀想だった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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