謎の三輪バイクを試乗レポート! カワサキ「Z125PRO」のエンジンを搭載した未来の乗り物!?
2021/01/12 12:30 webオートバイ 11
2021/01/12 12:30 webオートバイ 11
神戸の「フォンクモーターサイクル」が発表した前二輪モデルを激写! まるで開発途中かのように剛性を持たせたフロント構造と、真新しいZ125PROのエンジンという組み合わせ。近い将来、エピソード・ゼロとして語られる車両になるのかも!?
フォンクモーターサイクル
「Ninja ZX-25R」と「CBR250RR」速いのはどっち?最高速を比較検証!
JR神戸駅近くの高架下にアメリカンムード漂う工房を構えているカスタムショップ。SR400/500、ハーレー、スーパーカブ系を多く手がけているが、メーカーや車種に関係なく、カスタムパーツの取り付けからフレームの切断/溶接を含めた改造、旋盤やボール盤を駆使したワンオフパーツの製作、そして塗装に至るまで、オーナーの希望に合わせたカスタム車両を作り上げている。
兵庫県神戸市兵庫区永沢町2丁目6 高架下52号
TEL.078-955-9825
普通自動車免許で乗れる開発実験車両か?
2021年型ニューモデル情報が続々と上がって話題になっているが、数年先のショーで注目を集めるのでは? と思わせるのがこの一台。ファンキーな外装デザインとグラフィックはドラッグレーサーやダートトラッカーのような雰囲気を漂わしているが、注目すべきは前2輪・後1輪のリバーストライク構成で、車体が通常のオートバイのように左右にバンクする構造に加え、トレッド(左右タイヤの間隔)が広いこと。
トレッドが460mm以上になると法律的には普通自動車に準じた扱いとなる。この車両はカワサキZ125がベースになっているのでミッションは遠心クラッチ。つまりAT限定の普通自動車免許で乗れるということだ。
トリシティやナイケンはバンクさせてコーナリングするオートバイの操縦性を保ちつつ、前2輪によって不安定要素を減らしているが、こちらは「オートバイの変化系ではない新たな乗り物」というコンセプトで作られている印象。トレッドを460mm未満にすることは容易なので、オートバイに乗ったことがないユーザー層を意識し、あえて460mm以上に設定しているのではないだろうか。
3輪の安定性が「走りの面白さ」を支える
リバーストライクかつ車体がバンクする構造は、イタリアのピアジオのMP3やヤマハのトリシティ、ナイケンが採用している。これらはブレーキングやコーナリング、段差越えなどでフロントタイヤがグリップを失って転倒、というオートバイの弱点をカバーし、前2輪が生む高い制動力と併せて安全性を高める方向で作られたもの。この車両も高い走行安定性を備えている点では同じだが、乗ってみると安定性の高さを武器に、より積極的に走る楽しさが際立っていた。乱暴な表現だが「転びにくいから無理が利く」のだ。
おそらく世界に一台しかない貴重な車両なので慎重に走ったが、舗装路面でスラローム走行しても前2輪であることの違和感はなく、バンク中にスロットルをオン/オフしても車体姿勢の変化は少ない。バンク角が深くなると外側のタイヤが浮き気味になって旋回力が弱まるが、急に足下をすくわれて転ぶ感じはしなかった。コミューター用途を前提にするとバンクしていく速さが少し強いように思うが、このあたりはキャスター/トレールの変更で比較的簡単に調整できるはずだ。
楽しかったのはダート路面。コーナリング中にリアタイヤがアウト側にスライドしてもスムーズにカウンターステアが当たるので躊躇なくスロットルを開けられ、リアブレーキを使って意識的にスライド状態に持ち込むこともできる。コーナリング中に段差を斜めに横切った際にフロントが弾かれても、通常のオートバイよりハンドルの振られ量が小さいので慌てずに済んだ。
本来なら上級者しかできないアクションを、通常のオートバイよりリスクなく楽しめることは大きな魅力。オートバイ経験のないユーザー層のコミューター用途限定ではなく、既存のライダー層にもアピールする可能性を秘めている。
[ アルバムはオリジナルサイトでご覧ください ]
仕組みも、狙いも違う?? 世界の3輪モデルを改めてチェック!
前2輪+車体傾斜という構造で2006年に登場したのがイタリア・ピアジオ社のMP3シリーズ。現在、日本国内ではピアジオブランドの車両は販売されていないが、欧州では継続してリリースされている。
日本ブランドではヤマハがLMW(リーニング・マルチ・ホイール)と位置付けるトリシティシリーズがスクーターの発展系として存在感を増しているが、MT-09ベースの大型モデル「ナイケン」でスポーツツーリングまでステージを広げている。
文:太田安治/写真:南 孝幸
3億円のメルセデスAMGハイパーカー、275台はすでに完売?内装をスクープ
最高速度335キロ! ベントレー「コンチネンタルGTスピード」にコンバーチブルが登場
ベスパの純正アクセサリーパーツとアパレル用品を紹介!【ベスパ カスタムガイド】
ニンジャZX-25Rで実測200km/hに挑戦#2【吸排気フルチューン仕様で大台突破なるか!?】
「カタログ数字」ほど「パワーがない」は実際にあった! エンジンのスペックの「グロス」と「ネット」値とは
ブリヂストン ALENZA LX100はオンロードSUV向けタイヤ。テスト試乗でわかった想像以上の快適性
「R33&34スカイラインの目ヂカラを取り戻せ!」リペアレンズキットのお得な施工キャンペーンをアズスタイルが展開中
車のブレーキ音なぜ煩くなる? ポルシェは「安全のため」 キーと鳴く理由
スズキ「ジクサー250」【1分で読める 2021年に新車で購入可能なバイク紹介】
【F1 エミリア・ロマーニャGP】フリー走行2回目はボッタス、ハミルトンの順でメルセデスがワンツー…角田裕毅は7番手
北陸電力、EV購入者向け割引特約「環境・エコカー割」を開始
ついにキタ!自転車の取り締まりに違反金制度で「大きな市場」が生まれる
スズキ ソリオ Gグレード以外がおすすめ。シートアレンジならトヨタ ルーミーだが、走りの質感は圧勝
約1億3000万円の「日産 GT-R 50 by イタルデザイン」の量産試作車に乗った。スーパースポーツの仲間入りは果たせたか?
新型GR 86とBRZ日本仕様が初公開される。2.4Lエンジンにインナーフレームボディ、アイサイトなど話題が満載
日本発表直前の「e-tron GT」に一足先に試乗した。アウディの考える電気自動車スポーツカーの出来栄えとは?
市販車による世界初の“レベル3自動運転”を実現したホンダ レジェンドで首都高を走るとどうなる?
ダイハツ「ムーヴ」 特別仕様車のリミテッドIIが好バランスだがそろそろ新型の噂も
ライバルはゴルフGTI。新たなスポーツグレード「128ti」はBMWのスポーツ精神がフィルターなしに味わえる
新型BMW M3&M4は最後の純エンジンモデルらしい完成度。10段階のDSCや意外な快適性にも注目
スバル レヴォーグ ハズれのグレードはないが約40万円高のアイサイトXは絶対に付けたほうがいい