BMWのラグジュアリーオープン「4シリーズ カブリオレ」が、フルモデルチェンジ。2020年に、個性的なマスクが話題となった新世代4シリーズのオープンモデルである。
全面刷新された新型4シリーズカブリオレでは、モデルラインの拡大やルーフ仕様の変更など、カブリオレとしての魅力が改めて追及されている。生まれ変わった新型の特徴を紹介しよう。
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文:大音安弘 写真:BMW
【画像ギャラリー】よりスポーティに!4シリーズカブリオレ
少し身近となった新型カブリオレ
BMWは、2021年2月25日、新型4シリーズカブリオレを発表し、同日より販売を開始した。全車右ハンドル仕様となり、価格は、641万円~1089万円となる。
新型4シリーズカブリオレは、2020年10月より導入を開始した新型4シリーズクーペをベースとしたオープンカーであり、基本的な機能や性能を共有する。そんな新型カブリオレの特徴は、伝統のソフトトップの復活とより身近なエントリーグレードの設定だ。
新世代へと切替が進むBMW4シリーズに、オープンモデルのカブリオレが新登場
伝統のソフトトップが復活
従来型4シリーズカブリオレでは、高いボディ剛性や使い勝手を実現した電動格納式リトラクタブルハードトップの採用が大きな特徴であったが、新型では、伝統的なオープンカー同様に、キャンバストップ製ソフトトップに変更。
これにより、オープンカーらしい美しい2トーンスタイルと優雅なルーフラインが復活された。
電動格納式ソフトトップは、ボタン操作ひとつで18秒でのフルオープンに。また50km/hまでの開閉操作が可能となり、従来型よりも使い勝手が向上。さらに先代比で約40%の軽量化を実現しているという。
格納式ルーフによるトランクルームへの影響も抑制され、オープン時のトランク容量が、従来型比+80となる300Lを確保。クローズ時も+15Lの385Lに拡大するなど実用性が高められた。
走行性能を高めるべく、サイドスカートを強化し、カブリオレ専用の補強ストラットの追加などボディ剛性の向上にも注力。その結果、同クラスの歴代BMWカブリオレと比較して、最強の運動性能を実現しているという。
また50:50の重量配分や高い静粛性など、BMWの相応しい贅沢なオープンモデルへと鍛え上げられている。
最大の特徴は、キャンバストップ製ソフトトップの採用にある
2シリーズカブリオレの需要もカバー
新型4シリーズカブリオレのもうひとつのトピックは、モデルラインの拡大だ。従来型までは、3.0L直列6気筒ターボモデルに限定され、価格も1000万円ほどと高価な存在であったが、新型では、2.0L直列4気筒ターボの「420i」を新設定。エントリー価格が、641万円まで引き下げられた。
420iは、FR専用グレードとなり、最高出力184ps/5000rpm、最大トルク300Nm/1350~4000rpmを発揮。スポーティな内外装とMスポーツサスペンションなどを備える「Mスポーツ」も用意されている。
エントリーグレード追加の狙いは、終売となった弟分であった2シリーズカブリオレのニーズのカバーが考えられる。そのため、価格帯も同等レベルまで引き下げられている。
取り回しのよさは、2シリーズに分があるが、後席やラゲッジスペースには、より大型の4シリーズの方が有利。しかもライバルとなるCクラス カブリオレのエントリー価格よりも抑えられており、かなり戦略的な価格となっているようだ。
420iの新設定により、新たなファンの獲得にもつながりそうだ
Mパフォーマンスモデルも登場
最上級グレードには、Mパフォーマンスモデルとなる「M440i xDrive」を設定。その心臓部には、最高出力387ps/5800rpm、最大トルク500Nm/1800~5000rpmを発揮する3.0L直列6気筒ターボエンジンを搭載。これはクーペと全く同じ性能だ。
これに電子制御4WD「BMW xDrive」、「Mアダクティブ・サスペンション」、「Mスポーツディファレンシャル」を組み合わせることで、如何なるシーンでも安定したスポーティな走りが楽しめる。
Mパフォーマンスモデル「M440i xDrive」は、クーペと同等のスペックを誇る
新型4シリーズカブリオレは、エントリーでも600万円半ばという贅沢なオープンモデルということもあり、基本装備も充実。i phoneによるデジタルキー機能やハンズオフ機能付きの渋滞運転支援機能を含む運転支援システム、AIを活用した音声操作可能なインフォテイメントシステムなどが標準化されている。
走りのBMWのオープンだけに売れ筋は、スポーティなビジュアルが魅力的な6420iMスポーツと予想される。納車開始は、2021年3月以降の予定とのことだ。
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みんなのコメント
フロントマスクが嫌だ「シュットした感じがいい」と返された
ちょっと厳しそうだな