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フィアット、レトロな4人乗りマイクロカー欧州発売へ 現代版『600ムルティプラ』2028年登場予定

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フィアット、レトロな4人乗りマイクロカー欧州発売へ 現代版『600ムルティプラ』2028年登場予定

超小型車へ力を入れるフィアット

フィアットは、『ムルティプリナ(Multiplina)』と名付けられた新型の4人乗りEVを欧州市場に投入する。レトロなスタイリングを特徴とし、1950年代の『500』とほぼ同じサイズとなる。

【画像】【フィアット600ムルティプラを詳しく見る】 全26枚

新型ムルティプリナは、バチカン市国で開催されたマイクロモビリティイベントで、コンセプトカーとして披露された。量産モデルは2028年に発売予定で、現行の2人乗りモデル『トッポリーノ』よりも大型だが、現行型500よりは下位に位置づけられる。

4人乗りマイクロカーの計画は、先月のステランティスの戦略プレゼンテーションで初めて示唆されていた。

フィアットのオリヴィエ・フランソワCEOは、プレゼンテーションの中で新型ムルティプリナの画像を公開し、今年後半にバチカンで正式発表される予定だと述べた。おそらく10月か11月になるだろう。

フランソワ氏は、ムルティプリナについて「トッポリーノと従来のシティカー(Aセグメント車)をつなぐミッシングリンクのようなものであるため、当社にとって極めて重要なモデルとなります」と語った。

トッポリーノの4人乗り版か

ムルティプリナという名称は、「元祖ピープルムーバー」と呼ばれる1956年の『600ムルティプラ』に由来する。その一方で、フィアットは1957年の500に近いボディサイズも強調した。全長はトッポリーノの2.53mに対し、3m弱となる見込みだ。

シトロエン・アミをベースにしたトッポリーノが欧州の「L6」四輪車カテゴリーに分類されるのに対し、ムルティプリナは「L7」カテゴリーに分類されるため、より高い出力が実現可能となる。

トッポリーノは最高速度が45km/hに制限され、5.4kWhのバッテリーで約75kmの航続距離を実現している。フィアットによると、ムルティプリナは最高速度約88km/hに達し、「航続距離の延長」も実現するという。これにより、都心部以外でも走行可能な、はるかに汎用性の高いモデルとなるはずだ。

ムルティプリナは、トッポリーノや3人乗りの商用車『トリス』と同じ基本プラットフォームを採用するが、より広い室内空間、航続距離の延長、そして大容量バッテリーを実現するため、大幅な改良が施される見込みだ。

3輪の商用トラックも展開

エクステリアデザインは、全体のシルエット、垂直に近いノーズ、丸いヘッドライトなど、初代600ムルティプラを彷彿とさせる。

フランソワ氏は、「当社のDNAを大いに活かしており、当社のスタイルに根ざしています」とし、さらに「フィアットはステランティス傘下で、マイクロモビリティに本格的に注力するブランドとなります」と述べた。

500や『パンダ』(後者はイタリアで現在も販売中)を中心とした小型で低価格なモデルに長けたフィアットは、今後もその路線を強化し、Aセグメント車より下のカテゴリーである「都市型モビリティ」へ進出する。

今後登場する『グリズリー』は、同社が生産する車両の中で最大級のCセグメントSUVとなる。

トッポリーノは3年前にイタリアで発売されたが、最近になって英国にも導入され、価格は8995ポンド(約190万円)からとなっている。商用車部門のフィアット・プロフェッショナルも、3輪の商用配送車トリスの展開を開始した。

バチカンの電動化を支援

フィアットはまた、世界最小の国であるバチカン市国と新たに提携し、30台の小型電動マイクロモビリティ群を提供することになった。

トッポリーノとトリスからなる30台は、バチカン市国の日常業務を支援するために使用される。カトリック教会の本拠地であるバチカン市国の面積はわずか約0.44平方キロメートルである。

この車両群は、「エコロジカル・コンバージョン2030」と呼ばれるプログラムの一環であり、バチカン市国が2030年までに全車両のゼロ・エミッション化を達成するための支援を目的としている。

最初の20台は、フランソワ氏によってバチカン市国の政府に引き渡された。

初代ムルティプラとは?

初代600ムルティプラは、1956年から1967年にかけて約24万台が生産された。

標準の600の駆動系と『1100』のフロントサスペンションを採用し、1957年のAUTOCAR誌では「戦後登場した小型車デザインの中で最も独創的かつ目覚ましいもののひとつ」と評された。

全長はわずか3531mmながら、箱型のデザインと、運転席をフロントアクスルの真上に配置するという設計により6人乗りを実現した。AUTOCAR誌はその外観について、「ムルティプラのシルエットは、変形した長方形に過ぎない」と記しつつも、「魅力的でどっしりとした外観」と称賛した。

その後、フィアットは1998年に、『ブラーボ』をベースにした斬新なスタイリングのミニバンで、ムルティプラの名称を復活させた。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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みんなのコメント

1件
  • sur*********
    日本メーカーのデザイナーはこういう発想は出来ないのかね?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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