現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 「スズキソリオ/ソリオバンディット」軽のスーパーハイトワゴンとほぼ同じ価格でさらなる余裕(岡崎五朗レポート)

ここから本文です

「スズキソリオ/ソリオバンディット」軽のスーパーハイトワゴンとほぼ同じ価格でさらなる余裕(岡崎五朗レポート)

掲載 更新 34
「スズキソリオ/ソリオバンディット」軽のスーパーハイトワゴンとほぼ同じ価格でさらなる余裕(岡崎五朗レポート)

5ナンバーサイズのミニバンには3列シートが必須という固定概念を打ち破ったスズキソリオが4代目に進化しました。人気の軽自動車のスーパーハイトワゴンと変わらない価格で、さらなる余裕があるのがソリオの魅力だと岡崎五朗さんはレポートします。

3列シートではないミニバン人気のきっかけ2021年2月の軽自動車販売ランキングは上からN-BOX、スペーシア、タント、ルークスの順。なんと1位から4位までをスーパーハイト系と呼ばれる背の高いモデルが占めた。一方、5ナンバーサイズ以上のミニバンは様子が少々異なっていて、3列シートが多い。軽自動車と違って乗車定員が4人に制限されないのだから3列シートにして7人や8人乗れた方がいいと考えるのは自然な成り行きである。

カーリースとは?本当のメリット・デメリットと車のリースを徹底解説!

とはいえそんな傾向にも変化が起きつつある。トヨタ ルーミーが販売ランキング上位に食い込むなど2列シートモデルの人気が高まってきているのだ。そのきっかけを作ったのがソリオである。

スズキの新ジャンル開拓力は本当に大したものだワゴンRの派生だった初代はさして注目を集めなかったものの、スライドドアと前後ウォークスルーを採用した2代目ソリオ(2010年発売)は「5ナンバーサイズのミニバンには3列シートが必須」という固定概念を見事に覆してみせた。3代目ソリオにぶつける形で2016年に登場し瞬く間に大ヒット作となったダイハツ トールと、そのOEM版であるトヨタ ルーミー、タンク(昨年ルーミーに統合)は明らかに二匹目のドジョウ狙いである。古くは47万円のアルト、初代ワゴンR、記憶に新しいところでは先代ハスラー、そしてこのソリオなど、スズキの新ジャンル開拓力は本当に大したものだと思う。

全長も幅も欲張らずに持ち味をきっちり残してきた今回紹介するのは昨年登場した4代目。注目はボディサイズの拡大で、後席と荷室の拡大を目的に全長を80mm伸ばしてきた。とはいえそこはコンパクトさが売りのソリオ。全長は依然として3790mmしかない。トヨタパッソよりは長いが、ヤリスよりは短いといえばサイズ感を理解しやすいだろう。全幅も20mm増えたが、それでも5ナンバー枠の制限である1700mmを大きく下回る1645mmにとどめ、なおかつ左右ミラー間の幅は先代と変えていない。欲張らずに持ち味をきっちり残してきたというわけだ。

80mmの全長拡大は効いているが、リア中央席のヘッドレストがないキャビンは広い。165mmスライドする後席を最後端にセットしたときの足元は広大だし、前方にスライドしても窮屈感はまったくない。80mmの全長拡大は、人と荷物をたくさん積んで遊びに出かけるようなシーンでの使い勝手に確実に効いている。

ただし残念な点も。リア中央席にヘッドレストがないことだ。ヘッドレストは追突されたときに乗員の首をむち打ちから守る安全装備だが、それが4人分しかないというのは安全に乗車できるのは4人までということを意味する。せっかく軽自動車にはできない5人乗車が可能なのだから、マイナーチェンジではぜひともリア中央席にヘッドレストを追加して欲しい。

予算に余裕がなければ非ハイブリッドモデルも大あり試乗したのは1.2L直4エンジンに小型モーターを組み合わせたマイルドハイブリッドモデル。発進や低速域ではかすかにモーターの存在を感じるものの、アシスト感はいわれなければ気付かない程度。燃費向上も市街地で10%、郊外で3%、高速道路で2%程度だから、予算に余裕がなければ非ハイブリッドモデルを選ぶのも大ありだ。

動力性能に不足なし、乗り心地も大幅に改善上り勾配や高速道路でも交通の流れに乗って走っている分には動力性能に不足はない。先代の弱点だった乗り心地、とくにリア側の突き上げと揺すられ感も大きく改善された。ゆとりのある肘まわりスペースを含め、乗っていて感じる余裕の大きさが軽自動車に対する最大のメリットだ。最新のスーパーハイト系軽自動車はとてもよくできているが、ほぼ同じ価格でさらなる余裕が手に入るモデルとして要注目の一台だ。

※記事の内容は2021年4月時点の情報で制作しています。

The post 絶対通るマイカーローンはあるの?審査に通らない理由と通るためのコツ first appeared on カルモマガジン.

