CARGUY Racingは、WEC世界耐久選手権の2022年シーズン参戦に向け、LMGTEアマクラスへのエントリーリクエストを提出した。この動きはシリーズの参戦枠が定員オーバーとなることが予想されるなかで、日の丸を掲げてレースを戦うことを目的としたものだ。
今シーズン、ケッセル・レーシングのバナーの下で6レース中4レースに出場したプログラムは、引き続きスイスチームの技術的サポートを受けながら、日本の支援を受ける独自の取り組みとして、フェラーリ488 GTE EvoをGTEアマクラスのグリッドに着けることを目指している。
賑わうLMDhのしわ寄せ。台数増の2022年WEC、LMGTEアマに『2台体制・1ガレージ』義務付けを検討か
「我々はチームの参加申請を行いました」と語るのは、CARGUY Racingを率い自身もステアリングを握る木村武史。
「しかし、多くの応募が予想されるため、参戦へのハードルは高いと思います。私たちのオペレーション・パートナーであるケッセル・レーシングは、新しいチームが参入することに関して、非常に複雑になることを懸念しています」
「もし、運良く参加できるのであれば、日本人ドライバーを起用したいです」
「我々は世界で活躍する日本人ドライバーをもっと増やしたい。世界に認められるレーシングドライバーとして成長させるために、私たちのGTチームは積極的な役割を果たすことができると考えています」
木村は自身のチームのエントリー申請が受け入れられる確率を「五分五分」と見積もっている。その主たる理由としては、WECが来シーズンから、GTEアマクラスで2台体制を義務化することが予想されている点を挙げる。ケッセル・レーシングが2台目のフェラーリをシリーズに投入し、CARGUYとガレージを共有しない限り参戦は難しいとの考えだ。
2022年シーズンのエントリー受付は12月2日に開始され、フルシーズン・エントリーリストは来年初頭に確認される予定となっている。
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