「進む方向間違えた」の声も続出!?
高速道路には、複数の高速道路が交わる「JCT(ジャンクション)」と呼ばれる分岐ポイントがありますが、なかでもその複雑な構造から、書籍や写真集で「キング・オブ・ジャンクション」「ジャンクション界の王様」とも称されるのが、首都高の「箱崎JCT」です。なぜここまで複雑なものになったのでしょうか。
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以前、乗りものニュースが実施した「高速道路のJCTで進む方向を間違えたことはありますか?」というアンケートでは、回答した451人のうち最多となる14人が、全国の数あるJCTのなかから「箱崎」と答えています。
箱崎JCTは地上から見上げると、6本のランプ橋が折り重なるように渡されているのがわかります。
しかし本来的に箱崎JCTは、6号線に対して9号線がY字型に接続する首都高でよくあるタイプのもの。しかしこのY字の根本部分を地上から見上げると、両路線をつなぐ4本のランプのほかに2本、計6本のランプが折り重なるように分岐しています。その下段の2本は、9号線とJCT直下の「箱崎ロータリー」をつないでいます。
箱崎ロータリーとは、周回が可能な一方通行の楕円形ロータリーに浜町・清州橋・箱崎という地上に通じる3つの出入口、6号線および9号線との接続路、そして箱崎PAをひとまとめにした施設です。
さらにその中央部および下層階は東京シティ・エアターミナル、通称「T-CAT」と呼ばれるバスターミナルを主軸とした建物になっています。なお、箱崎ロータリーはT-CATの3階部分にあたります。
ごくかんたんに言ってしまえば箱崎は、JCTの下に、もうひとつJCTとバスターミナルがあるようなもの、といえるでしょうか。市街地の極めて小さなスペースに、これほどの道路構造物や施設が凝縮しているのは、他に類を見ません。
この「箱崎JCT」はなぜ、ここまでカオスな構造になったのでしょうか。
箱崎JCTと成田空港の深ーい関係
箱崎JCTを構成する6号線は、当初、江戸橋JCTから人形町などを経由してまっすぐ北東へ向かうような線形で計画されましたが、民地を避けて川の空間を活用した結果、南へやや迂回する現在の線形に変更されています。現在の箱崎JCT前後の区間は、もともと水路だったのです。
そのようななか、1966年に成田空港の建設が閣議決定され、1968年、T-CATの建設が決まったことで、箱崎ロータリーが設けられることになりました。
もともとT-CATは、「成田空港の一部をそのまま東京へ持ってきた」ような存在でした。ここで成田空港の搭乗手続きや出国審査も済ませて、バスに乗り、空港でそのまま飛行機に乗ることができたのです。バスは一般街路へ下りることなく、T-CAT 高速道路 空港の移動で完結していました。
2001年に発生したアメリカ同時多発テロ事件の影響により、T-CATでの搭乗手続き業務は終了し、T-CATは純粋なバスターミナルになっています。しかしながら、箱崎JCTが複雑になったのは、空港の機能を持ったが故のことだったのです。
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3階が本線で2階に周回できるループがあって、そこから複数のとこに接続されている。この構造を把握していると簡単。箱崎の注意点は2階のループしているとこに頻繁に一時停止違反を監視している白バイがいるってとこ。