この記事をまとめると
■スズキがスイフト向けのエアロパーツを新設定
■かつてのワークス部門「SUZUKI SPORT」の名前が復活した
■「SUZUKI SPORT」として今後どのような活動になるか注目だ
新型スイスポ……ではないがこれはうれしいサプライズ!
免許を取り立ての若者から、子育てなどが落ち着き、自分の時間に余裕ができた層まで、幅広い世代に支持されているお手軽ホットハッチである、スズキのスイフトスポーツ。2003年に登場した初代モデルから数えて、現在までに4モデルが販売されてきた。
どの世代も、まさに”The ホットハッチ”と呼ぶに相応しいパッケージングで構成されており、軽量コンパクトなボディに搭載された、小気味よくまわる小排気量のエンジンを5~6速MTで操る感覚は、まさにスポーツドライビングそのもの(ATモデルもあった)。人気にならないわけがなかった。
とくに現状で最終型となっている先代モデルのスイフトスポーツは、1.4リッターのダウンサイジングターボエンジンに6速MT、さらには驚異の1トン切りのボディで武装し、価格もデビュー当時は200万円程度と、規格外のコストパフォーマンスで大ヒットした。
しかし、そんなスイフトスポーツも現在は販売が終了。MTモデルは存在するものの、スイフトしか現状ラインアップされておらず、新型スイフトスポーツに関する噂はたまに出つつも確定情報もなく、ファンはもどかしい日々を過ごしている。
そんな状況でスズキは先日、とある発表をしファンの関心を一気に集めた。それが、今回の主役である、スイフト用の新作純正エアロの発表・販売だ。「SUZUKI SPORT ボディキット」と名付けられたこの商品は、現行のスイフト向けのパーツで「フロントアンダースポイラー」「サイドアンダースポイラー」「リヤアンダースポイラー」の前後左右に取り付けることで完成するボディキットである。
全国のスズキ販売店で取り扱いしており、スズキ推奨用品「スズキセレクトプラス用品」のひとつにも数えられている。なおこのパーツ、リリース画像に「by AWIN(エーウィン)」と書いてあるように、じつはスズキ車や日産車などなど、各メーカー向けの純正エアロパーツや、オリジナルエアロパーツを長年手がけるAWINが設計や製造を担当している。AWINの名でブランドを立ち上げたのは2023年だが、それ以前から純正エアロの設計・製造に携わっているので、その品質はお墨付き。
……で、本題はここから。このボディキット。商品名を見てピンときた人はかなりのクルマ好きか、鈴菌(スズキファンの総称)の人たちだろう。そう、しれっと「SUZUKI SPORT」の名前が復活しているのである!
いま「SUZUKI SPORT」が復活したということは……?
「SUZUKI SPORT」とは、その名のとおりスズキのモータースポーツブランドで、1986年にモンスター田嶋の名でお馴染みの田嶋伸博氏が設立したブランド。当初は田嶋氏の自己資金によって立ち上げられた、スズキ本体とは関係のないブランドであったが、その後はスズキがスズキスポーツに出資する形で、資本提携も結ばれたほどの関係になった。平たくいえば、日産でいうところのNISMOやトヨタでいうところのTOM’Sのような関係だ。「SUZUKI SPORT」としては、WRCにもSX4などで参戦しており、世界で活躍するワークス部門だった。
また、3代目や4代目のアルトワークスには、スズキスポーツリミテッドなる特別仕様車も設定されたほか、初代スイフトスポーツや3代目ジムニー用のオプションとして、「SUZUKI SPORT」と書かれたボディ用のビッグサイズのデカールも用意されていたほど、両社は密接な関係にあった。
しかし、そんな「SUZUKI SPORT」もスズキ本体の方針見直しなどもあり、2011年には田嶋氏が運営するタジマコーポレーションが有するモンスタースポーツへ統合されることになり、再び田嶋氏のもとへ里帰り。スイフトスポーツ向けのアフターパーツなど、スズキ車のカスタムパーツは「モンスタースポーツ」の名義で販売されることになったので、事実上「SUZUKI SPORT」のブランドは廃止となっていた。
その「SUZUKI SPORT」の名前が、15年ぶりにモンスタースポーツではなくスズキ本体から出るということは、じつは大事件なのだ。ただ、この「SUZUKI SPORT」復活は今回の発表の前からじつは”匂わせ”があった。それが、2026年4月に富士スピードウェイで開催されたシン・モーターファンフェスタ。
この会場内のスイフトスポーツオーナー向けのミーティング会場で、このパーツを装着したプロトモデル、「スイフト エアロコンセプト」が展示されており、ボディには「SUZUKI SPORT」というステッカーがデカデカと貼られていたのだ。「コンセプト」としていたのであまり騒がれなかったようだが、このたび本当にその名を冠して新規パーツが登場しただけに、往年のファンにとっては粋な計らいといえそうだ。
なお、街なかを走っているカスタム系のクルマによく「Sports Mind produced by⚪︎⚪︎⚪︎」と書かれたステッカーを貼っているクルマを見かけるが、あれの元ネタは今回のネタの主役である「SUZUKI SPORT」で、「Sports Mind produced by SUZUKI SPORT」と書かれたモノこそが本物であり、そのほかのモノはすべてパロディである(モンスタースポーツから出されているモノだけは、その立場上本物といってもよさそうだが……)。なお、これは現在でもスズキの純正部品として購入することができる、「SUZUKI SPORT」の名を冠した貴重な存在である。
新型のスイフトスポーツが2026年秋~冬に出ると噂されているだけに、今回のエアロパーツの発表に一瞬驚いた人もいるかもしれないが、「SUZUKI SPORT」の名前がこのタイミングで復活するのは、ある種スポーツモデルの再登場を予見させるような演出のように、筆者には見える。
スズキにおける往年のワークス部門、「SUZUKI SPORT」のさらなる発展と、スイフトの続報に期待したい。
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みんなのコメント
欧州で開発してる様子は見られないし
少なくとも現行モデルのスポーツは出ないでしょう
現行スイフトMZを購入予定なので一緒にこのエアロも購入しようかな。