現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 灼熱の車内でクールスーツが故障してもなおGOALを目指し、荒れたスーパー耐久オートポリス第5戦を制した23号車AMGが今季2勝目

ここから本文です

灼熱の車内でクールスーツが故障してもなおGOALを目指し、荒れたスーパー耐久オートポリス第5戦を制した23号車AMGが今季2勝目

掲載 2
灼熱の車内でクールスーツが故障してもなおGOALを目指し、荒れたスーパー耐久オートポリス第5戦を制した23号車AMGが今季2勝目

重量級ウェイトの23号車AMGが荒れたサバイバル戦を制し富士24時間に続き今季2勝目

ENEOSスーパー耐久シリーズは、早くもこのオートポリスが第5戦目となる。このレースは荒れた展開となり、上位が次々とトラブルで脱落する消耗戦となった。65kgのサクセスウェイトを背負った#23 TKRI松永建設AMG GT3が、Aドライバーからスティントを丁寧につなぎ終盤に上位に浮上。クールスーツの機能が止まってしまったものの灼熱の車内の中で見事にトップを守り続けた元嶋佑弥が、S耐第5戦オートポリスを制した。荒れたスーパー耐久第5戦のオートポリス戦を取材した。

商用車のトヨタ「プロボックス」がスポーツカーを抜き去る。手動ピット作業で挑んだS耐チャレンジの全貌

スーパー耐久2026第5戦オートポリスのST-X予選ポールはD’station Ferrari 296 GT3

灼熱のオートポリス戦の荒れた展開を勝ち切ったのは、重量級のウェイトを積む1台だった。 7月26日、大分県のオートポリスでENEOSスーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONE第5戦『スーパー耐久レース in オートポリス』の決勝レースが11時から行われた。各クラスで激しいトップ争いが展開されたほか、トラブル車両も多発するサバイバルレースとなった。

第5戦の舞台は、前戦のスポーツランドSUGOから一気に南下した阿蘇の中腹に位置するオートポリスである。 全長4674m、コーナー数18という起伏に富んだレイアウトで、9クラス43台がエントリーした。シリーズの中では24時間レースに次ぐ長さの5時間耐久で、獲得できるポイントも大きい。各チームが重要な1戦と位置付けている。

AドライバーとBドライバーの合算タイムで争う公式予選では、ST-XクラスのD’station Ferrari 296 GT3(星野敏/金丸ユウ/近藤翼)が今シーズン初のポールポジションを獲得した。#777はAドライバー予選で2番手に大きな差をつけたことがポール獲得につながった。

2番手にはBドライバー予選でトップタイムを記録した#81 DAISHIN GT-R GT3(大八木龍一郎/坂口夏月/青木孝行/徳升広平)、3番手には富士24時間レースを制し65kgのサクセスウェイトを積む#23 TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/片岡龍也/中山友貴/元嶋佑弥)が続いた。

ランキングトップで臨みジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが助っ人ドライバーとして加入した#33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(ジェフリー・リー/太田格之進/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、90kgのウェイトも影響してか5番手にとどまった。

ST-X決勝はフェラーリとGT-R、レクサスが相次ぎトラブルで戦線離脱

上位陣が次々と姿を消す消耗戦だった。決勝はBドライバー同士がスタートを務めた#777 D’station Ferrari 296 GT3と#81 DAISHIN GT-R GT3が3番手以降を引き離し、一騎打ちの様相を見せた。ところが、スタートから約30分というところで#777が突如ピットインする。トランスミッショントラブルが発生した模様で、まさかのリタイアとなった。

レースは#81 DAISHIN GT-R GT3がリードを奪う展開で始まった。#23 TKRI松永建設AMG GT3を捕えてポジションを上げていた#31 DENSO LEXUS RC F GT3(永井宏明/蒲生尚弥/小河諒/嵯峨宏紀)が、これを追いかけた。 81号車GT-Rと30秒差の2番手を走行していた31号車RC Fだが、残り90分のところでサスペンショントラブルのためにガレージインすることになった。

さらに、後続に1分半の差をつけていた81号車も、残り65分となった116周目のジェットコースターストレートを降りた先の12コーナーで右リヤホイールがバックマーカーとヒット。サスペンションにダメージを受け修復のためのピットインが余儀なくされた。

重量級ウェイトの23号車TKRI松永建設AMG GT3が終盤に浮上し今季2勝目

上位が戦線を離脱していく中、重量級のウェイトを積みながらAドライバーから丁寧にスティントをつないできた#23 TKRI松永建設AMG GT3が終盤にトップに立つ。元嶋佑弥が担当した最終スティントではクールスーツが正常に動かなくなり、車内の温度が急上昇して相当にハードなドライブとなった。

それでも大きなミスなく最後まで走り切ってトップチェッカーを受けた。 ST-XクラスのTKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/片岡龍也/中山友貴/元嶋佑弥)が今季2勝目を飾り、総合優勝となった。富士24時間に続く今季2勝目で、ランキング2位の#33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3との差を29.5ポイントに広げた。

灼熱と度重なるアクシデントが同居する、まさにサバイバルの5時間レースだった。速さを見せた車両が次々と脱落する中で最後に笑ったのは、重いウェイトを背負いながらもミスを最小限に走り切った#23 TKRI松永建設AMG GT3である。耐久レースが問うのは瞬間の速さだけではない。トラブルや暑さに耐え、最後にチェッカーへたどり着く総合力こそが勝敗を分ける。オートポリスの荒れた一戦は、その普遍の原則をあらためて突きつけた耐久レースだったと言える。

文:Auto Messe Web 浅見理美(ASAMI Satomi)

