この記事をまとめると
■芸能界の「香盤表」は出演順を示す表で語源は香炉に由来する業界用語
「事故れば実名報道」「カスハラも横行」! 給料上げただけじゃ解決しない路線バスの運転士不足問題
■運輸業界の「交番表」は乗務員シフトを管理する表で作成に高度な経験が必要となる
■名鉄バスが効率化と人手不足解消をにらみAIによる自動作成を導入している
芸能界とは違う「こうばんひょう」
「こうばんひょう」といわれても、一般の人にはなんのことかわからないのではないだろうか。映画やテレビなど、芸能界ではこれを「香盤表」と書く。用途は役者・演者の名前と、個々が出演する撮影シーンや舞台の出番などを記入した、いわばタイムスケジュール表のような使い方をするもの、あるいは、劇場の座席表を指す場合もあるようだ。「香盤」は香炉の一種で碁盤の目のような作りになっており、そこに香を入れて焚く道具。これを利用して時間を計ったことから、表の見た目とあわせて「粋」や「隠語」を好む芸能界で、用語として定着したとされる。
これに対して、バスやトラックの車両・乗務員シフト表は「交番表」と書いている。基本的に用途は「香盤表」と同じようなもので、単純に使い方をそのまま字に表しただけの業界用語だ。この「交番表」は「ダイヤグラム(運行図表、鉄道や路線バスで使用)」と並び、作成に高度な技術・経験を必要とするとされてきた。まだコンピュータが一般化していないころは、路線・各停留所や駅・車両・乗降客数・乗務員などの要素を考えながら、ベテラン職員が手書きで作成したという。
コンピュータが当たり前になった現在でも、「交番表」が運行を管理する担当者の頭を悩ますものであることには変わりがない。表の作り方は事業者や担当者によってさまざまだが、一般には表計算ソフトを使用する例が多いようだ。既存の関数を使用することでコストを抑え、表の作成作業をしやすくすることはできるが、以下のような問題が発生する。
まず、一定以上の関数の知識が必要になり、知識のある作成担当者に対して依存度が高まる。関数の使用などに作成者の癖が出やすく、同レベルでの引き継ぎが難しい。また、専用ソフトではないため、改竄防止などのセキュリティ対策が必要になる。
そこで、この複雑で作成に手間のかかる「交番表」と、乗務員ごとにその乗務スケジュールを表した「乗務行路表」を、AIで作成しようという試みが、名古屋の名鉄バスで導入された。このシステムは、ALGO ARTISが開発した「AI最適化ソリューション」を使用したもの。乗務行路表・臨時行路表・労働条件・乗員データ(スキルや経験など)・勤務実績などを入力すると、AIが自動的に交番表を出力する。それを精査し、パソコン画面上で確認・修正することで完成するのだ。
これまでの表計算ソフトを使用したやり方では作成に8時間程度を要していたが、導入後は3~4時間程度でより完成度の高い表ができるようになる。これにより、「交番表」の作成担当者が一定時間バス乗務に就くことも可能になり、運転士不足の解消にもひと役買っているというわけだ。
「交番表」や「乗務行路表」は、法令や社内ルールなどが順守されていなければならず、本システムはそれらの条件をあらかじめ入力しているので、コンプライアンスに関するチェック機能ももっている。名鉄バスでは自社営業所に導入を進めるのはもちろんのこと、将来的には同業他社や鉄道事業者にも展開することで、公共交通事業の省力化や効率化に貢献したいと考えている。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
1.2リッターエンジン搭載で「400馬力オーバー」! 日産の斬新「MRスポーツカー」に反響殺到! 「本当に美しい」「元祖e-POWER!?」の声も! 全長4.4m軽量ボディのインフィニティ「エマージ」米国モデルに熱視線!
なぜ日本のEVバスは「中国BYD」だらけ? 国内企業が勝てない“価格と実績”の壁
購入後「1年以内に売られる新車」トップ10! 早期売却の背景に何が起きているのか?
葛飾区長が「失敗」宣言? 「青砥駅」の機能不全と空白30年──交通結節点が立石再開発に飲み込まれる日の現実味
「おい信じられるか? ここ全部“海”だったんだぜ…?」 高速道路の“ナゾの橋”の下で“遺構”を発見! 周りは千葉の住宅街!?
なぜ日本のEVバスは「中国BYD」だらけ? 国内企業が勝てない“価格と実績”の壁
まだやってるんすか!? 「ナンバープレートの封印にペットボトルのキャップ」取り締まられたら恐ろしいことに
1.2リッターエンジン搭載で「400馬力オーバー」! 日産の斬新「MRスポーツカー」に反響殺到! 「本当に美しい」「元祖e-POWER!?」の声も! 全長4.4m軽量ボディのインフィニティ「エマージ」米国モデルに熱視線!
「やっぱトヨタはすげぇよ…」新型スーパーカー『GR GT』発表にSNSは興奮の渦!「V8ツインターボはあつい!」「会長は国宝」など絶賛
290万円の「デリカミニ」登場で“価格天井”が崩壊。なぜ軽自動車の“高価格化”が止まらないのか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
だがしかし、
組合やれ、傷病、忌引き、予備や公出、中休通し、コブを付けたり切ったり、下車勤、車両や人間関係、もろもろはAIじゃ無理ゲー