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ボルボの上級SUV「XC90」はなぜ若年層に人気なのか? 最新バージョンに試乗して検証

掲載 更新 4
ボルボの上級SUV「XC90」はなぜ若年層に人気なのか? 最新バージョンに試乗して検証

一層ボルボらしいプレミアムが際立っている

ボルボのフラッグシップSUVである「XC90」の最新バージョンが、2025年2月に日本上陸。新型はマイルドハイブリッドとPHEVが用意されているが、今回はPHEVのトップモデルとなる、「XC90 ウルトラT8 AWDプラグインハイブリッド」に都内近郊で試乗した。

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XC90は、今から10年以上前の2014年8月に発表されている。そう言われると設計の古いモデルと感じるかもしれないが、ベースとなっている「SPA1」プラットフォームは、当時からPHEVを念頭において開発され、ADASや衝突安全についても将来を見越した設計とされていたため、現在も全く古さはない。むしろその先進性には今も感心させられるほどだ。

それだけに、XC90は2024年にグローバルでボルボのラインナップで3番目となる10万台以上を販売。日本でも安定した人気を誇っていて、特に若年層からの支持が高い。そんなXC90の最新版は、内外装デザインのアップデートや、最新世代のインフォテインメントの採用、快適性向上など、広範囲に改良が加えられている。

エクステリアは、Aピラーから前が完全にリニューアルされ、グッとシンプルでクリーンな造形となり、とても現代的なイメージを獲得している。とくに斜めのスリットを採用したフロントグリルや中抜きデザインとなったヘッドランプのシグネチャーは、新型の大きな特徴となっている。

インテリアも、EX30やEX90(日本未導入)と同じ11.2インチのタッチディスプレイを備えた最新のインフォテインメントシステムや、縦スリットのエアベント、テキスタイル&ウッドのインテリアなどを採用し、とてもモダンで上質なスカンジナビアンデザインに進化した。

走りもとても洗練されている。最高出力317㎰/最大トルク400Nmを発揮する2L直4ターボ+8速ATに、前70㎰/165Nm、後145㎰/309Nmの2基の電気モーターを組み合わせたハイブリッドパワートレインは、基本的に従来モデルからのキャリーオーバーだが、実際にドライブをすると、2.3トンの車両重量をまるで感じさせないパワフルでスムーズな走りに改めて感心させられる。

また、ピラー内への発泡充填剤追加やフロントバルクヘッドの遮音材追加、ラミネーテッドサイドウインドーの採用などによる静粛性向上も、走りの上質感向上に寄与しているのは間違いない。ゼロ発進の際、エンジンが始動の瞬間にトルクが急激に強まるショックが感じられるのがウィークポイントではあるが、ボルボは今後もPHEVの開発を継続すると明言しているので、今後の改善に期待したいところだ。

とはいえ新型は、走りは軽快だしハンドリングも非常に洗練されている。エアサスによる乗り心地はしっとり上質で静粛性は高く、キャビンは明るく開放感も抜群だ。

最新のインフォテインメントは、使い勝手がグッと改善されている。まず画面が大きくなり、搭載位置も従来よりも若干高くなったことで視認性が大幅に改善した。また頻繁に使うスイッチを常にホーム画面に表示する設計となったことで、ドライブモードの切り替えボタンが常に表示されるようになり、とても便利になった。

また360度カメラの表示が上下スプリットになり、駐車時の車両感覚がこれまで以上に掴みやすくなった。ADAS関連は基本的に従来通りだが、より緻密な演算を実現しているというから、ドライバーにとって嬉しいかぎりだ。

中身とルックスが大きく進化した新型XC90は、プレミアムEセグメントSUVとしてコストパフォーマンスは抜群に高い。今後も世界中で売れ続けることが容易に想像できる1台だ。

【Specification】ボルボXC90 ウルトラT8 AWD プラグインハイブリッド
■車両本体価格(税込)=12,940,000円
■全長/全幅/全高=4955/1960/1775mm
■ホイールベース=2985mm
■トレッド(前/後)=1675/1680mm
■車両重量=2300kg
■エンジン型式/種類=B420/直列4気筒DOHC 16V +ターボ
■内径/行径=82.0/93.2mm
■総排気量=1968cc
■最高出力=317ps(233kW)/6000rpm
■最大トルク=400Nm(40.8kg-m)/3000-5400rpm
■モーター形式/種類=前:T57/交流同期電動機、後:TZ220/交流同期電動機
■モーター最高出力=前:52kW/3000-4500rpm、後:107kW/3280-15900rpm
■モーター最大トルク=前:165Nm/0-3000rpm、後:309Nm/0-3280rpm
■バッテリー種類=リチウムイオン電池
■燃料タンク容量=71L(プレミアム)
■燃費(WLTC)=13.3km/L
■トランスミッション形式=8速AT
■サスペンション形式=前:Wウイッシュボーン/エア、後:マルチリンク/エア
■ブレーキ=前後:Vディスク
■タイヤ(ホイール)=前後:275/35R22

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【問い合わせ】ボルボ・カー・ジャパン 0120-922-662

※「ル・ボラン」2025年6月号より転載

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みんなのコメント

4件
  • xel********
    1294万円の車が若年層に人気なの!?
  • sos********
    値段が他の車と比較すると、人気なの?
    中年のお金に余裕のある方でないと、興味わかないのではないかな。ボルボは、基本安全の為、余り出足がスポーティでないからね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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