去る2021年11月14日(日)、横浜赤レンガ倉庫で開催された「エキサイティングポルシェ2021(EXCITING PORSCHE/略称:EXP)」の取材に行ってまいりました。
クルマ文化と関わりの深い岡山県の旧車イベント「倉敷旧車倶楽部inもてなしの館」で見つけた、愛車とオーナーの物語
今年で14回目の開催となるエキサイティングポルシェ。
コロナ禍で相次いでイベントが中止になるなか、無事に開催できたことで関係者の方たちも安堵されたことでしょう。
そして、エントリー開始からわずか1日で150台近い枠が埋まってしまったことからも、このイベントの注目の高さを物語るとともに、楽しみにしていたオーナーさんにとって待望の開催となったことは間違いなさそうです。
関東エリアを中心に、東北や関西、九州エリアのナンバーを掲げたポルシェもちらほら。例年であればモデルごとに展示されることが多いイベントですが、今回は久しぶりにボディカラーごとに配置されました。
年に1回のお祭り!せっかくの機会です。可能な限りエントリー車両を撮影しました(※Yahoo!自動車に転載された記事ではすべての画像が表示されない仕様となっているようです)。
■エキサイティングポルシェ2021:ナローポルシェ
ボディカラーごとに配置された今年のエキサイティングポルシェですが、いわゆる「ナローポルシェ」を別枠でフューチャー。NPSC(ナローポルシェスポーツクラブ)のメンバーを中心に、一列に展示された光景は壮観でした。
最終モデルでも1973年。生産されてから50年を超える個体も少なくありません。オリジナル志向だけでなく、独自の解釈でモディファイされた個体も。その他、参加車両のなかには美しくレストアされた個体もあり、部品の確保と確かな腕を持つ主治医、大切に乗り続けるオーナーさんの存在があれば、あと数十年は現役でいられそうです。あとは、世の中の情勢次第でしょうか・・・。
■エキサイティングポルシェ2021:ボディカラー「ブラック」
ブラック系統のボディカラーをまとったポルシェ、今回は930や964が多かった印象です。オレンジやレッドなどの鮮やかな差し色を用いている個体が多かったのが印象的。
映画「湾岸ミッドナイト」の劇用車として使用された911ターボも展示されており、来場者の注目を集めていました。
■エキサイティングポルシェ2021:ボディカラー「ホワイト」
今回のエキサイティングポルシェでは最大勢力ともいえる「ホワイト系」のボディカラーをまとったポルシェ。
クラシックなモデルでは、このイベントでは常連であるポルシェ924(2ケタナンバー!)をはじめ、空冷&水冷911、ボクスター&ケイマンなど、新旧さまざまなポルシェが展示されていました。
空冷911と比較すると、ボクスター&ケイマンのボディーサイズが意外なほど大きいことを再発見できるのも、このイベントならではの魅力です。
■エキサイティングポルシェ2021:ボディカラー「レッド」
往年のポルシェファンには「プレイバック part2 by 山口百恵」のあのフレーズを連想させる「レッド系」のポルシェ。ワインレッドやピンク系統のボディカラーもこちらで紹介いたします。
オリジナル度の高そうなガーズレッドのターボ3.6(964)や、オーナーさん曰く、新車ワンオーナーだというルビーストーンレッドのボディカラーをまとったカレラRS(964)、993GT2クラブスポーツなど、貴重なモデルを見つけて熱心に撮影するポルシェマニアの姿も。
■エキサイティングポルシェ2021:ボディカラー「シルバー」
ポルシェ356の時代から定番カラーのひとつである「シルバー系」のボディカラー。今回はボクスター(986)や911(996)といった「新顔(?)のクラシックポルシェ」が多かった印象です。
個人的には意外だったのが、ポルシェの電気自動車「タイカン」の注目度。特に20代と思しき若い世代の方たちが熱心に眺めていたのです。他のポルシェオーナーだけでなく、偶然赤レンガ倉庫を訪れた一般の方も熱い視線を送っていたのが印象的。タイカンが新たなユーザー獲得に一役買うだけの存在感を放っているのは確かなようです。
■エキサイティングポルシェ2021:ボディカラー「グレー」
近年のポルシェで人気のボディカラー「クレヨン」をはじめ、グレー系のポルシェも展示されていました。
懐かしいポルシェ944も展示され、最新のポルシェに負けない存在感を放っていました。同年代の911と比較しても生息数があきらかに少ない印象なので、現オーナーさんはさまざまなご苦労があると思いますが、ぜひがんばって維持をしていただきたいと思います。
■エキサイティングポルシェ2021:ボディカラー「ブルー」
鮮やかなソリッドから、シックなダークブルーまで。ブルー系のボディカラーをまとったポルシェ。参加車両のなかで唯一の928や、944、後継モデルである968の姿も。
リビエラブルーの993GT2もこのイベントでは常連ともいえる1台もエントリー。ボディに直接溶接されたロールケージはまさにレーシングモデルそのもの!
