ノリス、予選7番手は自らのミスを悔やむも「他のレースほどのペースがない。表彰台は難しいかも」

　F1カナダGPの予選を7番手という、失望の結果に終わったランド・ノリス（マクラーレン）は、いくつか大きなミスを犯したと語った。

　チャンピオンシップリーダーでチームメイトのオスカー・ピアストリに10ポイント差をつけられているノリスは、「いくつか大きなミスをしてしまった」と予選を振り返った。

「ひとつは最後のラップの、ターン7出口で壁にヒットしてしまったこと。もうひとつは（Q3）最初のラップの最終コーナーだ。このふたつのミスが僕を苦しめたのだろう」

　今季これまで明らかなアドバンテージを発揮してきたマクラーレンだが、カナダでライバルの接近を許しているのはコース特有の要因であり、カナダのグリップの低い路面と、縁石を多用することが影響しているとノリスは指摘した。

「僕たちは明らかに普段ほど速くはなかった」

「それは単にコースレイアウトのせいだと思う。クルマは比較的よく機能しており、予選全体を通して満足していた」

「今日はポールを獲るクルマではないかもしれないが、トップ3を争うのには十分な性能だった」

「（レースでは）前進できるとは思うが、それほど多くはない。他のコースのように簡単にワンツーフィニッシュできるような状況ではない。少し難しいだろうけど、僕たちを助けてくれるものは何でも大歓迎だ」

「グリップが非常に低いのが問題だ。これが大きな要因のひとつだ。それが原因でクルマのバランスが他のコースほど整わず、縁石や段差の影響も他より大きく、僕たちを苦しめている」

　ノリスは、タイトル争いのライバルであるピアストリとの差を縮める必要があると自覚しており、それほど落ち込んではいない一方で、表彰台獲得は難しいと認めている。

「ポディウムは難しいと思う。なぜなら、最近のレースで持っていたペースがないからだ。しかし、タイヤの挙動次第では、1ストップ、2ストップ、または3ストップ戦略になる可能性もある」

「もちろん、より良い結果を期待しているが、他の場所ほど自信はないんだ。それでも、前進できると信じている」