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「4リングス」なきアウディの衝撃。全長5m超の巨躯EV「E7X」が体現する、“双方の世界”の到達点

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「4リングス」なきアウディの衝撃。全長5m超の巨躯EV「E7X」が体現する、“双方の世界”の到達点

「E5スポーツバック」に続き、中国専用ブランド「AUDI」が放つ第2の矢

アウディは2025年12月8日、北京において、中国市場専用の新たな姉妹ブランド「AUDI」から、2番目の市販モデルとなる「AUDI E7X」のエクステリアデザインを初公開した。2024年11月にローンチされたこの新ブランドは、お馴染みの4リングスのロゴを持たず、大文字の「AUDI」ロゴを掲げるのが特徴だ。今回発表されたE7Xは、先に発表された「AUDI E5スポーツバック」に続くモデルであり、アウディとSAIC(上海汽車)の協力プロジェクトによって生まれたプレミアム電動SUVである。

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【画像6枚】4リングスなきアウディの“顔”。全長5m超の巨躯を誇る「E7X」のモノリシックな造形美を見る

伝統と革新の融合。「4リングス」を持たない新ブランドが切り拓くプレミアムEVの地平

アウディが中国市場において新たな顧客層を開拓するために設立した新ブランド「AUDI」は、2024年11月のローンチ以来、大きな注目を集めてきた。このブランドは、ドイツのアウディが持つ伝統的なエンジニアリングと、パートナーであるSAIC(上海汽車)が持つ中国のデジタルエコシステムにおける革新性を融合させることを目的としている。

今回発表された「AUDI E7X」は、2025年の広州モーターショーで披露されたコンセプトカー「AUDI E SUV concept」の量産モデルという位置づけだ。アウディブランドとして「E5スポーツバック」に続く2番目のモデルであり、セグメントとしては完全電動のプレミアムSUVに分類される。

このモデルの最大の特徴の一つは、その圧倒的なサイズ感にある。公表されたボディサイズは、全長5049mm×全幅2002mm×全高1708mmに達し、ホイールベースは3060mmという堂々たる数値を誇る。このゆとりあるサイズ設定により、E7Xは広々とした快適な室内空間と、ダイナミックかつ格式高い外観を両立させているのである。

全長5049mmの威風堂々たる体躯。「モノリシック」な造形が放つ圧倒的な存在感

「AUDI E7X」のデザインは、コンセプトカーで示された表現力豊かなデザイン言語をそのまま量産モデルへと継承している。全体的なスタイリングは「未来的」と形容され、完璧なプロポーションを実現しているのが見て取れる。

特筆すべきは、クリーンな曲面構成と、フロントおよびリアに採用された特徴的なライトグラフィックである。これらが組み合わされることで、E7Xは「モノリシック(一枚岩のような)」で落ち着きがありながらも、強烈な印象を残すデザインに仕上がっている。

フロントマスクには、デジタルマトリクスLEDヘッドライトが垂直方向に配置され、それらが黒いラップアラウンド・ループの中に収められることで、直立したフロントフェイスを形成し、強烈な存在感を放っている。側面においては、力強く造形されたホイールアーチと短いオーバーハングが採用されており、これらがE7Xの持つダイナミックなキャラクターをより一層強調している。

独中共同開発の結晶。最大出力500kWを誇る「妥協なき」パフォーマンスと知能化

技術的な基盤として、「AUDI E7X」はSAICと共同開発された「Advanced Digitized Platform(アドバンスト・デジタイズド・プラットフォーム)」を採用している。これは次世代のインテリジェント・コネクテッド・ビークルを実現するためのプラットフォームであり、中国におけるアウディのポートフォリオを補完する重要な役割を担う。

パワートレインに関しては、システム出力300kWと500kWという2つのバリエーションが用意されており、いずれも優れた走行性能を保証するスペックとなっている。この数値からも、E7Xが単なる移動手段ではなく、ドライビングの歓びを提供するハイパフォーマンスSUVであることがうかがえる。

開発体制においても、ドイツと中国の開発チームが緊密に連携することで、開発期間の大幅な短縮を実現した。アウディとSAICの協力プロジェクトCEOであるフェルミン・ソネイラ氏は、「AUDI E7Xは妥協のないSUVです」と断言している。同氏はさらに、「その自信に満ちたスタンス、スポーティなプロポーション、そして先進的なデザインが融合し、エモーションと日常の使い勝手の完璧なバランスを生み出しています」と述べ、このモデルが顧客にとって「直感的に正しい」と感じられるSUVであると自信を覗かせている。

「双方の世界のベスト」を掲げ、2026年春の北京で正式デビューへ

「AUDI E7X」は、アウディのブランド哲学に忠実に、ドライビングダイナミクスとプレミアム品質という「アウディのDNA」を色濃く反映している。その一方で、中国独自のデジタルエコシステムへのシームレスな統合を実現しており、特にテクノロジーに精通した中国の顧客のニーズに徹底的に寄り添った仕様となっている。まさにドイツと中国の「双方の世界のベスト(The best of both worlds)」を組み合わせたモデルと言えるだろう。

今後のスケジュールとしては、2026年4月24日から5月3日まで北京で開催される「Auto China 2026(北京モーターショー)」にて正式にデビューを飾る予定だ。市場への投入時期についても、2026年上半期中が見込まれている。

アウディグループは2024年度、世界で170万台のアウディ車を納車し、売上高645億ユーロ、営業利益39億ユーロを達成するなど、依然としてプレミアムセグメントにおける強力な地位を維持している。中国市場という激戦区において、伝統のブランド力と現地の革新技術を融合させた新ブランド「AUDI」が、この「E7X」をもってどのようなインパクトを与えるのか。2026年の春、北京での実車公開に大きな期待が寄せられる。

【ル・ボラン編集部より】 「4リングス」を封印し、大文字の「AUDI」を掲げる決断は、中国市場への退路なき本気度の表れだ。全長5m超の「E7X」が纏うモノリシックな造形は未来的だが、我々が注視するのはその内実である。SAICとの協業によるデジタル化の恩恵を享受しつつ、そこにアウディ伝統の雑味のない走りや、濃密なステアリングフィールが確かに継承されているか。「e-tron」シリーズで証明された、電動化しても揺るがぬ「アウディらしさ」。それがこの新種にも宿るなら、真のゲームチェンジャーとなるだろう。

【画像6枚】4リングスなきアウディの“顔”。全長5m超の巨躯を誇る「E7X」のモノリシックな造形美を見る

文:LEVOLANT LE VOLANT web編集部
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