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マクラーレン代表、ノリスのクラッシュを受け「今のF1は速すぎて考えられないから、自然にドライブできなければ……」

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マクラーレン代表、ノリスのクラッシュを受け「今のF1は速すぎて考えられないから、自然にドライブできなければ……」

 マクラーレンのチームボスであるアンドレア・ステラは、ランド・ノリスがF1サウジアラビアGPの予選Q3で起こしたクラッシュを受け、ノリスはまだ2025年のマシンであるMCL39を本能的に運転できていないと語った。

 ノリスはQ3最初のアタックでターン4の縁石をドリフトしながら横切った際にマシンのコントロールを失ってウォールに突っ込んだ。

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 これにより、ノリスはポールポジションを争う権利を失い、決勝は10番グリッドからレースをすることに。一方、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を0.010秒差で競り勝ちポールポジションを獲得した。

 今回の予選でのミスの後、ノリスは必然的に自らを責めることになった。マクラーレンのマシンは速くなったものの、それは限界域でのドライビングを難しくする要素を不用意に導入したためであり、ノリスがそれに苦しめられているというストーリーが生まれた。

 しかしバーレーンGPではマシンに自信を失っているように見えたノリスだが、ジェッダではQ3でクラッシュするまで、ピアストリと互角に渡り合っていた。

 ステラ代表は、ノリスがマシンを使いこなす上で一歩前進したという印象を受けたと認めたが、マシンが絶対的な限界でどのような挙動を示すかという、最後の1パーセントの調和がノリスにはまだ欠けていると説明した。

「今週末のランドは確かに競争力があった。どのセッションでも、どのタイヤセットでも、彼はいいラップを刻んでいた」

 ステラ代表はMotorsport.comの取材に対し、ノリスのクラッシュについてこう答えた。

「しかしQ3で、ランドがマシンからさらに数ミリ秒を引き出そうとしたとき、マシンが彼の期待通りに反応しなかったんだ」

「だから、その挙動に彼は驚いた。ターン4でアンダーステア気味になり、アウト側の縁石に乗り上げてしまった。このアウト側の縁石はかなり容赦がないものだ」

「クルマは全体的に速くなったが、限界に達したときの予測可能性という点では、ランドから何かを奪ってしまった」

「今起きているのは、マシンに施したいくつかの作業から始まったエピソードだ。マシンは全体的に速くなったが、限界までマシンをプッシュしたときの予測可能性という点で、ランドから何かを奪ってしまった」

 ステラ代表はノリスの苦境と、同じく1周アタックでポテンシャルをフルに引き出すことに苦労しているルイス・ハミルトン(フェラーリ)の苦境を重ね合わせた。ハミルトンは、チームメイトのシャルル・ルクレールに0.5秒以上離されたにもかかわらず、7番グリッドにつけたことに安堵していると語ったのだ。

 フェルスタッペンが今回の予選でコースレコードを更新するなか、ステラ代表は現世代のF1マシンが「考えるには速すぎる」と感じている。

「このクルマはとても速く、とても自然なドライビングスタイルを要求される」

 そうステラ代表は語った。

「7度のワールドチャンピオンに輝いたハミルトンでさえ、自然なドライビングについて語っている。なぜなら、このクルマは速すぎて考えることができないからだ」

「クルマから予想通りのパフォーマンスを引き出すか、さもなくば遅いかなんだ。そしてランドは遅いのは受け入れられない。だから、彼の才能に見合ったレベルのマシンを与え、その挙動を修正するのが我々の責任だ。ランドには自信と安心感を持ってマシンをプッシュしてほしいからだ」

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みんなのコメント

3件
  • やふたろう
    モータースポーツ界の頂点なんだから速さを追求しなくて何になる。それを操るのが超人足るF1パイロット。だからこそ尊敬されるし憧れる。
  • tnw
    画一的な速さは僕らは慣れていない。軍事関係者や評論者なら別の速さとかチームを股にかけてもどうも無いのかなと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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