2025年4月20日(現地時間)、WEC世界耐久選手権第2戦イモラ6時間の決勝がイタリアのイモラ・サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした51号車フェラーリ499P/フェラーリAFコルセ(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョビナッツィ組)が、熱狂的なティフォシ歓喜の中で総合優勝を飾った。トヨタGR010ハイブリッドは終盤表彰台圏内まで追い上げたが、8号車が5位、7号車は7位に終わった。
混戦の中、好調51号車フェラーリが抜け出す
フリー走行からフェラーリ勢が速さを見せ、土曜の予選からフロントロウを独占。セーフティカーやフルコースイエローでたびたび中断されたレース前半は、ポールスタートの51号車と予選2番の83号車のフェラーリ2台がレースをリードした。
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その後、レースを折り返しを迎える頃には、ピットインのタイミングとイエローフラッグなどの混乱で、6号車ポルシェ963がトップに躍り出て、これを51号車フェラーリ、20号車BMW、7号車トヨタ、15号車BMWが追う展開になっていく。
さらに4時間経過時には、LMGTカー同士のアクシデントによるバーチャルセーフティカーの導入で各車がピットイン、バーチャルセーフティカーがセーフティカーに変更されたことで各車のギャップは一気になくなり、レース再開時には弱い雨もぽつぽつと降り始め、一気に緊張が高まっていった。
最後の2時間、バトルが激しさを増す中、51号車フェラーリが再び後続との差を広げにかかる。その一方で、2番手以降は大混戦。7号車トヨタ、6号車ポルシェ、50号車フェラーリ、15号車BMW、36号車アルピーヌなどが、ピットのタイミングの違いで激しく順位を入れ替えながら走行を重ねて行く。
そして最後のピットインとなる残り45分では、さらにバトルが激化。燃料が苦しくなったマシンがスプラッシュ&ゴーに向かう中、51号車フェラーリを先頭に、2位に20号車BMW、3位に36号車アルピーヌが滑り込んだ。
トヨタは表彰台圏内を争ったもののわずかに及ばず
終盤まで表彰台圏内にいたトヨタ勢は、ピットインのタイミングがあわず、5位、7位に終わった。
8号車トヨタは、タイムが僅差で連なる過密な状況をクリアすため、ライバルよりも早いタイミングで給油ピットインする戦略を選択。コース上では接近戦が繰り広げられ、ピットストップでの秒単位の争いも重要となる中、トヨタはピットストップを完璧にこなしたが、わずかに表彰台は叶わなかった。
フェラーリが連勝でシーズンをリードすることになったが、マシンの差はごくわずかで、トヨタ、ポルシェをはじめ、BMW、アルピーヌ、予選で好調だったキャデラック、プジョーを含め、まさに混戦模様となっている。
これでフェラーリがマニュファクチャラーズ、ドライバーズとも首位をキープ。トヨタは、マニュファクチャラーズランキングで3位(トップのフェラーリと39ポイント差)。ドライバーズランキングでは8号車が6位、7号車は7位で、それぞれトップを25、32ポイント差で追っている。
次戦WEC第3戦は、5月8日~10日、ベルギー・スパ-フランコルシャンサーキットで「スパ-フランコルシャン6時間」が行われる。決勝レースは現地土曜日にスタートする。
2025年WEC世界耐久選手権第2戦イモラ6時間 決勝
1位 51 フェラーリ 499P・フェラーリAFコルセ(グイディ/カラド/ジョビナッツィ) 212周
2位 20 BMW MハイブリッドV8・BMW M(ラスト/フラインス/リンデ) +8.490s
3位 36 アルピーヌA424(グーノン/マコヴィッキィ/シューマッハ) +12.450s
4位 83 フェラーリ 499P・AFコルセ(クビサ/イーフェン/ハンソン)+20.597s
5位 8 トヨタGR010ハイブリッド(ブエミ/ハートレー/平川亮)+23.210s
────────────
7位 7 トヨタGR010ハイブリッド(コンウェイ/小林可夢偉/デフリース)+31.478s
2025年WEC世界耐久選手権ドライバーズランキング(第2戦終了時)
1位 グイディ/カラド/ジョビナッツィ(フェラーリ) 50
2位 クビサ/イーフェン/ハンソン(フェラーリ)39
3位 フォコ/モリーナ/ニールセン(フェラーリ)38
4位ラスト/フラインス/リンデ(BMW)27
5位 ファントール/マルチェロ/マグヌッセン(BMW)26
6位 ブエミ/ハートレー/平川亮(トヨタ)25
7位 コンウェイ/小林可夢偉/デフリース(トヨタ)18
2025年WEC世界耐久選手権マニュファクチャラーズランキング(第2戦終了時)
1位 フェラーリ 92
2位 BMW 63
3位 トヨタ 53
4位 アルピーヌ 15
5位 ポルシェ 12
6位 キャデラック 11
7位 プジョー 10
[ アルバム : 2025年WEC世界耐久選手権第2戦イモラ6時間 はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
ってハッキリ言ってくれればいいのに…
ル・マンは仕方ないとして、富士くらいは最終戦にして、BoPなしのガチンコにして下さい。
…ル・マン含めてヨーロッパは差し上げますので…
…とはいかないか?…
…案外それでもフェラーリとポルシェが強かったりして…