FIAはアンドレッティ・グローバルからのF1新規参戦の申請を承認。フォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)との商業契約の結果次第では、早ければ2025年から11番目のF1チームとして加わることとなる。
そうなった場合、気になるのがアンドレッティのドライバーラインナップ。現在インディカー・シリーズにアンドレッティから参戦するカイル・カークウッドは、現状に満足する一方で、F1ドライバー候補となることを「望んでいる」という。
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カークウッドはインディカー参戦2年目をランキング11位。ロングビーチGPでのキャリア初優勝を含む2勝を挙げた。
フロリダ出身で25歳になったばかりのカークウッドは、インディカーの育成ピラミッドであるUSF2000、USFプロ2000、インディNXTの3カテゴリー全てでタイトルを獲得した史上初のドライバー。2017年にはF4アメリカ、2018年にはフォーミュラ・リージョナル・アメリカズ(当時のF3アメリカズ)でタイトルを獲得した。
そしてアンドレッティのインディカーチームには今季、一時F1転向が噂されたコルトン・ハータや元F1ドライバーのロマン・グロージャンも在籍したが、カークウッドはその中で唯一ビクトリーレーンにたどり着いたドライバーだった。
元F1ドライバーのマイケル・アンドレッティ率いるチームがF1参戦に向けて歩みを進める中、カークウッドはF1ドライバー候補として名前が挙がることを期待している。
「彼が僕を検討してくれることを願っているよ」とカークウッドは言う。
「でも今の僕は現状にとても満足している。アメリカを拠点にしているのが好きなんだ。フロリダに行けるのもいいし、インディカーとF1では休みが違う。インディカーでは移動が最小限で良いね」
「F1で奪われることも沢山ある……インディカーからF1へは変化も極端だ。とはいえ、小さい頃カートをやっていた時の一番の夢はそれ(F1)だったと思う」
「特にフロリダは、南米やヨーロッパをベースとしたカートシーンが主だったから、常にF1を目指していた」
カークウッドはウイリアムズからF1に参戦する同郷のローガン・サージェントと親交があり、F1参戦に求められるライフスタイルやコミットメントを垣間見たという。
「それ(F1)に関してノーと言うのは難しいだろうね」とカークウッドは言う。
「カートに乗っていた小さい時、F1ドライバーを見て育ったからね。小さい頃、もしF1マシンに乗れたら僕の人生は完結するんだろうなと思ったのを覚えているよ」
「そこから変わって、それが僕の進む道だとなってからは、『インディカーなどに乗れば僕の人生は完全なモノになるかもしれない』と思うようになった」
カークウッドのインディカーへの思いは、カートで数々のタイトルを総なめにしていた12歳頃に芽生えたという。レースのスタイル、より身近ということ、そして「メーカーのレースよりもカートレースのよう」だという点から魅力的に感じたと語った。
インディカーにはそうした魅力はありながらも、F1への思いは別だとカークウッドは言う。
「もしF1でのチャンスがあるのなら、僕らのシリーズに参戦するドライバーのほとんどがイエスと言うだろう」
「ドライバーの扱いやバトル、ドライバー同士の仲間意識、楽しい場所へ行けるかどうか、生活の質がどうかという点で、インディカーは世界最高のシリーズだと思うから、インディカーらしさが失われることはない。インディカーは最高峰だと思うよ」
「同時にF1はモータースポーツの頂点であり続ける。F1ドライバーにはならないと言うのは難しいよ」
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