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Moto3サンマリノ決勝:鈴木竜生、チームの地元でキャリア初優勝を達成!

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Moto3サンマリノ決勝:鈴木竜生、チームの地元でキャリア初優勝を達成!

 MotoGP第13戦サンマリノGPMoto3クラスの決勝が行われ、SIC58 Squadra Corseの鈴木竜生がキャリア初優勝を遂げた。

 ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリは晴天に恵まれ、気温は27℃、路面温度31℃というコンディションで、23周の決勝レーススタートを迎えた。

■MotoGPコラム:“和製イタリア人”鈴木竜生。「打ち解ける力」が躍進の鍵

 蹴り出しを決めたのはポールポジションスタートの鈴木竜生。ホールショットを奪うとそのまま隊列の先頭に立った。2番手以下にはトニー・アルボリーノ(VNE Snipers)、アロン・カネット(Sterilgarda Max Racing Team)が続いた。

 鈴木が先頭を走る一方、マーカー・ユルチェンコ(BOE Skull Rider Mugen Race)と鳥羽海渡(Honda Team Asia)がターン1で接触し転倒を喫してしまう。さらに佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)もターン9で転倒してしまう事態となった。

 オープニングラップを終えると、アルボリーノが一旦鈴木の前に出て首位に。ただ鈴木はターン14でアルボリーノをオーバーテイクし、再び先頭に立った。

 3周目のターン2ではアロンソ・ロペス(Estrella Galicia 0,0)がハイサイドを喫しクラッシュ。各ライダーはなんとかこれを避けて進んだ。次周にはアルベルト・アレナス(Sama Qatar Angel Nieto Team)も同じターン2でクラッシュを喫してしまった。

 3番手を走っていたカネットだが、マシントラブルがあったようでスローダウン。5周目にピットへ戻った。また今戦は非常に転倒が多く、4周目にはニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)がターン5出口でバランスを崩しクラッシュ。後ろで走行していたセレスティーノ・ビエッティ(SKY Racing Team VR46)はそれに巻き込まれる形の転倒を喫した。

 こうしたクラッシュにより、先頭集団は鈴木とアルボリーノの2台が抜け出る展開に。3番手に1秒ほどの差でロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が続き、4番手以下は数珠つなぎの状態だ。

 8周目にはダラ・ポルタが徐々にアルボリーノとのギャップを詰め始め、その差は1秒以下に縮めると、次周にはコンマ5以下の差にまで迫った。

 ただダラ・ポルタはターン14でジャウマ・マシア(WWR)に追い越しを許してしまい、3番手が入れ替わった。ダラ・ポルタはペースが上がらないようで、アンドレア・ミーニョ(WWR)にもオーバーテイクされ、5番手にまでポジションを落とした。

 先頭集団はこのダラ・ポルタまでの5人が集団となり、鈴木は変わらずその先頭を引っ張っていく。

 11周目、ダラ・ポルタはマシアとミーニョを抜き返し、再び3番手に浮上。さらにターン1のブレーキングでアルボリーノに仕掛けるがポジションを上げるには至らず、むしろミーニョに抜かれかけてしまう事態になった。

 先頭の鈴木はこうしたバトルが繰り広げられている間にギャップを拡大。10周を残したタイミングで0.5秒ほど後続を引き離した。

 残り9周、セカンドグループで順位を上げてきた小椋藍(Honda Team Asia)がペースを上げ、一気に5番手のミーニョに接近。先頭集団に加わった。小椋は残り8週でミーニョをかわして5番手にポジションをアップした。

 残り7周、マシアが先頭の鈴木に接近。ターン14でもオーバーテイクを仕掛ける仕草を見せたが、ここは鈴木が抑えた。しかし次周のターン1でマシアがイン側から刺すと、そのままオーバーテイク。先頭に躍り出た。

 レースは残り5周。先頭集団は7台が接近。ターン8でアルボリーノがブレーキング勝負に出て、鈴木の前に出た。

 マシア、アルボリーノ、鈴木、小椋という並びで残り3周に突入。この周回、ターン12~13で鈴木が動いた。鈴木はインを突くとアルボリーノ、マシアを続けてオーバーテイク。先頭に踊り出て残り2周を迎えた。

 2番手のアルボリーノとミーニョがバトルを展開しているうちに、鈴木はなんとか逃げを打とうとするが、その差はなかなか広がらなかった。

 そしてラストラップに突入。鈴木は後続からミスらしいミスをせずコースを回ると、ターン14で仕掛けてきたアルボリーノに対しても上手くラインを抑え、見事トップチェッカー。キャリア初優勝を故マルコ・シモンチェリの名を関するサーキット、そして父パオロ・シモンチェリが擁する自チームのホームグランプリで果たし、君が代をミサノの空に響き渡らせた。

 2位はマクフィー。最終ラップに仕掛けたものの、鈴木をオーバーテイクすることは叶わなかった。3位はアルボリーノという結果となった。

 一方で明暗が別れたのは小椋だ。4番手までポジションを上げていたものの、ラストラップのターン8でミーニョの転倒に巻き込まれる形でクラッシュ。表彰台も見えている位置を走りつつもリタイアという悔しい結果に終わった。

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