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グランプリのうわさ話:リバティ・メディア、ラスベガスGPの売上低迷にテコ入れ

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グランプリのうわさ話:リバティ・メディア、ラスベガスGPの売上低迷にテコ入れ

 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 リバティ・メディアは、自社が主催するラスベガスGPを救うために迅速な行動をとっている。昨年はチケットの価格が極端に高額だったために多くが売れ残り、収益が劇的に落ち込んだのだ。現在、レースプロモーターは今年のチケットの価格を発表しているが、大幅に値下げが行われており、1日券はわずか50ドル(約7400円)で購入できる。イベント3日間の最も安い価格は400ドル(約5万9000円)まで下がり、同イベントの最初の2年間よりも大幅に安くなっている。
 ラスベガス・グランプリ社の社長兼CEOを務めるエミリー・プレイザーは、次のように説明した。
「プロモーターは、ファンや関係者からの2年間にわたるフィードバックに耳を傾けてきました。私たちの目標は常に、すべてのファンのために世界クラスのイベントを創り出すことであり、その決意は2025年にこれまで以上に強くなります。ファンや関係者からの2年間のフィードバックをもとに、手頃な価格のチケットオプションの拡大、柔軟な支払いプランの導入、早期チケット購入者への最高の価値の提供などによって、ラスベガスGPをより幅広い観客が参加しやすいものにするべく全力を尽くします。そして、そのすべてにおいて、あらゆるレベルで忘れられない体験ができることを保証します」

マクラーレン、元スポンサーを提訴

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 マクラーレンは、元スポンサーの『Huski Chocolate』に対し、130万ユーロ(約2億円)以上の賠償金を請求している。このチョコレートメーカーを所有していた企業が数カ月前に破産したためだ。Huski Chocolateは、2019年の初めにマクラーレンのスポンサーとして3年間の契約を結んだが、契約最終年に深刻な支払い不履行があったため、車体からはこのスウェーデン企業のロゴが消された。
 マクラーレンと、Huski Chocolateの親会社である『Choki』は、数年にわたって法廷闘争を続けていることが明らかになった。スウェーデン側がマクラーレンに支払うことに同意した金額の4分の1が支払われていないためだ。スウェーデンのサッカーリーグや、異なるレースを含む他のスポーツチームもHuski Chocolateを訴えて勝訴しているものの、これまでのところ誰も金銭を回収できていない。
 Chokiは、わずか1年で600万ユーロ(約9億6600万円)の損失を出し、多くの債権者への支払いを避けるために破産を申請したとみられている。マクラーレンは、チームの所有分は130万ユーロ(約2億円)強と利息を加えたものであり、スウェーデンの裁判所ではその価値に相当する資産を受領することを求めていないという判決をイギリスの裁判所から勝ち取ることができた。Chokiの残余財産には銀行預金は含まれていないためだ。

フラビオ・ブリアトーレの流儀

 インド人ドライバーのクッシュ・マイニは、当初はアルピーヌのアカデミーから放出されたが、現在はテスト兼開発ドライバーとして同チームにふたたび起用されている。これは、できるだけ多くのドライバーたちと契約し、ふたりのレーシングドライバーにプレッシャーをかけるという、フラビオ・ブリアトーレの好みの流儀がエンストンのチームに戻ってきたということだ。マイニは、フランコ・コラピント、ポール・アーロン、平川亮とともに、メルボルンでアルピーヌF1のレースドライバーとしてシーズンをスタートするピエール・ガスリーとジャック・ドゥーハンのバックアップを務める。
 ブリアトーレは、テストドライバーが彼らのスポンサーのおかげでチームの予算に大きく貢献できることを理解しており、彼がF1キャリアの初期にとったのと同じ方法を採用した。1990年代のかなりの年数にわたり、ベネトンは3人のテストドライバーに多くのラップを走らせ、メインドライバーのひとりが突然欠場することになったり、パフォーマンスが低下したりする場合に備えていた。当時、F1チームが1年間に実施できるテスト日数に制限はなかった。
 若きドゥーハンに最もプレッシャーをかけているのがフランコ・コラピントであることは明らかだ。しかしマイニも、平川とアーロンとともに、他のシリーズでのレース活動との衝突を避けるために、年間を通じて行われる数多くのTPCセッションに参加する予定だ。

[オートスポーツweb 2025年03月14日]

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