フェラーリ、マイアミGPで”HPとのパートナーシップ1周年”を記念した特別カラーリング実施。14%軽量の革新的ラッピング技術を採用

　フェラーリは今週末のF1マイアミGPに、HPとのパートナーシップ1周年を記念した、スペシャルカラーリングをまとったマシンで参戦することを決めた。従来同様、フェラーリの”赤”がカラーリングのメインとなっているが、左右非対称のデザインとなっている。これはフェラーリの歴史上初の試みである。

　昨シーズンからフェラーリのタイトルスポンサーを務めているHP。今回のマイアミGPスペシャルカラーリングでは、フロントウイングやリヤウイング、さらにはエンジンカウル後端に、そのHPのイメージカラーであるエレクトリックブルーが入れられている。

　注目すべきは、前後ウイングの塗り分けである。前述の通りHPのエレクトリックブルーを、ホワイトと組み合わせるデザインとなっているが、これが前後のウイングとも左右非対称。これはフェラーリの歴史上初めてのことだという。

　またホイールカバーも白く塗装され、やはりエレクトリックブルーで縁取りがなされている。チーム曰く「革新的なビジョンを体現する、クリーンでモダンな外観を生み出した」という。

　ただ、実はそれ以上に注目すべきは、そのカラーリングの施し方かもしれない。近年のF1マシンは、車体を塗装するわけでなく、専用に作られたラッピングをボディに貼り付けて表現することが多い。今回のフェラーリのカラーリングもその手法が採られているが、従来のモノより14%軽く、17%薄く、さら耐熱性も向上したラッピングが使われているという。レースを終えるとラッピングは剥がされるが、その後にはリサイクルすることも可能だという。

「このカラーリングは、単にスタイリングに関する試みというだけでなく、共通の野望を具現化した祝典である」

「ふたつの企業、ふたつのビジョンがテクノロジーと創造性によって結ばれ、ともに可能性の限界を押し広げようとしている」

　フェラーリはプレスリリースでそう説明している。

　今回のマイアミGPでは、このフェラーリのほか、レーシングブルズやキック・ザウバーも特別カラーリングを施したマシンを走らせることを発表している。

Comments

[yui]

ニコイチ感が半端ない。

[gilles]

昔NARTカラーで白青仕様は有ったので、それのオマージュでレーシングスーツと同じく赤無しにした方がまとまりが良かった気がする。