こんな記事も読まれています

スズキ「“超凄い”ソリオ」実車展示! 高機能レーダー多数搭載! “自動で走る“機能搭載の「ハイトワゴン」運行の理由とは
スズキ「“超凄い”ソリオ」実車展示! 高機能レーダー多数搭載! “自動で走る“機能搭載の「ハイトワゴン」運行の理由とは
くるまのニュース
全くもって一貫性がない……! ペナルティに泣くアストンマーティン、F1の裁定に不満タラタラ「アロンソとストロールに厳しい」
全くもって一貫性がない……! ペナルティに泣くアストンマーティン、F1の裁定に不満タラタラ「アロンソとストロールに厳しい」
motorsport.com 日本版
本誌執筆陣がオススメするいま注目のモデルをピックアップ!「このクルマ、間違いないです!」ル・ボラン2024年6月号、本日発売!!
本誌執筆陣がオススメするいま注目のモデルをピックアップ!「このクルマ、間違いないです!」ル・ボラン2024年6月号、本日発売!!
LE VOLANT CARSMEET WEB
トヨタ、北京モーターショー2024で、バッテリーEVの新型モデル「bZ3C」「bZ3X」を世界初公開
トヨタ、北京モーターショー2024で、バッテリーEVの新型モデル「bZ3C」「bZ3X」を世界初公開
月刊自家用車WEB
三菱ふそうが「ジャパントラックショー2024」に出展! 新型モデル「スーパーグレート」特別仕様車や新型「eCanter」キャリアカー展示
三菱ふそうが「ジャパントラックショー2024」に出展! 新型モデル「スーパーグレート」特別仕様車や新型「eCanter」キャリアカー展示
くるまのニュース
【バイク版ナビ】「MOTTO GO」プレリリース版が公開!カーナビの名門パイオニアが7月提供予定サービスを先取り体験だ!  
【バイク版ナビ】「MOTTO GO」プレリリース版が公開!カーナビの名門パイオニアが7月提供予定サービスを先取り体験だ!  
モーサイ
「ご当地ほりにし」国内2県で新たな地域限定ラベルが登場!
「ご当地ほりにし」国内2県で新たな地域限定ラベルが登場!
バイクブロス
フィアット500に、1.2Lエンジンを搭載する新グレード「1.2 Dolcevita」を設定
フィアット500に、1.2Lエンジンを搭載する新グレード「1.2 Dolcevita」を設定
月刊自家用車WEB
「アップガレージ青森三沢店」が5/12にプレオープン!
「アップガレージ青森三沢店」が5/12にプレオープン!
バイクブロス
トーヨータイヤ、EV専用を含む小型トラック向けに2種類の新製品
トーヨータイヤ、EV専用を含む小型トラック向けに2種類の新製品
日刊自動車新聞
トヨタ新型「カローラ“クロス”」発表! 「レクサス」級にカッコイイ「斬新フェイス」へ刷新! 新型「コンパクトSUV」約494万円から ブラジルに登場
トヨタ新型「カローラ“クロス”」発表! 「レクサス」級にカッコイイ「斬新フェイス」へ刷新! 新型「コンパクトSUV」約494万円から ブラジルに登場
くるまのニュース
ついに登場 メルセデス・ベンツ新型「Gクラス」世界初公開! 初の電気駆動Gクラス「G580」は“その場で旋回”できる機能を搭載!?
ついに登場 メルセデス・ベンツ新型「Gクラス」世界初公開! 初の電気駆動Gクラス「G580」は“その場で旋回”できる機能を搭載!?
VAGUE
ラウル・フェルナンデス、ヘレステストで最新型アプリリアMotoGPマシン初ライド。直前のスペインGPでは昨年型使用
ラウル・フェルナンデス、ヘレステストで最新型アプリリアMotoGPマシン初ライド。直前のスペインGPでは昨年型使用
motorsport.com 日本版
香りや消臭力を3段階で調整可能!P&Gが車内用の「ファブリーズ」を12年ぶりに改良
香りや消臭力を3段階で調整可能!P&Gが車内用の「ファブリーズ」を12年ぶりに改良
@DIME
海洋マイクロプラスチックを回収するスズキの船外機
海洋マイクロプラスチックを回収するスズキの船外機
バイクのニュース
ランボルギーニPHEV第二弾はウルス!「SE」が見せつけるスーパーSUVとしての格
ランボルギーニPHEV第二弾はウルス!「SE」が見せつけるスーパーSUVとしての格
Webモーターマガジン
三菱 デリカミニ【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
三菱 デリカミニ【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
ミラーとタイヤとホイールをとことん突き詰めたら600kmオーバー! アウディEV史上最長の航続距離を実現するパッケージが登場
ミラーとタイヤとホイールをとことん突き詰めたら600kmオーバー! アウディEV史上最長の航続距離を実現するパッケージが登場
THE EV TIMES

みんなのコメント

34件
  • トール/ルーミー兄弟と比較すると更にソリオの良さが分かりますよね。トヨタ/ダイハツが「あっ、こりゃぁムリだわ」って潔く諦めてるので、素人でもはっきりわかりますもんね。
  • ここにもスズキ憎しのコメが沸いていますね!!第三者的にどう比較してもソリオの圧勝でしょう!!トヨタ、ダイハツ連合は後出し物まねばかりです。どこかのC国、K国、みたいです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

164.8177.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.8282.0万円

中古車を検索
ソリオの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

164.8177.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.8282.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村