■エキサイティングポルシェ2021:ボディカラー「グリーン」
今回のイベントではグリーン系のポルシェは意外にも少数派(ナローポルシェのカテゴリでは一大勢力でした)。
ブルー系同様、グリーンの色合いでかなり印象が変わります。どんな色でもさらりと着こなしてしまうポルシェ、おそるべし。
■エキサイティングポルシェ2021:ボディカラー「イエロー」
964あたりから、鮮やかなイエロー系のボディカラーを常に設定してきたポルシェだけに、新旧さまざまなポルシェがエントリー。
会場内では唯一のエントリーだったラパオレンジのボディカラーをまとったGT3RS(991)の姿も。今後、貴重なモデルとして注目されていくのでしょう。
■エキサイティングポルシェ2021:ボディカラー「パープル・ブラウン」
ポルシェのボディカラーのなかではシックな印象を放つ「パープル・ブラウン系」のボディカラーをまとったモデルの姿も。
一見すると派手だったり、地味な印象を与えがちなのに、ポルシェのボディカラーとなると上品かつ存在感があるのが不思議です。この系統のボディカラーをチョイスし、さりげなく乗りこなしているオーナーさんのセンスに脱帽です。
■エキサイティングポルシェ2021:ショップ
エキサイティングポルシェ2021に出展した各ショップのブースに展示されていたポルシェは、さすがに手が込んでいたり、レアなモデルばかり。
一見すると356スピードスターに見間違えそうなクルマの正体はなんとダイハツ コペン。見事に化けましたね。
今回、イベント会場の注目度ナンバーワンは、間違いなくかつてパトカーとして使用されていたポルシェ912でしょう。かつて数台造られた「パトカー仕様のポルシェ912」のなかで唯一の生き残りなのだそうです。引退したのは1974年12月とのことで、50年近いクラシックモデルをこうして見られるのもオーナーさんがレスキューしてくれたおかげですね。
■エキサイティングポルシェ2021:総括
150台というポルシェが一堂に会したエキサイティングポルシェ2021。新旧さまざまなポルシェが並べられる光景は壮観のひとことでした。偶然、赤レンガ倉庫を訪れた方たちが驚いていたのはいうまでもありません。
参加者は指定された場所に自分のポルシェを展示すればあとは自由時間。知り合いのポルシェ仲間とクルマ談義をしてもいいですし、近隣のショッピングエリアで買い物をしてもokです。
その間にも、イベント関係者の方たちはトラブルやアクシデントがないか、日が暮れて撤収作業がほぼ完了したあともぶっつづけで会場内の様子をチェックしていた姿が印象的でした。
コロナ禍で開催が危ぶまれつつも、こうして無事にエキサイティングポルシェ2021を楽しむことができたのも、関係者の皆さまのご尽力があればこそ。
来年は15周年。果たしてどんなポルシェが横浜赤レンガ倉庫に集結するのでしょうか。いまから楽しみです(来年も晴れるといいですね!)。
[ライター・撮影/松村透]
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みんなのコメント
500万円だったなあ・・・涙
それをサラッと買えてた人が大物なんだろうな
実写版からのニワカにはわからないネタw