関連タグ

【キャンペーン】8月の毎週金・土・日はガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

予想価格は1億円超え!? 世界で35台 米国仕様は1台のみの「80スープラ」を発見 まさに公道走行可能な“GTモンスター” 1994年式「TRD3000GT」とは
予想価格は1億円超え!? 世界で35台 米国仕様は1台のみの「80スープラ」を発見 まさに公道走行可能な“GTモンスター” 1994年式「TRD3000GT」とは
VAGUE
「僕のミスジャッジです。イゴールに申し訳ない」と伊沢監督。“間違っていなかった”セーフティカー運用と、それでも残る不公平感
「僕のミスジャッジです。イゴールに申し訳ない」と伊沢監督。“間違っていなかった”セーフティカー運用と、それでも残る不公平感
AUTOSPORT web
首都高公式の“お願い”が切実すぎる! お盆のアクアライン渋滞で「まさかの注意喚起」その内容とは…?
首都高公式の“お願い”が切実すぎる! お盆のアクアライン渋滞で「まさかの注意喚起」その内容とは…?
乗りものニュース
R32こそ最高傑作!! GT-R復活を支えた名車! 8代目スカイラインが伝説になった理由とは
R32こそ最高傑作!! GT-R復活を支えた名車! 8代目スカイラインが伝説になった理由とは
ベストカーWeb
IXOとのコラボで限定999台を生産。JDMカスタムを忠実に再現した「R34 Special」の姿
IXOとのコラボで限定999台を生産。JDMカスタムを忠実に再現した「R34 Special」の姿
Auto Messe Web
若き“GTO”が跨った2台の名車!「ゼファー」&「ZII」ってどんなバイク? 鬼塚英吉こだわりの使い分けとは
若き“GTO”が跨った2台の名車!「ゼファー」&「ZII」ってどんなバイク? 鬼塚英吉こだわりの使い分けとは
乗りものニュース
掴みかけたSUGO戦勝利が幻に……フラガ3位「完璧なレースだったのに、非常に悔しいです」|スーパーフォーミュラ第8戦
掴みかけたSUGO戦勝利が幻に……フラガ3位「完璧なレースだったのに、非常に悔しいです」|スーパーフォーミュラ第8戦
motorsport.com 日本版
「グレーカッコいい」トヨタ『GR86』の改良にファン歓喜! レース参戦車の「AT化」にもファン注目
「グレーカッコいい」トヨタ『GR86』の改良にファン歓喜! レース参戦車の「AT化」にもファン注目
レスポンス
泥ハネだって絵になっちゃうよね 思い立ったらドコへでも どんな道でもイケちゃう国産軽二輪「オフ&スクランブラー」3選
泥ハネだって絵になっちゃうよね 思い立ったらドコへでも どんな道でもイケちゃう国産軽二輪「オフ&スクランブラー」3選
VAGUE
エーッ! 三菱ふそうキャンターがバスに変身!? インドネシアショーでエクストラロングバス発表
エーッ! 三菱ふそうキャンターがバスに変身!? インドネシアショーでエクストラロングバス発表
ベストカーWeb
「初めてアクセルを床まで踏み切れた」。他社タイヤでも参加できる鈴鹿サーキット走行会の熱量
「初めてアクセルを床まで踏み切れた」。他社タイヤでも参加できる鈴鹿サーキット走行会の熱量
Auto Messe Web
スーパーGTでクラッシュのフラガ、メディカルチェックは“合格”。今週末のSF第8戦に出走へ
スーパーGTでクラッシュのフラガ、メディカルチェックは“合格”。今週末のSF第8戦に出走へ
AUTOSPORT web
R34はなぜ今こんなに人気!? R33の反省を生かした原点回帰! 最後の「RBスカイライン」魅了とは
R34はなぜ今こんなに人気!? R33の反省を生かした原点回帰! 最後の「RBスカイライン」魅了とは
ベストカーWeb
ニスモ270Rやテスタロッサなど、1980~90年代の名車を精巧に再現したホットウィール新作5台が発売
ニスモ270Rやテスタロッサなど、1980~90年代の名車を精巧に再現したホットウィール新作5台が発売
AUTOSPORT web
BMW『K1600』シリーズの1034台をリコール、火災のおそれ
BMW『K1600』シリーズの1034台をリコール、火災のおそれ
レスポンス
冷却は改善したのにまさかのタイヤバースト! スバルBRZが真夏の富士で苦戦した理由とは
冷却は改善したのにまさかのタイヤバースト! スバルBRZが真夏の富士で苦戦した理由とは
WEB CARTOP
SFランキング首位の太田格之進が、SUGOで何がなんでもフロントロウを獲らねばならなかった理由「エンジニアが富田鈴花さんの大ファンで……」
SFランキング首位の太田格之進が、SUGOで何がなんでもフロントロウを獲らねばならなかった理由「エンジニアが富田鈴花さんの大ファンで……」
motorsport.com 日本版
「内容は素晴らしいから俺を信じろ」。ディーノ246GTの不人気色を即決し、親子で慈しむカーライフ
「内容は素晴らしいから俺を信じろ」。ディーノ246GTの不人気色を即決し、親子で慈しむカーライフ
Auto Messe Web

みんなのコメント

2件
  • nsm********
    一歩間違えば熱中症で命を落としていた可能性もある
    これは美談でも何でもない
    運営はクールスーツが故障している車両あるいはドライバーを温度センサー等で検知し、故障が認められればオレンジボールを出すなり、ペナルティを課すべきである
  • uje********
    二酸化炭素負荷税が必要かな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村