■ヴィンテージな鉄スクーター、ラビットS601で親子ツーリングへ
最近、一部のマニアで人気を集めているのが「鉄スクーター」と呼ばれるヴィンテージスクーターです。1940年代後半くらいから1970年代ごろまで多く生産されていたスクーターで、外装に金属素材を採用しているのが特徴です。有名なところではイタリアのピアッジオ社製のベスパ、 イノチェンティ社のランブレッタ。そして、国産では富士重工業(現:SUBARU)のラビット、三菱重工業のシルバーピジョンなどが知られています。
鉄スクーターはプラスチック樹脂の成形技術の向上と共に姿を消していきましたが、金属ボディならではの独特の質感、レトロなデザイン、旧車ならではの乗り味に魅了される人は多く存在します。かくいう私もそのひとりです。いいなあ~、いつか欲しいなぁ~と思っていたところ、ラビットの「スーパーフローS601」を所有していた知人が手放すというこということを知り、我が家へやって来ることになったのです。
しかし、不動車だったラビットちゃんをレストアして動くようにしたものの、室内保管できなかったことから知人のガレージに預けることに…。最近になってようやく保管場所を確保できたので引き取りに行ってきました。そこで、エンジンの調子をみるために近所を軽く走ってみることに。娘もちょうど卒業式を終えて春休み中。桜の季節でもあることだし、高校生になったら親と遊んでくれなくなっちゃうかもしれないし…。この際、親子でツーリングしちゃおうという算段です(笑)。
■桜並木が続く多摩川沿いを散策ツーリング!
都内の桜のスポットといえば多摩川沿いです。コロナ禍なので宴会のようなお花見は自粛したいですが、どうせなら満開の桜は見たいところ。名スポットとなるような桜並木はすぐ通り過ぎて終わってしまいますが、多摩川沿いなら桜が植えられている場所が点在しているので、一ヶ所に留まらなくても桜が楽しめるのです。幹線道路と交差する付近はそこそこ混雑するのでスポーツバイクだと物足りないかもしれませんが、ゆったりのんびり走るにはオススメです。
ラビットは199cc空冷2サイクル単気筒エンジンを搭載。燃料はオイルとガソリンの混合です。25:1だから 1リットルにつき40ccです。なので、大体5リットル入れたら200ccカップに1カップ分の2サイクルオイルを混ぜる必要があります。めんどくさいところですが、何かと手のかかるところがかわいくもあります。
4月から女子高生になる娘はラビットの愛らしさに興奮気味です。ウサギをモチーフにしたエンブレムはもちろん、ハンドルグリップやブレーキペダルにもウサギのマークが施されています。「カワイイ、カワイイ」と大絶賛。大喜びしていて私もうれしくなっちゃいます。
■トコトコした味わい深いエンジン、空気ばねのフワフワの乗り心地が快適!
春休み中の平日、通勤時間帯を外した時間帯はクルマも人もまばらでのんびりしています。S601はモデル名にもなっている「スーパーフロー」と呼ばれるトルクコンバーターを使った無段変速機を採用しています。手動でギアチェンジする必要がなく、クラッチペダルの操作がないので運転は簡単です。
アクセルを開けるとちょっと力を溜めるようにしてゆったりとスタート。2サイクルエンジンは回転上昇が早いと言われていますが、意外とマイルド…というより非力な感じは否めません。でも、スピードが乗ってくると時速60キロは普通に出せます。スタートは若干ゆっくり目ですが、2人乗りでもクルマの流れに無理せず乗ることができました。
2サイクルエンジンといえば、マフラーからもくもく白煙を吐き出しているイメージがありますが、最近の2サイクル用オイルが優秀なのか、マフラーから気になるような白煙は出ません。匂いも煙たさもなくて快適です! 空気ばねと呼ばれるエアサスペンションは、圧縮した空気の弾力性を利用して衝撃を吸収する機構で、空気圧を変えることによって、抵抗力を調整します。フワフワとしたソフトな乗り心地が特徴で、クセになる心地よさです。
最近は「楽しいけど疲れる…」と言って、あまりツーリングに付き合ってくれなくなった娘も、ラビットのスタイルや乗り心地が気に入った様子です。ポカポカした春の日差しに、満開の桜、娘を乗せてトコトコと走るラビット…ママライダーにとって夢のような時間でした。
多摩川沿いをぶらりと周遊して家路へと向かう中、ふと娘が「私、16歳になって二輪免許を取ったら、コレに乗れるかなぁ?」とポツリ。思わぬ娘からの発言。将来、ガソリン車に乗れない時代が来るから、私が最後の世代だとばかり思っていましたが、娘が受け継いでくれるかも。事故が怖いから交通安全はしっかり守らせないと…、最初は親と一緒に走った方がいいかなぁ…、でも一緒に走ってくれるかしら…などなど、いろいろな思いが巡りますが、まずは今日素敵な1日を過ごせたことに感謝しなくちゃね。
■富士重工業 Rabbit Superflow S601全長×全幅×全高:1900×750×1000mm軸距:1330mm最低地上高:145mm車両重量:168kg最小回転半径:1.7mエンジンタイプ:空冷2サイクル単気筒総排気量:199cc内径×行程:65.0×60.0mm圧縮比:6.5:1最高出力:11ps/5500rpm最大トルク:1.6kgf・m/4000rpm燃料タンク容量:6Lタイヤ:前4.00-8、後4.00-8
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みんなのコメント
少年ジェッターもラビットかな。懐かしい。
ウチでも父が乗っていたらしいが、その記憶はないな。
トルコンを介して動力が伝わるので乗り味が優しい感じだよね。ヴェスパのように左手で忙しなくシフトチェンジを繰り返す必要がないので優雅に乗れる。
そういうことでのんびりと混合燃料作っては、ゆっくり乗ると。
老後に付き合うのも楽しそう。