紙の町で開催された旧規格軽自動車のミーティング
軽自動車の排気量が現在の660cc以下と定められたのは1990年1月です。それ以前の軽自動車は550cc以下、360cc以下と、排気量やボディサイズの規格が時代とともに変更されてきました。愛媛県四国中央市で開催された「U550旧軽自動車ミーティング」は、排気量550cc以下のいわゆる旧規格軽自動車の車両が参加できるイベント。“紙の町”として知られる四国中央市の川之江栄町商店街で開催された、第13回目の模様を紹介します。
なつかしい旧規格の軽カーが90台集合! 四国・川之江の商店街で開催された昭和レトロなイベントを紹介します
古き良き時代を振り返り、昭和を懐かしむ
愛媛県四国中央市は、2004年4月1日に川之江市、伊予三島市、土居町、新宮村が新設合併されて誕生した。徳島県、香川県、高知県と接しており、四国のほぼ中央に位置する。その昔は宇摩地域とも呼ばれ、明治時代より製紙業が活発化し、大正時代に機械化が進んだことでさらに発展。製紙・紙加工業の生産量は日本最大規模で、その出荷額は18年連続日本一を達成した実績をもつ。同市が“日本一の紙の町”を謳う理由は、ここにある。
「第13回U-550旧軽自動車ミーティング」は、四国中央市の川之江栄町商店街振興組合が主催する「昭和レトロフェスタ」内の企画として開催されている。このフェスタには、四国中央市が後援、四国中央商工会議所が協賛して、イベント当日はこの商店街にたくさんのまちなかマルシェやワークショップが登場した。
にぎわい広場に設置されたメインステージでは、琉球太鼓、昭和のもの自慢コンテストなどをはじめ、さまざまなステージイベントが開催された。これらのすべてを満喫していると、1日では足りないほど盛りだくさんなコンテンツが用意されている。
2023年開催の第12回目も取材でお邪魔していたが、昭和レトロフェスタという町おこしイベントとともに、昭和の可愛らしい軽自動車が一斉に集まる姿に大興奮。それだけに、2度目の取材訪問は仕事には違いないが、とても楽しみにしていたイベントだった。
各地から集まった排気量550cc以下の可愛い軽自動車たち
イベントメインステージの真横にある栄町商店街駐車場が、第13回U-550旧軽自動車ミーティングの会場となる。しかし、参加者たちは入場前に四国中央市市民文化ホール、通称“しこちゅ~ホール”駐車場に集合。そこをスタートし、市内をみんなでパレードランをしながら会場を目指すのが恒例行事となっている。
さまざまな可愛らしい軽自動車が早朝に駐車場に集まる姿は、すでにプチミーティングの雰囲気。しかも、これらが連なって走る姿は、クルマを詳しく知らない人でも必ず振り返るであろう、愛おしさで溢れていた。
会場に展示されたクルマは約80台。ノーマルからカスタムまで各メーカーの歴史を思い出させてくれる数々のクルマは、昭和レトロフェスタに足を運んだ来場者を大いに楽しませてくれたのに間違いない。
この第13回目のイベントで、筆者がとくに気になったのはダイハツ「フェローバギィ」。1970年4月~9月までの半年間に販売されたレジャービークルだ。オイルショック前の高度経済成長期の真っただなかで、日本で初めてとなる大阪万国博覧会が開催されていた時期でもある。携帯電話、電気自動車といった今では当たり前となっている最新技術を体験できた万博が、来場者6400万人と盛り上がっていた55年前。そんな時代に、FRPボディを使った100台限定のバギーカーが走れる状態で、しかもイベント終盤は雨が降りそうだったという天候で参加してくれたことにひとりのクルマ好きとしてオーナーに感謝したい。
古いクルマに乗り続けることも、地球環境に負荷をかけないひとつのテーマ
第12回ミーティングでの記事でも書いたが、このミーティングには裏テーマがある。それは、“モノを大事に、長く使うこと。それもエコです”というメッセージ。生態系や自然環境保存など、地球の環境保護運動を総称して“エコ”と呼ばれる風潮がある。それをクルマ好きの視点でこのテーマと向き合った結果、このイベントを主催するU-550旧軽共同組合の皆さんが掲げたメッセージなのだ。
燃費が良いという理由で新車がたくさん売れるハイブリッド車の存在は重要だが、それとは対照的に、まだまだ使える古いクルマを、修理しながら、廃車せずに乗り続けること。これもまた、環境保全の一環になるはず。趣味の範疇ではあるけれども、旧軽自動車を仲間と共に楽しむことも、“エコな生活”の選択肢のひとつになる。このイベントが全国各地から注目されており、毎年遠方からの参加者も来場するのは、主催者のそんなメッセージに賛同するオーナーさんが多いからだろう。
可愛らしいクルマたちを眺め、オーナーさんたちと触れ合いながら、さりげなく環境問題を考えるきっかけを与えてくれる。それが、「U-550旧軽自動車ミーティング」の魅力なのだ。
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