2021年4月から日本市場に導入された4代目アウディA3。先代モデルからセダンもラインアップされていましたが、A3の基本形はスポーツバックと呼ばれるハッチバックです。この最新ハッチバックはパワーユニットも2種類あり、それぞれでキャラクターが異なるため、どのようにグレード選びをしていけばいいのか悩ましいという人も多いことでしょう。A3スポーツバックのグレードやパワートレインの違いをわかりやすく解説していきます。
アウディ伝統の「クワトロ」を選びたいなら2.0L
A3スポーツバックに用意されたパワートレインは2つ、1.0L直列3気筒ターボエンジンと2.0L直列4気筒ターボエンジンです。それぞれのスペックは以下の通り。
>>アウディ A3スポーツバックの専門家レビューをチェックする
1.0L 最高出力110PS 最大トルク200Nm 燃費17.9km/L(WLTCモード)
2.0L 最高出力190PS 最大トルク320Nm 燃費13.5km/L(WLTCモード)
トランスミッションは全車7速Sトロニック(DCT)となっていますが、アウディ伝統の4WDシステム「クワトロ」は2.0Lのみとなっています。1.0Lは全車FF、2.0Lは全車クワトロです。それぞれのパワートレインでのグレードラインアップと価格は以下の通りとなっています。(※2022年8月23日改定のもの)
■1.0L
30 TFSI:332万円~
30 TFSIアドバンスト:364万円~
30 TFSI Sライン:408万円~
■2.0L
40 TFSI クワトロアドバンスト:462万円~
40 TFSI クワトロSライン:505万円~
1.0Lと2.0Lの価格差は約100万円。クワトロ(4WD)を選ぶならば選択肢は2.0Lのみとなりますが、価格も一気に上がります。
>>アウディ A3スポーツバックのカタロググレードをチェックする
また、エンジンとクワトロシステム以外にもメカニズム的な差があり、1.0Lグレードはサスペンション形式がフロント:マクファーソンストラット、リア:トーションビームであるのに対し、2.0Lはフロント:マクファーソンストラット、リア:ウィッシュボーンとなっていて、車高も2.0Lの方が15mm低く設定されスポーティです。この辺は乗り味にも大きく影響するポイントでしょう。
1.0Lはオプション選択によってグレードを選ぶ、2.0LはSラインがオススメ
実際に1.0Lのグレード選択をする場合、Sラインはスポーティな仕立てとなっているので、迷いなく選ぶ人が多いと思いますが、ベースグレードにするかアドバンストを選択するかで悩む人は多いかと思います。
標準装備の内容としてはホイール径(ベースグレードは16インチ、アドバンストは17インチ)や内外装の仕様、LED化ライトの仕様(ベースグレードもLEDだが仕様が異なる)など見た目の違いが大きいですが、機能的な部分として違いが大きいのはエアコンです。ベースグレードはマニュアルエアコンのみですが、アドバンストになると左右独立温度調整のオートエアコンとなります。
その他の違いとしては選択できるオプションが異なるという点が大きいです。ベースグレードは基本的な機能部分しかオプション選択できないですが、アドバンストはパノラマサンルーフやハイエンドオーディオシステムをオプションで装備することが可能です。1.0Lを購入する場合は自身がどういったオプションを選択したいかでグレードを選ぶと良いでしょう。
2.0Lを購入する場合は自身の好みに合わせてグレードを選択しても良いと思いますが、オススメとしてはSラインとなります。理由としてアウディは全体的にSラインの人気が高く、リセールバリューが良い傾向にあるからです。また現状では、ウクライナ情勢の影響で、電動シートが装備されるのは、オプションを含めてもSラインのみと案内されているようです(※詳しくは販売店などに問い合わせを)。2.0Lは高額になりますが、そこまでの予算を用意出来るのであればプラス43万円を用意して、Sラインを選択した方が数年後乗り換える時に「Sラインを選んでよかった」となる可能性は高いと言えます。
選択すべきオプションは2つ
全グレード共通して選択しておいた方が良いセットオプションとして挙げられるのが、コンビニエンス&アシスタンスパッケージとナビゲーションパッケージです。1.0Lのベースグレードならばコンビニエンス&アシスタンスパッケージは47万円、それ以外のグレードは42万円となります。ナビゲーションパッケージは26万円です。
コンビニエンス&アシスタンスパッケージの装備内容としては、アダプティブクルーズコントロール(ACC)やバックカメラ、パークアシスト、フロントシートヒーターなどが挙げられます。ベースグレードの方が5万円高となるのは、標準装備となっていない左右独立温度調整オートエアコンや、上位グレードと同じ仕様のLEDヘッドライト&テールライトが含まれているためです。このオプションを選択すれば機能的には上級グレードで大きな差は無くなります。
ナビゲーションパッケージの内容はバーチャルコクピットとMMIナビゲーションです。ナビを中心とした利便性に大きく関わるポイントなので、この点は選択しておきたいところです。
A3スポーツバックはグレードごとに選択できるオプションや、セットオプションの内容が異なってくる場面があるので、自身が必要とするオプションによってグレードを選択するのが、ベストチョイスを導き出せる近道と言えるでしょう。
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